ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

不登校ひきこもりだった私(5)「母」が問題だとわかってきたころ

しだいに私は過去のことを思い出すようになりました。「子どものころ、どうして私、あんなことを言ったんだろう」とか「なんであのとき、ああいうふうにされたんだろう」とか。「理不尽だ」とか「許せない」という思いが子どもなりにあって、やはり記憶の底…

世間で使われている「ふつうの人」という言葉の本当の意味がわかった(と思う)

「ふつうの人」って何だ問題 私はずっと、「ふつうの人」になりたかった。私は小学校からの「不登校」で、十代は「ひきこもり」。親とまともな会話ができない「アダルトチルドレン」でもあれば、おまけにセクシャリティが「ゲイ」でもある。家のことでも学校…

お風呂に入りたいけど精神的に入れない

(文・湊 うさみん) 一か月お風呂に入れませんでした。 「お風呂に入りたくない」ではなく「お風呂に入れない」という状況は普通の人にはわからないんだと思います。 お風呂が壊れてて入れないのか、それとも風邪を引いていて入れないのか。そういったこと…

ひきこもり名人となった私(8)支援がお互いの不幸になるとき

「ずうずうしい」「あつかましい」などと言われるのを恐れて、支援される側が「何がほしい」という要求をちゃんと支援者側に言っていない。だから、必要としていないものを必要としていないときに支援と称して押しつけられて、お互いが不幸になっているので…

短編小説「獣皮」遊べなかった子 #20

ひきこもり当事者・喜久井ヤシンさんによる小説「遊べなかった子」の連作を掲載します。12歳の少年みさきは、海の上をただよう〈舟の家〉に乗り、行く先々で奇妙な人々と出会います。さびしさやとまどいを経験していくなかで、少年はどこへたどりつくのか………

年賀状の憂鬱 ― 苦しくて仕方がない年中行事

この年賀状に大画面で写っている子どもはいったい誰だ。知らないな。名前も知らない子どもの成長を、子どものいない中高年のひきこもりの私に祝えというのか…。

よしこの家出

(文・秋久 いつか) ちょうど十年前の大晦日。 一人暮らしのちいさな部屋を掃除して、玄関に正月飾りをつけた。 それから電車とバスを乗りついで30分ほどの実家に帰ると、ふてくされた顔の父が、一人で出迎えてくれた。 母と口論になったらしい。 お世辞に…

2018年ふり返り 喜久井ヤシンの自選記事まとめ

執筆者 喜久井ヤシン(きくい やしん)1987年東京生まれ。8歳頃から学校へ行かなくなり、中学の三年間は同世代との交流をせずに過ごした。20代半ばまで、断続的な「ひきこもり」状態を経験。『ひきポス』では当事者手記の他に、カルチャー関連の記事も執筆。…

年末年始の活動のお知らせ

本年もひきポスの活動をご支援頂き、誠に有難うございました。お陰様で飛躍の年になったかと思います。 ひきポスは、12月28日より1月4日まで休業いたします。 冊子の発送は1月5日から再開いたします。 皆さま、よいお年をお迎えください。 来年もひきポスを…

「ひきこもり」概念の拡大 ー 誰でもかれでもひきこもりになる時代を振り返る<後篇> 

「ひきこもり」概念が拡大していったら、人がみんな「ひきこもり」ということになってしまうのではないか。あえて「ひきこもり」というアイデンティティを選ぶのはなぜか。「ひきこもり」という語は不要だったのか。あらゆる問題に切りこんでみる。

失敗を活かした結果、死ねばいいという結論に達する

(文・湊 うさみん) エジソンは失敗した時、「失敗ではない。うまくいかないやり方を見つけたのだ」と失敗をポジティブに捉えていたそうです。 エジソンに限らず、大量に失敗したおかげで大きな成功を掴んだ人はたくさんいます。 こうなると、「たくさん失…

メリークリスマス、僕は生きてます

むかし、テニススクールに通っていたことがある。ひきこもりから抜け出して働き出し、心身ともに安定していた時期だった。 そのテニススクールで好きな子ができた。相手は、愛ちゃん(仮名)というすらっと背の高いショートカットの女の子。レッスン中は他の…

クリスマスの駅頭で出会った小さな「現代」―「ひきこもり支援」を考える

街にはチャリティの空気が満ちていた。シリア難民救済の募金箱をかかえる若い女性に、一人の白い杖をついた中高年の男性が背後から近づいていた。そこに小さな「現代」が起こった。……

短編小説「昨日だった」遊べなかった子 #19

ひきこもり当事者・喜久井ヤシンさんによる小説「遊べなかった子」の連作を掲載します。12歳の少年みさきは、海の上をただよう〈舟の家〉に乗り、行く先々で奇妙な人々と出会います。さびしさやとまどいを経験していくなかで、少年はどこへたどりつくのか………

実はひきこもってないひきこもりたち -データで見るひきこもり-

(文・湊 うさみん) ひきこもりの生態はあまり知られていません。なぜなら、人との関わりがほとんどないからです。 ネットでならひきこもりブログ、ニートブログといったものが見られますが、すぐに閉鎖されています。 今回はひきこもりを取材し貴重なデー…