ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

文芸

意味不明には意味がある!〈現代アート〉がわけわからない5つの理由

めちゃくちゃな形にぐちゃぐちゃな絵の具……〈現代アート〉っていったい何?なぜ「わからない」作品を作っているのか?どうして高額な値段がつくのか?今回は「わからなさ」をテーマにした〈現代アート〉入門をお届けします。 現代アートが「わからない」のは…

ひきこもり断想「喜劇的人生訓」

今回は、ひきこもり経験者による断片的な日記をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」と言われています。 文芸的な表現をご覧ください。 毎朝がおびえである。 ・ 命ごと吐き出してしかるべき重…

ある親心の物語

今回は、ひきこもり経験者による創作をお届けします。息子に対する母親の親心がつづられ、年齢ごとの「願いごと」が語られます。しかしその願いごとは、だんだんとエスカレートしていくようで……。本作はフィクションですが、誰かにとっての実体験かもしれま…

ひきこもり断想「老いと鬱の日記」

今回は、ひきこもり経験者による断片的な日記をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」と言われています。 文芸的な表現をご覧ください。 この一年もひどい年だった。自ら生活していくのではなく…

【警句集】ひきこもり断想「耳とマイノリティ」

今回は、ひきこもり経験者による警句(けいく)集をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」とも言われます。独特な一文をお楽しみください。 自室……自己と社会の最小公倍数。 ・ マイノリティは語…

【警句集】ひきこもり断想 「冷えきった鉄」

今回は、ひきこもり経験者による警句(けいく)集をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「アフォリズム」とも言われます。有名な本では、ラ・ロシュフーコーの『箴言集』や、芥川龍之介の『侏儒(しゅじゅ)の言葉』などがあります。…

絶望から立ち直らせる〈詩の言葉〉をください 今を生き延びるための詩の名言集

もちろん僕は太陽や微笑みや、空気のようには人々に必要とされていない。でも時には汚い水たまりに遠い星が映し出されることもある。(ニコライ・ベルリンスキー) 苦しいときに勇気をくれる詩の言葉 深い絶望に打ちひしがれているときの詩の言葉 自分を見失…

【1000文字小説】〈透明人間になるための学校〉で、ぼくは劣等生だった

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 山本朝子版画集『人と風景と、出会う』より 透明人間になるための学校で、ぼくは劣等生だった。 学校では毎日、うまく透明…

〈ひきこもり本〉大賞2021! 最新「ひきこもり」ブックガイド14冊

(文 喜久井ヤシン) 今回は、2020年1月以降に発売された〈ひきこもり本〉14冊をご紹介します。長期間の取材をまとまた硬派な一冊から、世界の〈ひきこもり小説〉を集めたアンソロジーまで。最新の「ひきこもり」ブックガイドです。 コンビニは通える引きこ…

【1000文字小説】ある朝目覚めたら自分以外の全員が虫に〈大変身〉していた世界でもぼくは真面目に通勤通学しないといけないのか?

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 〔イラスト カトーコーキ〕 大変身 平凡な 13歳だったぼくがある朝目覚めると、自分以外の全員が虫になっていた。 昨日…

【1000文字小説】現代人に必須のスキル!〈ひきこもり養成講座〉のスタートです!

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 とおふじ さおり 『生い立ちに名はない』より ひきこもり養成講座 「外にばかり出てないで、たまには家にいなさい!」と母…

【1000文字小説】一人ぼっちのわたしが日本政府の〈孤独証明書〉の発行を断られた理由

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 とおふじさおり 『生い立ちに名はない』より 孤独証明書 私がいくら〈孤独受付窓口〉で文句をいっても、決定はくつがえら…

【1000文字小説】わたしが〈心の闇〉摘出手術を受けてから、お母さんも先生も犬も優しくなりました

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 とおふじさおり 『生い立ちに名はない』より 〈心の闇〉摘出手術 目を覚ますと、そこは病室だった。 「具合はどうかな」と…

【1000文字小説】あなたに合ったオリジナルな症例をスピード処方!ようこそ〈生きづらさコンサルタント〉へ!

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 とおふじさおり『生い立ちに名はない』より 生きづらさコンサルタント はじめまして。 このたびは、〈生きづらさコンサル…

インドの女性ひきこもり:アハーナの詩「いたずら」

孤立していた歳月の淵源をたどっていくと、そこには静かな湖面に一滴の墨を垂らしたような記憶が潜んでいた。それはどこにでもある、いつもやってくる、平凡な夏休みのことだった。……

"Prank" Poem by Female Hikikomori in India; Ahana

The origin of the isolated years had memories of what looked like a drop of black paint on the surface of quiet lake. It was a summer vacation that started as usual, as everywhere.

【1000文字小説】ある日突然3.8メートルになった子の喜びと悲しみ

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 あしざわたつる / 精霊たちの楽園 3.8メートルの悲しみ ヨルヒコ君は、8歳のときに突然、3.8メートルになった。 それはや…

【1000文字小説】なにがあっても「幽霊は飼っちゃダメ」だってわかった10歳のあの日

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 あしわざたつる / 精霊たちの楽園 空を見上げる 幽霊は飼っちゃダメ ぼくから一つだけ言う。 なにがあっても、幽霊は飼っ…

【1000文字小説】納税促進会が編集した 『世界昔ばなし全集』の読み聞かせが子どもに不評

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 あしざわたつる / 精霊達の楽園 北九州納税促進会編 『世界昔ばなし全集』第4巻 僕は、ベッドの中の子どもに向けて言った…

【1000文字小説】とんでもない大怪獣100万頭VSなぜか救世主に選ばれてしまった僕1人

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 あしざわたつる / 精霊達の楽園 大怪獣100万頭 VS 僕 本当にごめん。 はじめは一頭だけだったんだ。 ある日突然、街に巨…

【1000文字小説】卵から産まれてきた僕は温めてくれた〈保温機〉まで愛さないといけないだろうか

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた、小さな世界をお楽しみください。 青木克雄 / 僕らの産まれる前Ⅱ 保温機 ある時、女が保温機を産んだ。 保温機は、産まれてすぐにヴンヴンと稼働した。 …

【1000文字小説】〈悲しみ〉が故障したアンドロイドを修理するだけの簡単なお仕事です

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 青木克雄 / 炎の記憶 〈悲しみ〉が故障したアンドロイド 俺がアンドロイドの修理工を始めてから、早三十年になる。 専門…

「仕合せ」は「幸せ」のことではない 中島みゆき「糸」の歌詞に隠された本当の意味

(文 喜久井ヤシン 画像 Pixabay) 中島みゆきは、これまで627曲以上※1の作詞をしてきた。 そのうち、歌詞の中に「糸」という言葉が含まれている作品は11曲※2ある。 一例をあげると、以下のような楽曲がある。 ふたつの炎が同じ速さで燃えはしない ひとつが…

【1000文字小説】〈しっぽのある女の子〉だった私が立ち止まらされるまで

ひきこもり経験者による、1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた、空想の世界をお楽しみください。 フルタアキヒコ「ベレー帽の女の子」 シッポのある女の子だった私 私には小さなころしっぽがあった。 しっぽは、嬉しいと…

【1000文字小説】大昔の遺物をならべた「令和博物館」の見学に行ったんだけど全然面白くなかったよ

ひきこもり経験者による、1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた、空想の世界をお楽しみください。 フルタアキヒコ「VISION」 令和博物館 このあいだスクールで「令和博物館」の見学があって、古い時代の物をわざわざ見て回…

【1000文字小説】三十三歳にもなって「ふつう免許」試験の合否にビクビクしている俺の話を聞いてくれ  

ひきこもり経験者による、1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな物語をお楽しみください。 まる「いえにいるいぬ」 「ふつう免許」試験 俺は「ふつう免許」の試験会場で、結果発表を待っていた。 30人ほどいる教室の…

【1000文字小説】白熱の〈世間ばなし選手権〉・東京予選準決勝の模様をハイライトでお届けします

ひきこもり経験者による、1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた、小さな物語をお楽しみください。 まる「familia」 世間ばなし選手権 吉川選手「……そういえば、昨日のサッカーは見ました?」 岸選手「もちろん見ましたよ!…

今こそ!〈世界ひきこもり名言集〉 孤独の楽しさと苦しさにのたうちまわった古今東西の哲学者たちの言葉44選!

(文・編 喜久井ヤシン 画像 Pixbay) 人間の不幸などというものは、どれも人間が部屋にじっとしていられないがために起こる。部屋でじっとしていればいいのに、そうできない。そのためにわざわざ自分で不幸を招いている。(哲学者 ブレーズ・パスカル) 序 …

The Cruelty - Can’t Stay in the Spirit to Suffer

I am becoming an “adult” that I didn't want to be that much I confined “myself” in my vessel in the past Because I stack to being pure... Painful feelings described by a hikikomori girl.

ひきこもり経験者の詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』ご案内

(文 『ひきポス』編集部) 不登校・ひきこもり経験者の喜久井ヤシンさんが、詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』を発表しました。 書籍情報題名:ぼくはまなざしで自分を研いだ(ぼくはまなざしでじぶんをといだ)著者:喜久井ヤシン(きくいやしん)制作…