ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

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不登校ひきこもりだった私(6)思い出される母親の自己中心ぶり


不登校ひきこもりだった私006

 

 

・・・「不登校ひきこもりだった私(5)」からのつづき

 

林恭子 転校した私が通うことになった小学校は、

 創立100年ということで、だいぶ古い木造の校舎でした。

 

 そうしたら授業参観の日に母が来て、

 「まあ、なんて汚らしい校舎、教室だろう!」

 ということを、その学校の生徒たちの前で言うんですよね。

 

 私は転校生じゃないですか。 

 母が、ずっとそこで生まれ育った子どもたちに向かって

 「なんてきたない学校で授業を受けているの」

 と言ったわけですから、

 よくあれであれから私がいじめに遭わなかったな、

 と思って……。

 

 そうしたら、児童のなかから一人の女の子が出てきて、

 「わたしは他のところの小学校は知らんから」

 と母に言ったのをおぼえているんです。

 

 「そんなこと、言われても」

 と、もちろん思ったでしょうし。

 

 やはり、そういうことも、私が二十歳をすぎて思い出すのです。

 

 そういうことがすごくたくさんあったし……

 

……。
……。

 

・・・「不登校ひきこもりだった私(7)」へつづく

 

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