ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

体と心をほんの少しだけ健康にするためのささやかな配慮 家で長い時間を過ごす私がしている12のこと

(Photo by Pixabay) わずかのことがわれわれを悲しませるので、 わずかのことがわれわれを慰める。 (パスカル) 部屋のすみにほこりが溜まっていくように、体のあちこちにも、すぐに疲れが溜まってしまう。 大そうじをするみたいに、疲れをいっぺんに取り…

【ひきこもりと地方】「なぜ息子に向かい合えなかったのか」悲嘆と再生の物語 第4回(最終回) 岩手県陸前高田市 ひきこもりの父親、佐々木善仁さんインタビュー

「いつかは子どもと向き合うことがあるだろう」と親御さんは考えておられるのかもしれません。しかし、何が起こるかわからないのです。思い立った時にやるということ。それをしなかった私などは、すごく後悔しているので。……

どうやってうつ状態を克服していったのか 〜日常の些細なことに幸せをみいだす練習〜

どうやってうつ状態を克服していったのか 〜日常の些細なことに幸せをみいだす練習〜 書き手 : 葉 うつ状態の時 うつ状態の時、本当に酷い時は動けなかったり満足に起きれなかったりしていましたが、抗うつ剤を飲むようになっても感情はあまり改善せず、多…

川崎殺傷事件から一年 ~ 「ひきこもりは犯罪者予備軍」論争をふりかえる

「ひきこもりは犯罪者予備軍ではない」という声がひきこもり当事者の側からあがったとき、「いや、犯罪者予備軍だ」「犯罪者を差別するな」など多くの反論もまたひきこもり界隈をにぎわすことになった。あの論争はどういうことだったのか。……

コロナ時代のひきこもり支援 ~ 底辺の当事者にスマホの無料配布を

ひきこもり当事者会もオンラインが主流になってきた。しかし、多くのひきこもり当事者はデバイスを持っていない。あるいはつなげ方がわからない。格差社会の波がここにも押し寄せている。そこで一つの提案を。

【出版告知】いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり

5月18日発売です!

今こそ!〈世界ひきこもり名言集〉 孤独の楽しさと苦しさにのたうちまわった古今東西の哲学者たちの言葉44選!

(文・編 喜久井ヤシン 画像 Pixbay) 人間の不幸などというものは、どれも人間が部屋にじっとしていられないがために起こる。部屋でじっとしていればいいのに、そうできない。そのためにわざわざ自分で不幸を招いている。(哲学者 ブレーズ・パスカル) 序 …

ひきこもりがひきこもる秘訣を語れないのはなぜ? ~ 「迫りくる」コロナ自粛明け

コロナ自粛に飽きている「ふつうの人々」は、ひきこもりにひきこもり生活を楽しく営む秘訣を訊こうとする。しかし、そこで出てきたのは、自粛生活を喜ぶ「不謹慎な」ひきこもりの世界観だった……。

【ひきこもりと地方】長崎県佐世保のひきこもり当事者・中村秀治さん「もう上京しようとは思わない」

いつかは上京して漫画家になりたいと思っていた。鬱屈した感情をぶちまけ、妄想を漫画に描き、コミック誌の新人賞に応募する毎日。しかし、そのうちに考え方が変わってきた。……

「何もしていない」ことができるほどの豊かさ Zoomでは不可能な〈居る〉ことの価値

ひきこもり支援においては、資格獲得などの役に立つプログラムが評価されがちです。しかし執筆者の喜久井(きくい)ヤシンさんは、「何もしなくていい居場所」こそ価値があると言います。オンラインでは果たせない〈居る〉ことの意味とは何か。哲学的なエッ…

「肉付きの面の呪いの解き方」その2(全2回)

(文・立瀬マサキ) 肉付きの面の呪いは重い さてここからが前回の記事にて述べた「肉付きの面に妨害されて自分のクラス以外のコミュニティを探すことができなかった」ということの説明になります。 肉付きの面の呪いには、もっと嫌な点がありました。それは…

「他者のいない国」。コロナ自粛で、ひきこもりはひきこもらなくなる。

コロナ自粛で「ひきこもってください」と言われて、二種類のひきこもりがいると見えてきた。 よけいひきこもるひきこもりと、かえって外へ出ていきたがるひきこもりの二種類である。

第2回引きこもり文学大賞のクラウドファンディングが始まった!

昨年、「引きこもり文学大賞」が創設された。立ち上げたのは、元ひきこもりで現在精神科医の東徹(ひがしとおる)氏。文学とひきこもりの親和性の高さに着目してこの文学賞を作った。ひきこもりを社会に適応させるという従来のアプローチではなく、その状態…

何もしないで家に〈居る〉ことの価値 古井由吉『仮往生伝試文』と最先端アンドロイドの世界

(文 喜久井ヤシン 画像 Pixbay) 仕事をせずに家に居るだけだと、「何もしていない」と思われがちです。しかし、執筆者の喜久井(きくい)ヤシンさんは「人は〈居る〉だけで価値がある」と断言します。その真意とは何か。哲学的なエッセイをお届けします。 …

コロナ鬱に陥らないために ~ いま谷崎潤一郎に学ぶ「ふてぶてしく、ひきこもる」

先行きの見えない不安。いつ果てるとも知れない閉塞感。…… そのような時期こそ「ひきこもり」の先人に習おう。いま昭和の文豪、谷崎潤一郎から学べることとは。