ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

お金は儲かっても返済を繰り返す日々  自転車操業の地獄を見た  中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの手記 第11回

クレカを作ったのが運の尽き、たしかに売り上げも利益も倍増できたが、さまざまなものをカード払いにしていくので、お金を使っては稼ぎ、使っては稼ぎ、という自転車操業になってしまった。 始めたころは楽しかったのに、いつの間にか借金を返すために追い立…

「今のままでいい」という当事者の声を尊重してほしい ~江戸川区ひきこもり実態調査がもたらした今後の課題~ 第3回

「何も必要ない、今のままで良い」 およそ3分の1の当事者がそう答えた。ところが、そのニュースが流れた直後、ひきこもりの「専門家」が出てきて「これは本音ではない」と「解説」した。 当事者の声はいったいどのように行政に伝えられるのだろうか。

マイノリティとしての男性ひきこもり ~江戸川区ひきこもり実態調査がもたらした今後の課題~ 第2回

東京・江戸川区のひきこもり実態調査では「女性の方が多い」という結果が大々的に報道された。しかし配偶者やパートナーのいない独身者で比較すると、また別の割合が出てくる可能性がある。

調査目的ならばアウトリーチは良いのか ~江戸川区ひきこもり実態調査がもたらした今後の課題~ 第1回

「顔の見える大調査」「調査を通じてつながる」……ひきこもりの専門家が絶賛する。 しかし「顔が見える」のも「つながる」のも、ひきこもり当事者からすればやめてほしいことである。ましてやアウトリーチともなれば……

絶頂から転落へ  中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの手記 第10回

儲かる仕事を見つけて、私は絶頂期を迎えた。こうして儲かったお金を何に投資するのがよいか。答えは「自分」だろうと考えた。そこで片っ端から自分への投資にお金をつぎこんでいった。 ところが、その先に私を待っていたものは転落だったのである。……

『冊子版ひきポス』 最新号とバックナンバーのご案内

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディアです。 生きづらさを当事者目線で取り上げ、当事者・経験者・家族・支援者へ、ヒントになる記事を届けることを目的としています。 WEB版は2017年12月にスタートし、冊子版は2018年2…

【 ひきこもりと母 】ひきこもり親子クロストーク「特集・林恭子さんとお母さん」開催に向けて

来たる5月28日にひきこもりUX会議の林恭子さんと彼女のお母さんを登壇ゲストにお迎えし、ひきこもり親子クロストークを開催します。いつも親の立場、子の立場から皆さまにご登壇いただいていますが、今回は久しぶりに実の親子のご登壇。そこでは「母娘」に留…

「学生時代を失う」ことの本当の意味を誰もわかっていない 10年のひきこもり経験者だから語れる〈コロナ禍〉の悲劇

コロナ禍によって、子供たちの学校生活は一変しました。「修学旅行に行けなかった」、「部活の大会が中止になった」など、多くの声が上がっています。しかし不登校・ひきこもり経験者のキクイさんは、「本当に失われたもの」は他にあると主張。本当の「喪失…

「地域で支えるひきこもり」を考える 第5回 「地域」を超える行政の動き

行政が「地域で支えるひきこもり支援」を超えようとしている。地方自治体というものが管轄地域からなる代物であることを考えれば、これはスゴイことだ。

「儲かるうえに感謝されるなんて!」 中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの手記 第9回

何とか働かないで金を稼ぐ方法を模索して、アフィリエイトで挫折した私は「せどり」にたどりつく。そこではまるで「濡れ手に粟」のように儲かるだけでなく、人々に感謝までされるという夢のような生活が待っていたのだが……

「なぜ利用者は脱走するのか」暴力的支援団体スタッフ? 徹底インタビュー 第2回

以前から訊きたかったことを訊いてみた。「ひきこもりを問題として抱える家庭の弱みにつけこんで、ぼったくっているということはないのですか。」

特集「ゲーム・ネット・現実逃避」ひきポス12号発売開始!

イラスト:ガバネフ(在ブラジルポルトガル人のひきこもり) ご購入はこちらのサイトから【BASE】 いつも応援してくださり、まことにありがとうございます。ひきポス12号「ゲーム・ネット・現実逃避」の発売を開始いたします。 「うちの子は一日中部屋にひき…

「ここで働いてみて思うこと」暴力的支援団体スタッフ? 徹底インタビュー 第1回

「ひきこもり当事者の人権をどう思っているのか」 私は踏み込んで彼に訊いてみた。 彼が働く自立支援団体を「暴力的支援団体」と呼ぶ当事者を、私は知っていたからだ。すると・・・

宗教団体を辞めて「さて、どうしよう?」  中年ひきこもり子守鳩さんの当事者手記 第8回

長年、生活した宗教団体から離れたら、とにかく収入源を確保しなければならなかった。何とか働かずに稼ぐ方法はないものか。新聞配達、葬儀屋、インターネット商売とさまざまな職業を転々とした。当時のアフィリエイト手法の詳細な解説は時代の証言でもある。

新型コロナと母の不在 ~みそ汁は家族の空白を埋められるか~

(文・南 しらせ) 母、突然の自宅待機 「母が勤めている会社の関係者に新型コロナの陽性者が出た」というニュースが我が家を駆け巡ったのは、2022年が明けてすぐ、オミクロン株による第6波が始まった頃だった。 保健所によると母は濃厚接触者ではなく単なる…