都会の街並みには、他のアーティストが作った作品や仕事があふれていた。それらはこぞって「お前にはこれだけのものを作る才能はないだろう」とわたしをあざ笑っているようだった。わたしは痛くて、外が歩けなくなった。……
(文 喜久井伸哉) 「子どものことがわからない」とき、親はどうすればいいのでしょうか。今回は不登校とひきこもりの経験者が、「親にしてほしかったこと」を伝えます。 そもそも「わかる」ことが不思議 「子どものことがわからない」という親御さんの声が…
「不登校」最終解答試論 喜久井伸哉 現代の日本では、「学校に行かないこと」や「学校に行かない子ども」のことを、「不登校」と言っています。しかし私が幼少期から学校に行かなかった体験は、この言葉におさまるものではありません。「不登校」をめぐる調査…
「ひきこもり」と「少子化」はまるで異なる社会問題のように語られている。しかし根っこを掘り下げていくと、そこには共通の原因があるのではないか。 日本社会だけでなく世界のデータを比べながら、「ひきこもり」と「少子化」の原因を考えていく。
In Japan, the issue of declining birthrates is currently the subject of much debate. Both hikikomori and the declining birth rate are thought to be caused by something in the development of civilization that prevents people from moving tow…
社会参加はしたいが、自分が社会参加をすると周囲に迷惑が掛かる、だから今まで社会参加しなかった。迷惑が掛かるから自分が社会参加しないことは、社会的にも倫理的にも正しいし、そういう状況を社会に強いられている。でも社会参加したい。そして「生活」…
田舎でスナックを営む母の女手一つで育てられたわたしは、高校を卒業して上京した。憧れのファッションデザイナーになるためだった。東京の中でもおしゃれな一等地、南青山のデザイナーオフィスに弟子入りして順風満帆かと思ったら、そこには女性たちの熾烈…
昼夜逆転して生活するひきこもりのような暮らし方が出てきたのは、夜中じゅう電気をつけていられる現代になったからこそであり、昔は日の出とともに起きて日没とともに寝なければならなかった……。そんな通説を再検討する。
これまでの「ひきこもり」の定義には、当事者の主体性と経済面が表現されていないことが僕にとって不満だった。そこで僕は新しい「ひきこもり」の定義を作ってみた。
会場がお寺だからこそ良いことがたくさんある! そこから広がるさまざまな人のつながりや可能性を模索しながら……
(文 喜久井伸哉) 今回は、近年発表された〈ひきこもり〉に関する本19冊をご紹介します。ベストセラーになったエンタメ小説から、時間をかけて作られたマニアックな論文まで。最新の「ひきこもり」ブックガイドです。 《一般書》 ひきこもりの真実 「ひきこ…
福祉でもなく労働でもなく精神医療でもなく、ひきこもり当事者が自己を実現しながら社会に参加する道はたくさんあるはず。 橋本汐さんの当事者手記はそんなことを考えさせてくれます。
県庁所在地ではないのに1978年まで九州の中で最も人口が多かった都市、北九州。ここで活動している私たち「ひきこもり女子会」の様子をお伝えします。
「私はフィリピンに住む22歳の女性です。友達がひきこもってしまいました。どうしたらいいでしょう」 ひきポス編集部にやってきた一通のメール。
I am so much worried about my best friend. She has become a hikikomori for four years. I wonder what on earth she is going to do with her future life. So I decided to write an email to the HIKIPOS editorial team and to ask what I could do.…