ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

近代詩のゲームチェンジャー〈萩原朔太郎〉の世界 文豪なのに44歳になっても無職であることを責められていた「ひきこもり」的苦悩

かなしき郷土よ。人人は私に情(つれ)なくして、いつも白い眼でにらんでゐた。単に私が無職であり、もしくは変人であるといふ理由をもつて、あはれな詩人を嘲辱し、わたしの背後(うしろ)から唾(つばき)をかけた。『あすこに白痴(ばか)が歩いて行く。…

【新連載】灰色の町で育った私 ~隠された子供 第1回目【当事者手記】

閉塞的な町、二つの家庭、そして子どもが見た灰色の世界。シリーズ第1回〈隠された子供〉

デビュー50周年! 中島みゆきの世界 23歳で「時代」を発表してから半世紀・唯一無二の〈音楽と文学〉が生み出した偉業

23歳で「時代」を発表してから半世紀 シンガソングライターの中島みゆきが、デビュー50年を迎えた。EPレコード「アザミ嬢のララバイ」をリリースしたのは、1975年9月25日のこと。同年12月21日には「時代」がリリースされた。「まわるまわるよ 時代は回る 喜…

生きづらさがあったからこそ獲得できるもの

Image Ishizaki Morito with GPT5 文・西野 績葉 リード文:この記事は、西野 績葉氏が2016年に書いた手記を加筆修正して掲載したものです。 とある記事がTwitterに流れてきた。それをたまたま僕は読むことができた。社会学者の宮台真司さんの記事だ。 reals…

「若者に小説なんて読ませるな」 学校が子どもから読書を取り上げていた明治~大正時代

連載 100年前の〈家族〉の暮らし 「若者に小説なんて読ませるな」学校が子どもから読書を取り上げていた明治~大正時代 文・喜久井伸哉 社会一般に、小説を読み、演劇を見る人は、人を堕落せしめるもので、青年にとりては、最も危険なり。(大町桂月) なん…

ひきこもり当事者会って何? ~経験者2人が語る~

ひきこもりUX会議チャンネルより ひきポス編集長の石崎が理事を務める「ひきこもりUX会議」では、10月29日(水)に大阪狭山市で、「ひきこもり当事者会 in 大阪狭山」を開催します。これまで主に「ひきこもり女子会」を開催してきたUX会議にとって、性別を問…

「若者に囲碁なんてやらせるな」  現代のゲームやスマホよりバッシングされていた100年前の娯楽

連載 100年前の〈家族〉の暮らし 第10回 「若者に囲碁なんてやらせるな」 ゲームやスマホよりバッシングされていた100年前の娯楽 文・喜久井伸哉 昨今はスマホやゲームのやりすぎを防ぐため、条例で制限する動きがある。しかし、50年前にはロックやファッシ…

生きづらさは未来を先取りしている ~AIと「生きづらさ」を考える~後編③【最終回】

AIが普及し、多くの人のキャリアや人間関係が揺らぐとき、 「取り残されてきた経験」は、新しい時代を生き抜くヒントになる。

明治時代の「不登校」的モラトリアム 永井荷風作「すみだ川」の憂鬱

100年前の〈家族〉の暮らし ⑧明治時代の「不登校」的モラトリアム 永井荷風作「すみだ川」の憂鬱 文・喜久井伸哉 今から130年近く前の、1898(明治31)年のこと。文部省は、東京都に尋常小学校の増設を命じた。学齢期の児童全体のうち、6分の1しか在学してい…

強力な味方となる未来──~AIと「生きづらさ」を考える~後編②

AIは「答えを知る」よりも「困り感を出発点にする力」を引き出し、当事者性を武器に変える存在になっていく。生きづらさは弱みではなく、未来社会における強みになり得る──

100年前の学生の神経衰弱 久米正雄作「受験生の手記」

文・喜久井伸哉 連載 100年前の〈家族〉の暮らし⑦ 100年前は、中学校に進学するだけでも大変だった。1924年の文部省の調査によると、小学校を優秀な成績で卒業した者は、全国で1万8,421人。しかし、そのうちの約半数(9,778人)は、金銭的な事情で中学へ進め…

生きづらさを抱える人にとっての可能性 ~AIと「生きづらさ」を考える~後編①

イメージ画像 Ishizaki Morito with GPT4o www.hikipos.info 前回までは「AIと仕事」というテーマで、AIが必ずしも人間の仕事を奪うわけではなく、むしろ仕事の構造そのものが変わっていくという話をしてきた。未来への不安や違和感に触れつつ、しかしそれで…

学校と時計の文化史 「誰だ、時計なんか発明しやがったのは」 100年前の〈家族〉の暮らし⑥

文:喜久井伸哉 くたばっちまえ、時刻なんぞを見つけやがった奴はそれに、ここに日時計を最初に置いて、情けないことに、俺の一日を 時間刻みの細切れに仕上がった奴も。おれが子供の頃は、腹だけが時計代わりで、あんな日時計のどれよりも頼れる、正確無比…

私のひきこもり体験③ ~そうやって、生きていく~

イメージ画像 Ishizaki Morito with GPT4o 前回の記事 www.hikipos.info 文・N 居場所への一歩 26歳の頃、私はまだひきこもっていました。心のどこかで「死ぬまで生きることはできるだろう」と思っていたけれど、それは安心ではありませんでした。ただ、「終…

日本に「遅刻」が誕生した年 100年前の〈家族〉の暮らし⑤

文:喜久井伸哉 とけいがなった、おきよ、こどもら。とけいがなった、いそげ、こどもら。がっこうへ。とけいがなった、ならへ、こどもら。よくせいだして。(明治期の尋常小学校3年生用の国語教科書に掲載されていた詩) 「時計」のない暮らし、なんて想像…