ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

川崎殺傷事件

川崎殺傷事件から一年 ~ 「ひきこもりは犯罪者予備軍」論争をふりかえる

「ひきこもりは犯罪者予備軍ではない」という声がひきこもり当事者の側からあがったとき、「いや、犯罪者予備軍だ」「犯罪者を差別するな」など多くの反論もまたひきこもり界隈をにぎわすことになった。あの論争はどういうことだったのか。……

「ひきこもりは犯罪者予備軍」と聞いて、FACTFULNESSと「肺がんの原因は砂糖」の重要性を思い出した話

世の中が単純ならいいのに。このグラフみたいに。 「ひきこもり傾向」があると「暴力的になりやすい」?果たしてそうでしょうか。この世界のあらゆる自然現象や社会現象では、2つの物事が単純に結びつくことなど極めて稀です。結びついたとしても、その関係…

被害者意識の先の加害性 ~川崎殺傷事件に褪めた傷が疼く~

著・写真 ゆりな 川崎殺傷事件、練馬ひきこもり長男殺害事件から残酷にも時は経過し、1ヶ月という月日が私に問いかける。 今日に至るまで「ひきこもり」というワードを核にして様々な議論が行われ、多くの人の意見や見解が述べられた。 事件の究明を急ぐもの…

私は犯罪者予備軍である。あなたは? ~川崎事件が改めて突きつけたもの~

「明日は自分があんなことをしでかすんじゃないかと不安です」。川崎事件の直後、筆者のもとへ寄せられたひきこもり当事者仲間からのメッセージ。市井の偏見に立ち向かうもう一つの道をさぐる。

無知に芽生える偏見 ~川崎・練馬事件に見える人の視差~

文・写真 ゆりな 新聞、テレビ、インターネット、SNS…… 黒い文字は今日も広がり、人々の思考のすきまへ訴えかける。 文字は人々の脳の溝になだれ込み、徐々に染め上げ、そこに価値観を作り上げていく。 「知らない」ということは、価値観の狭窄をもたらし、…

川崎殺傷事件と練馬の元事務次官の長男殺害事件から思う「現代の魔女狩りがおこなわれるディストピア」

SNSを中心に犯人を分析する人々。それを煽るマスメディア。ついには、ひきこもりを悪魔の予備軍と呼ぶ人まで出てきた。「悪魔の予備軍」の一人である息子を殺害した父親を賞賛する社会が迎えるであろうディストピアとはなにか。あなたがつぎの悪魔になるかも…

練馬ひきこもり長男殺害事件に想う ー 私が「ひきこもり親子 公開対論」に望みを託す理由 ー

川崎殺傷事件と連鎖して、東京・練馬でひきこもりの長男が、元官僚だった父親の手で殺害される事件が起こった。世間ではこの父親への賞讃が止まらない。それでいいのか。あるいは、反対に彼を批判すればそれでいいのか。この事件は私たちに何を求めているの…

川崎殺傷事件によせて:今こそ「自己責任論」ではなく、あなたの想像力が必要

(写真はイメージ:pixabay.com) (文・田中ありす) 5月28日に神奈川県川崎市で起こった無差別殺傷事件について、一市民として非常に心を痛めている。ある日突然理由もなく生きる権利を奪われるという、これ以上ない暴力。生存者や目撃者の方が負ったであろ…

川崎殺傷をきっかけにひきこもりを知ってほしい -ひきこもりはなぜ働かない?-

(文・湊うさみん) ひきこもりを差別しないで!偏見の目で見ないでください! ……そう言われたから「よし、差別するのはやめよう」「偏見を改めることにしよう」という人はいませんね。 どうすればひきこもりへの偏見がなくなるのか。それはテレビなどのメデ…

川崎殺傷事件「死ぬなら一人で死ね」論争に思うこと

(文:Longrow)(画像:pixabay) 川崎殺傷事件で亡くなられたお二人に、心から哀悼の意を表するとともに、心身に傷を負われた方々の回復をお祈りします。また、何よりも被害者の方々を第一に考えた行動がなされ、メディア報道などによる被害の拡大が起こら…

川崎殺傷事件「犯人にひきこもり傾向」報道から思うこと

(写真はイメージ:pixabay.com) (文・ひきポス編集長 石崎森人) 偏見の誕生 news.tbs.co.jp 報道にある通り、川崎市で19人殺傷という痛ましい事件が起きた。被害に遭われた方々やそのご家族に心より哀悼の意を表したい。 この事件の犯人は「ひきこもり傾…