ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

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ひきこもり名人となった私 第2回


ひきこもり名人となった私02

 

ぼそっと池井多:名人が本の中に書いておられた言葉で、

私が非常に印象に残っているのが、

「人生八十年、働いている場合ですか」

というものなんですね。


ひきこもり名人勝山実:そんなヒマはない、ってことですよ。

そんなヒマはないから、こんなところで、こんな映像を撮っているわけです。

働いていたら、こんなことできないでしょ。

誰に頼まれたわけでもない、一円にもならない映像収録をせっせとやることなんぞ、働いていたらできない。
なのに、それを一所懸命、持てる力をぜんぶ使って作っているわけです。

これが労働者諸君にできるか、って言ったら、できないですよ。

われわれがやっていることは、そういうことじゃないんだ、と。

自分がやりたいことをやる。
自分が価値あると思うことをやる。

それを、堂々と、堂々とやったらいいんじゃないか。


ぼそっと池井多:ここで名人が
「人生八十年、働いている場合ですか」
という時の「八十年」とは、
「こんなに短いんだよ」
という時間としての八十年ですか、それとも
「こんなに長いんだよ」
という……

ひきこもり名人:これは仏陀と同じ年齢ということです。

仏陀が八十年生きたので、だいたいこれくらいだろう、と。

仏陀はもともと王子だったんですけど、まあ非常に身体の弱い人だったらしい。それでも八十年も生きたということで。

あと、日本では男性の平均寿命が79.7歳ぐらいですか。

だから、そういう意味もこめて八十年。

と、いろいろな理屈をこねて、こうしているんですね。

 

……。

……。

 

・・・「ひきこもり名人となった私(3)」へつづく