前回「子どもができてひきこもった私(1)」からのつづき・・・
がきんちょ 中学・高校と、やりたいことはぜんぶ
親に制限されていましたから、
自分には思春期はないものだ、とあきらめていました。
ぼそっと池井多 よく思春期は大人になる練習をする期間だ、なんて
言いますけれども、
その思春期がないと、やはり大人になって
いろいろ不具合が出てきたりしませんか。
がきんちょ そう、そう、
それで親が過干渉だと気づかせてくれたのが、
彼だったんですね。
中学・高校と女子校にいた反動で
ほとんど男子校みたいな大学に入ったんです。
まだインターネットがない時代で、
パソコン通信で彼には出会いました。
のちに夫になる人ですけど。
彼に、
「あんたの親、おかしいから」
と言われて、
はじめて自分の親が毒親だとわかりました。
毒親の過干渉から逃れるために、
さっさと結婚しました。
「彼も一流大学だったし、就職もよいところだし、
うちの親にしてみたら、ケチのつけようがないだろう」
と思って、どんどん結婚話を進めました。
大学の卒業式の翌日に結納をして、
勢いで、実家を出たい一心で、
結婚をしたのです。
すると……
・・・「子どもができてひきこもった私(3)」へつづく