(文・湊 うさみん)
「ニートはお金どうしてるの?」
みんな知りたいだろうけれど、あんまり聞かれない質問です。というのも日本においてはお金の話をするのはタブーとされてますしね。お金について聞くとがめついって思われてしまいそうですし。
ニートの金銭事情は大体三つに分けられるでしょう。
「親からのお小遣い」
「生活保護」
「障がい年金」
お小遣いか生活保護か
私の場合は、お小遣いをもらっています。いい歳こいて自分の生活費すら稼げないのがものすごいコンプレックスではあるんですが、かといって普通に働くこともできないので……。
そんなにコンプレックスになってるのなら、他の二つの方法を考えたらどうなの?と思われるでしょう。
生活保護は親類が「養う気はない」という意思表示をしないともらえません。親や兄弟に担当職員から確認の電話がかかってくるそうです。
私の母親が養う気満々なんです。私自身は「生活保護をもらいたいから見捨ててくれ」と言ってるんですが、母親は「それはイヤ」の一点張り。
親としての意地なのかなんなのかはわかりません。母親はあまり良くない宗教にどっぷりハマっている人なので、考え方が普通と違うのかもしれませんね。
どちらにせよ、過保護で過干渉だなあと子どもの私は思ってしまいます。
障がい年金はもらえない
障がい年金については、うつ病で通院していると精神障がい者3級、重症だと2級をもらえます。
私自身は結構重症なうつ病なので、主治医に言えば診断書を出してくれると思います。
でも、障がい者手帳をもらったところで、障がい年金もらえないんです。
なぜかというと、国民年金を払っていないから。
これは本来いけないことなんです。国民年金の支払いは法律で決まってるから私は違反行為をしているわけで……この話はひきポスだけの内緒にしておいてくださいね。
生活保護も無理、障がい年金もダメということで、消去法で親からのお小遣いしか頼れません。
毎月2万円のお小遣いをもらっているのですが、2017年のサラリーマンの平均お小遣いは37428円だそうです。
私働いてないのにちょっともらいすぎじゃない?とも思うのですが、サラリーマンのお小遣いが少なすぎるような気もします。毎日毎日、満員電車に揺られて上司にどやされて、残業もして頑張って、それで自由に使えるお金は4万円ないんですから。
2万円のうち、けっこうな額が食料に消えます。親が朝ごはん(昼に起きるので正確には昼ご飯)を作らないので、自分でなんとかしなくてはなりません。
カップラーメンとかパンとかコーンフレークとかを買って昼に食べてます。そのほか、化粧水や乳液、歯磨き粉といった生活用品も自腹です。
精神科にかかるお金は親に出してもらっていますが、自立支援の制度を使っているので自腹でもなんとかなる程度の金額です。
結局、自由に使えるお金は一か月で1万円ほどでしょうか。
友達と飲み会などをやった場合、場所にもよりますが5000円近く飛んでいきます。なので宴会的なことにはあんまり顔を出しません。
私の主な使い道は本やゲームで、基本的にコスパのいい使い道中心です。100円で買った本で4時間くらいは楽しめますしね。
いつまでこの日々か続くのだろう
このお小遣いライフは親が働けなくなったら成り立たなくなるでしょう。俗にいう8050問題ですね。
親が80代になる前に病気で動けなくなるかもしれないし、なんらかの事故で死亡してしまう可能性もあります。
そう考えると私のニート生活は薄氷の上を歩いているようなものですね。かなりぎりぎりのところで成り立ってます。
親は最近「腰が痛い」と言ったり、白内障になったり、更年期障害になったり、様々な病気になってますので、命に関わる病気もそう遠くはないでしょう。
私も親も年を取る前になんとか自分で稼げるようになりたいので、今現在、ネットで稼ぐ方法を模索中です。
「死ねばお金の問題は解決するよ。稼ぐ苦労もしなくてすむよ」
悪魔のささやきは年々大きくなっていきます。
執筆者 湊うさみん
20代でドロップアウトして自殺未遂。ニート歴10年以上のエリートニートになっちゃいました。