(文・湊 うさみん)
私は精神科は怖くありません。少なくとも職場に比べれば。
ひきこもりやニートの方で、精神科に行くことに抵抗があるという人に結構会いました。
精神科に行くと自分がおかしいことを認めてしまうようでイヤだという人や、働けていないことを責められるんじゃないかとか、医師が怖いとか、理由は様々です。
私は一時期ニートコンプレックスがひどすぎて、精神科に行くと医師から「もういい年なんだから働かないとダメだよ云々」と説教されるのではと被害妄想を発揮していました。
でも、このままじゃラチが明かないし、何かにチャレンジしても最悪でも死ぬだけなんだから別にいいやと開き直って、行くことにしました。
その結果。
普通すぎ。今までの心配はなんだったの?(´・ω・`)と思いました。
精神科医はひきこもりニート慣れしている?
精神科にはいろんな人が来ます。ニートやひきこもりもいますし、会話がまともに成り立たない人もいます。サラリーマンや女子高生だっています。
いちいち説教してたら説教疲れしてしまうのか、私の出会ったお医者さんたちはすごく淡泊な反応をしてました。
「働けてないの? そっかー」
みたいな。
自分は人と劣っているという劣等感が強すぎて、あらぬ妄想をしてしまっていたようです。
第一、精神科医も仕事でやってますから、内心どう思ってるかはわかりませんが表面上はやさしくしてくれる人も多いだろうと思います。
カウンセラーでの治療については私はしていないので、もっと詳しい他のライターさんに譲ろうかな。
大抵の精神科は待ち時間が長い?
私が行った病院では、どれだけうつ病の人が多いの?と思うくらい患者さんが多かったです。2時間、3時間待ちになることもざら。
私は待つことが苦手なので、あまりに待たされてイライラしてしまったため、体調が悪くなりました。ストレス源になっちゃったんでしょうね。
それからは転院して待ち時間の少ない病院にしました。話をあんまり聞いてくれなくて、「薬の効き目はどうだった?」とかの事務的な話しかしませんが、長時間待つよりかは楽です。
待ち時間が長いけど話を聞いてくれるところ、すぐ診察してくれるけど長話はしないところか。どちらを選ぶかは好みですね。他にも色んなタイプの病院がありますけど、ご自分の好みで選んでみてください。
お金がないから精神科に行けない?
自立支援という制度をご存知でしょうか。詳しい説明はグーグル先生にお任せするとして、医療費負担が3割から1割になるシステムです。(自立支援制度が適用される治療・薬のみ)
自立支援のための診断書をもらうためにはお金がかかり、私の場合は5000円程度かかってしまいました。3000円のケースもあるようです。更新のたびに必要になります。
私の場合は3割負担だと精神科1500円程度、調剤薬局が4000円程度(4週間分の薬をもらった場合)なので、1割負担になればかなり楽になります。月2000円くらいですね。ただし、薬や薬価、量が違えば値段も変わりますので、ケースバイケースです。
これくらいなら親も出してくれるかもしれません。親と仲が悪いとか、親が精神科通院を許してくれないとかのケースでも自腹できる方は多いのでは。
もっとも、申請してから交付されるまで2か月程度かかるのがネックではありますが・・・。
薬漬けになると逆にダメになるって聞くけど
人にもよりますが、大量に服用すると逆にきつくなるケースもしばしばあると聞きます。だるくなったり眠くなったり、副作用各種に苦しめられたり。適切な量は自分の体のみが知っています。
それでも自分の判断で勝手に断薬するのは良くないと思います。一気に調子が悪くなって、寝たきりになることもありえます。何か不都合があって薬を増減するときでも、医者に電話するなど、できるだけ専門家の指示を仰いだほうが良いのではと思います。
かつて自殺未遂をしたあと、一時的に薬を飲んでいない時期がありました。その時はトイレに行くのすらおっくうで、常にイライラしてて遊ぶことも一苦労でした。
薬を飲んでからその症状はなくなったので、自分自身がおかしいなと違和感を覚えるようであれば薬を頼ることは悪くないと思います。
ちなみに。
私が最初に診察を受けた精神科医はとある薬の乱処方で逮捕されました。ちゃんと評判は調べなきゃダメですね。ほんとに(´・ω・`)
執筆者 湊うさみん
20代でドロップアウトして自殺未遂。ニート歴10年以上のエリートニートになっちゃいました。