(文・湊 うさみん)
「ひきこもりUX会議セクマイ会」に行ってきました。
ひきこもり経験者が運営するひきこもり当事者会で、UXとはUnique eXperience(ユニーク・エクスペリエンス=固有の体験)の意味だそうです。
ひきこもり女子会やひきこもりママ会といったテーマで月に何回か開催されています。
セクマイ会というのはセクシャルマイノリティのことで、最近よく聞くLGBTがそれにあたります。L=レズビアン G=ゲイ B=バイセクシャル T=トランスジェンダーの頭文字を取ったものです。
私自身はひきこもり+トランスジェンダーということでダブルマイノリティなどと呼ばれます。
会場にたどりつけるか不安だった
私はスマホを持っているのですが、お金がないので回線業者とは契約していません。なので、外でネットをする場合、フリースポットを使うことになります。
ですので、GPSと連動している地図アプリは使えません。さらに、事前に場所を調べておいたのですが、目印になる建物がないんですね。コンビニなどがあればよかったのですが、それもない。
幸いにして、ビルの名前を覚えていたのでそれが目印になりました。「このビルがここにあるなら近くにあるはず」と裏路地に入っていって、写真で見た場所に到着。
私が着いたときはドアが開いていたのですが、閉じていた時もあったそうです。閉じてると気持ち的にすごく入りづらくて、まるで拒絶しているかのように感じてしまいます。
受け付けで参加費の300円を払って、名前を記入。シールで貼るタイプの名札をもらいました。
中はテーブルが二つ。参加者がぱらぱらと座っていたので、私も席について開催を待ちます。
穏やかな空気
集まったのは13人でした。
最初に運営チームの4人の方のご挨拶があり、それからは同じテーブルについている人と会話しました。
6人・7人で分かれて、私は6人組です。まず最初に同じテーブルの人たちに向けて自己紹介。会話の内容は他のひきこもり会やセクマイ会の話が中心でした。
口数の少ない人が多かったので割と静かでしたが、会話が途切れることはなく進んでいきました。
それから小休止を取ったあと、テーマごとに4人・4人・5人に分かれてさらに会談。「カミングアウト」「性自認」「居場所」の3つです。
さっきとは違う人達だったのですが、やっぱり静かな会話でした。それでも話が途切れないので気まずさはありません。
最後にアンケートを記入して閉会となりますが、会場はまだちょっと開いているとのことで、話したい人が残り、再び話始めます。
緊張している他の人を見て緊張がほぐれる
当事者会に参加するのは始めてなのですが、かなり緊張していました。けど他の参加者さんたちも緊張している様子で、なんだか安心しました。
話した時間が短かったのですが、みんな同類なんだなあという空気がありました。オラオラで「ポッキーゲームうぇーい!」みたいなノリの人はいなくて、基本みんな物静か。
「当事者会に興味があるけど行く勇気がない」という人を見かけますが、少なくとも私が参加した会は怖いところではなかったです。
「うまく自己紹介しなくちゃ」「うまく話さなくちゃ」といったプレッシャーがありましたが、自己紹介が名前だけの人もいましたし、自己紹介以外喋っていない人もいました。
セクマイ会が第一回だったこともあってか、常連同士で固まるようなこともありませんでしたね。
結論としては、かなり緊張はしますが、そんなにビビることはないと思いました。頭の中でマイナスなイメージがいっぱいになりがちですが、実際行ってみるとそうでもなかったと。
私が参加したひきこもりUX会議セクマイ会のリンクはこちら。
http://blog.livedoor.jp/uxkaigi/archives/1073518897.html#more
ひきこもりUX会議のリンクはこっちです。
https://uxkaigi.jp/
執筆者 湊うさみん
20代でドロップアウトして自殺未遂。ニート歴10年以上のエリートニートになっちゃいました。