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褒められても褒められている気がしない

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(文・湊 うさみん)

 

 

以下のような会話があったとします。

 

編集長「うさみんの記事おもしろいね。いい感じだよ」
うさみん「そうかな。ありがとう」

 

この時、私は「そんなわけないのに。お世辞言われても微妙な気分だなあ」と思っています。

 

 


また、このような会話があったとします。

 

編集長「うさみんの記事、アクセス数いい感じだね」
うさみん「そうなんだ、ありがたいね」

 

この時の私はデータという揺るがないものを見せられても「たまたま運が良かっただけだね」と考えています。

 

相手が本心から言った誉め言葉であっても、社交辞令やお世辞として受けとめてしまうのです。つまり、これがタイトルの「褒められても褒められてる気がしない」です。

 


じゃあ逆にけなされたらどうなんでしょうか。

 

編集長「うさみんの記事はイマイチだね。もっと頑張らないと」
うさみん「だよね。ダメだね」

 

こういう場合、編集長が「現在でも上出来だけど、さらなる向上をしてもらうためにあえて苦言を呈している」とはまったく思いません。

 

私の頭の中は「やっぱり自分はダメだ」。もしくは「死にたいなあ」です。

 


自己肯定感が低すぎることが原因かもしれない

私は自分のことを普通にもなれない劣等生だと思っています。普通の人ができることができず、かといって突出した才能もない。

 

言い換えると、自信がなく、自己肯定感が低いんです。自己肯定感というのは、文字通り自分を肯定する気持ちです。

 

例えば、何が失敗をしてしまったときは二種類の反応があります。

 

1.ミスっちゃったな。まぁ挽回すればいいや。
2.やっぱり自分はダメだ。失敗したのは自分がダメだからだ。

 

1が自己肯定感が高い人、2が自己肯定感の低い人です。

 

私は断然2です。


自己肯定感が低いという言い方


基本的には「自己肯定感が低い」といった言われ方をしますが、これはつまり「自己否定感が高い」ということです。

 

親から否定されて育ったとか、運が悪くって失敗続きの人生だったとか、原因はさまざまでしょう。

 

私の場合は別の記事にも書いていますが、小説を書いても全然評価されないし、就職活動で100社近く落ちたしで、自己肯定感が高くなる理由がありません。

 

むしろ、自己否定感が高すぎて「自分は生きていていいのだろうか」と疑問に思う始末です。

 

生きていれば家族や友人や知らない人に迷惑をかけてしまいます。自分は迷惑をかけていい人間ではないので生きているべきではないのだと考えてしまうのです。

 

特に、現在進行形で親に迷惑をかけてしまっているので、さっさと死んで親を楽にさせてあげるべきじゃないかという考えが頭から離れません。

 


自己肯定感を高めるにはどうすればいい?

 

上に書いたように、ほめられても自分で否定して打ち消してしまいます。なので、ほめて自己肯定感を高めようとしても無意味です。

 

かといってけなしてももちろんダメです。

 

誰でもできるカンタンなことをやらせて成功体験を積ませても「こんなのできて当たり前だよ」としか思わないし、一体どうしたらいいのでしょうか?

 

一説によると自分を否定しないことだそうです。それだけで本当に自己肯定感が高められるのかわかりません。

 

 

否定することは得意だから、否定する自分を否定することで、マイナスにマイナスをかけてプラスにすればいいのかもしれません。

 

自分なりに自己肯定感を高める方法を考えてはいるんですが、なかなか効果が出ないのが現状です。本当に難しい。蓄積された自己否定は、長い年月をかけてゆっくり解除されていくものであればまだいいのですけど。

 

自己肯定感が低いと生きていてしんどいです。ますは「生きていていい」を手に入れること。それを目指したいですね。

 

 

 

執筆者 湊うさみん

20代でドロップアウトして自殺未遂。ニート歴10年以上のエリートニートになっちゃいました。

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