ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

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「同じ月を見た日」展示会のお知らせ

自身も3年間ひきこもり経験のある現代美術家渡辺篤さんからのお知らせです。

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「同じ月を見た日/タイトル画像」 題字協力: 堀 千晃, ©︎Atsushi Watanabe 2020, ©︎I’m hereproject 2020

ウイルスの影響で世界中の人々が孤立を感じる今、

天体観測をきっかけに多くの人が遠隔で柔らかに繋がり

自らの孤立と他者の孤立にまなざしを向けるプロジェクト。

 

 元ひきこもりの現代美術家 渡辺篤は近年、当事者と協働するプロジェクトを多数行ってきた。本企画「同じ月を見た日」は、2020年4月の緊急事態宣言の夜に始動。コロナ禍前後にも継続的に孤立している人々や、コロナ禍で孤立する人々たちと共に、月の観察/撮影を続けてきた。孤立にまつわる課題は昨今国際的な問題となっている。その対応における重要な姿勢は、“ここにいない誰かのことを思うこと”だろう。あなたが月を見上げている時、別の場所で他の誰かが同じ月を見ている。コロナウイルスは世界中で深刻な爪痕を残してきたが、一方では大気汚染や光害の劇的な改善ももたらし、人類に対し、光と陰を生み出した。夜空の月もまた、コロナ(太陽)による光と陰で人々にその姿を見せている存在だ。

 本展では、国内外から集まった約1,000枚の月の写真を用いた作品や大型インスタレーションを始め、遠く離れた場所に居る人々が会場の明かりをスマートリモコンのシステムを用いて灯す作品など、ここにいない他者を想起する作品群4点を中心に構成。

 さらにコロナ禍の作品展示空間の抱える問題についても取り組む。会場は、渡辺が普段使用しているシェアスタジオの壁面を取り去ることで、人が密になる閉鎖性を無くす。また会場と隣接する国道16号線の対岸からの鑑賞も想定し、コロナ禍における新たな作品鑑賞方法を提案する。

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会場外観(制作中)©︎Atsushi Watanabe 2021

展覧会名:同じ月を見た日

作家名:アイムヒア プロジェクト

会 期:2021年2月28日(日)~3月21日(日)…2/28~3/5は公開制作

休場日:水曜

時 間:17: 00~21:30

会 場:「R16 studio」内Room9・Room10(路面側からの鑑賞)

住 所:220-0021 神奈川県横浜市西区桜木町7丁目48(横浜市営地下鉄「高島町駅」2番出口向かい)

ウェブサイトhttp://www.moon-alone.online/onaji-tsuki/

 

助 成:アーツコミッション・ヨコハマ、公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

支 援:文化庁

協 力:BankART1929、R16 studio

主 催:渡辺 篤/アイムヒア プロジェクト

 

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会場(制作中)©︎Atsushi Watanabe 2021

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「同じ月を見た日/ウエブサイト」 ©︎Atsushi Watanabe 2021, ©︎I’m here project 2021

 

<渡辺篤プロフィール>

 

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Photo: Keisuke Inoue

神奈川生まれ。2009年東京藝術大学大学院修了後、足掛け3年ひきこもりを経験し、現代美術家として社会復帰。

 主な個展/プロジェクト展は、「わたしの傷/あなたの傷」(六本木ヒルズA/Dギャラリー、東京、2017年)「ATSUSHI WATANABE」(Daiwa Anglo-Japanese Foundation、イギリス、2019年)、「アイムヒア プロジェクト“まなざしについて”」(高架下スタジオSite-Aギャラリー、2019年)、「修復のモニュメント」(BankART SILK、神奈川、2020年)。主なグループ展は、「ALONE TOGETHER」(STUK、ベルギー、2020年)、「Looking for Another Family」(国立現代美術館、韓国、2020年)。

 2020年度 横浜文化賞 文化・芸術奨励賞。2018年、ひきこもりをはじめとする孤立当事者らとの共同企画「アイムヒア プロジェクト」をスタートし、様々な形式の取り組みを行ってきた。

 

 

www.hikipos.info