ひきポス創刊号発売!特集「なぜ、ひきこもったのか」
ひきこもり当事者発信メディア「ひきポス」では、WEBにアクセスしづらい方のためにも、実際に手に触れ、紙をめくって読める媒体が必要だろうと考え、冊子版を制作いたしました。
創刊号である今号では、ひきこもり当事者・経験者として多様な経験をした著者たちが、「なぜひきこもったか」というまさに直球のテーマに挑みます。
時に鋭く、時に重く、時に優しく、自身の言葉で語ります。洗練された言葉もまとまりきらない言葉もあります。そして、言葉で言い尽くせない苦悩が伝わってくる記事もあります。
人生には色々な形があります。希望を見出せる人生もあれば、いまだ暗闇の中の人生もあるでしょう。
今まさに彼らが発しているリアルな声を、彼らが感じている希望と絶望を、創刊号から受け取っていただけるのであれば、これに勝る喜びはありません。
親や支援者にもわかりやすく記事はブラッシュアップされ、WEBに掲載していない新しい記事も多数収録されております。
ご購入いただいた金額はひきポスの継続や、執筆した当事者の原稿料になりますので、ご協力いただけると幸いです。
より多くの方に読んでいただけるように、編集部員一同で制作いたしました。ぜひ一度お手にとってご覧ください。
※ご注文から一週間以内に発送いたします。
母との関係が、すべての基盤となった ぼそっと池井多
自己否定人間の作り方教えます カトーコーキ
特集の紹介
ひきこもり経験を話すと必ず聞かれることがあります。それは「なぜひきこもったのですか?」。ひきポス創刊号では、当事者すら答えづらいその質問に、真正面から挑みます。当時を振り返り、自分の言葉で語ってもらいました。
それぞれが陥った苦しみの片鱗が伝わり、共感による癒しや、当事者への理解に役立ててれば幸いです。
編集長 石崎森人
<特集 『なぜ、ひきこもったのか』>
1)自己否定・主体性・つながり感 石崎
2)「弱さ」を表に出さないとつながれない ロングロウ
「弱さ」を表に出すこと、それは一般的には自己開示と呼ばれるものの1つだと思います。自己を開示できなくなった筆者は、果たしてつながりを保てるのでしょうか…?
3)母との関係が、すべての基盤となった ぼそっと池井多
「精神科医は何もわかっていない。」
筆者の言葉で「ひきこもりになったメカニズム」を解説します。
4)物心ついたときから恐怖の中だった さえきたいち
筆者であるさえきさんは、終始一貫して恐怖という言葉を使います。彼の恐怖の根幹にあるのは「母との関係」その過程があばかれていきます。
5)【マンガ】自己否定人間の作り方教えます カトーコーキ
【インタビュー】カトーコーキさん
「しんさいニート」の著者、漫画家カトーコーキさんに自己否定が作られるメカニズムを漫画で描いて頂きました。インタビューも併載しています。
6)専業主婦と、毒母と、娘と がきんちょ
最近、ニュースなどで「女性のひきこもり」が取り上げられる機会も増えています。筆者のがきんちょさんは、母、家庭、と様々な問題を抱え、自身もうつと闘い、そんな中でも家庭を保とうと仲のいい家族の一員を装いますが…。
7)終わりなき”いじめ”と地方の闇 Toshi
いじめと地域の闇が組み合わさったらどうなるのか。社会的に人を閉じ込める「牢獄の村」は、日本中にあるのかも知れません…。
8)「ガッコウへ行け」のルールに全員が縛られた 喜久井ヤシン
「私の状況を批評する立場には、誰であれ立ってほしくない」。その記述が深く考えられた末に生み出されたものであることが、容易に想像できるはずです。
9)〈世界のひきこもり〉 フランスのひきこもり当事者ギードの場合 ぼそっと池井多
国がちがっても、これだけひきこもりには共通点がある。
国がちがうと、これだけひきこもり事情がちがう。
……そんなことを読み取っていただけるのではないでしょうか。
2号「こうして人とつながった」絶賛発売中!