Getting used to it. For me, that means to despair of the world.
文・写真 ゆりな 私は「触れられないもの」に魅力を感じる。 それは例えば、言葉であったり、感情であったり、思考であったり…。 本を読むと、頭のなかを「言葉」が”席捲”する。 本にしたためられた一節一節が、私の感情を呼び覚まし、言葉の源泉を刺激して、…
文・写真 ゆりな 凍りつくゆとりを与えず、その場が流れていくのは我が家の悪行だろう。 「あんたとは一生、談笑することなんて出来ないからね」 それは、私の目の前で、空気を揺らすことなく、母の、皮肉のこもった笑いが過ぎ去った。 母がそんな言葉を漏らす…
文・写真 ゆりな 「来週のお天気を調べておこう」 今にも雨が降りそうな青黒い空を見て思う。 空に纏まった雲が泳ぎ、真正面に構えた大塊が、 私の行き先に一雫を落とそうとする。 表面に薄く青さを残しながら、 重たくなった涙袋のふくらみは その縁から水瓶…
絶望の明滅 文・写真 ゆりな "私は目をふさぐ" これ以上見たくないものを見続けなくていいように 表情の隙間に、口角の端の嘲笑を読み取らなくていいように 虹彩の奥に、裏切りへの不安を抱かなくていいように 綻んだ一瞬に、人を弄ぶ裏の舞台を想像しなくて…
慣れるということ。 それは、私にとって世界に絶望するということ。
Thinking that suffering is worth it. - Believer in Pain My body that remembers the comfort to suffer. That sense distorts my path of living and takes human dignity away from me.
I am becoming an “adult” that I didn't want to be that much I confined “myself” in my vessel in the past Because I stack to being pure... Painful feelings described by a hikikomori girl.
無辺の空気は私を包み思考はむやみな感情からの解放を試みる 夜は、私の一辺を手放しけれど同時に、私の生は握ったままその手綱の結び目はどこにあるのか頭上を見上げる 静心をまとい、黒みを決め込む深更は 虹彩を操る必要のない時間帯 同調に従わず在るも…
著・写真 ゆりな 川崎殺傷事件、練馬ひきこもり長男殺害事件から残酷にも時は経過し、1ヶ月という月日が私に問いかける。 今日に至るまで「ひきこもり」というワードを核にして様々な議論が行われ、多くの人の意見や見解が述べられた。 事件の究明を急ぐもの…
文・写真 ゆりな 新聞、テレビ、インターネット、SNS…… 黒い文字は今日も広がり、人々の思考のすきまへ訴えかける。 文字は人々の脳の溝になだれ込み、徐々に染め上げ、そこに価値観を作り上げていく。 「知らない」ということは、価値観の狭窄をもたらし、…
ぼそっとさんと初めて言葉を交わしたのは2018年の4月。私が最初に編集会議に参加した日は挨拶そして名刺交換する機会を持つことができなかった。 ただその佇まいと、纏う空気から当時の私には到底、2人でお話を成立させることのできる自信も、気持ちの余裕も…
強迫性障害を治すことは私にとって 世界を"雑に生きること"と同義だった いつでも世界に何か価値を見出だしたくて、日常の景色に、手に触れるものに、感情の微細な揺れに、目の前の人の瞳孔の振動に、その意味をその理由を見出だしたかった。 自分の部屋のド…
目の前を鮮烈に横切るむごさ 著・写真 ゆりな 瞳が、人形にはめ込まれたビー玉のように 表情は、思考と筋肉の結び付きが緩み、 「嘘」と呼ばれる行動に手をつけ始めている。 今はまだ顔の皮膚と仮面の隙間に指を入れてひき剥がすことが出来ても いつしか面は…
目線の先の感情 著・写真 ゆりな 目の前にある人生の岐路 2019年への時間軸をまたぐ時、 私は床から出ることが叶わず 掴みようのない、自らの内面と向き合っていた。 私を縛るもの、私がしがみつくもの、 私に吉として刺さるもの、 その全てが複雑に混ざり合…
彼女の言葉に共感した、あの日 生きていたくない だから、もちろん働きたいとも思わない。 世界がなくなって私一人、孤独になりたい。 でも、世界をなくすことはできない。 だから、私がいなくなれば、私は孤独になれる。 2018年9月、 私が参加した講演会に…
毛布を思いっきり抱きしめた夜、私の目に映った景色 (著・写真 ゆりな) 誰とも関わりたくない そう思った夜は 布団の上で膝を曲げ、毛布にくるまり、 胎児に還る 四肢を広げ 悠々とこの世に存在しているのが怖いから いつ私の腕に 足に 釘が降ってきて 標…
見ないように、考えないようにして、心の隅に追いやったコンプレックスは、いつまでも私を"過去"に縛り付ける。 私が「学歴」というものに縛り続けられている背景には、学生時代の1つの後悔がある。 いじめや母親との確執から、自らの自信を喪失し、人生の…
著 ゆりな 私が自らの生きづらさに向き合い始めた時期は、ひきポスと出会った頃と重なる。 これまでたくさんの場で、様々な立場の方に出会ってきた。 一人一人抱える背景は異なり、価値観も皆それぞれだった。 そんな中でも私は、当事者として 「ひきこもる…
苦しむことに価値があると思ってる =痛み信者 苦しんでいることに、心地よさを覚えた私の体。その感覚は私の生きる道を歪ませ、人としての尊厳を奪っていく。
この世の汚いところは十分知ったよ。だから、もういいでしょ?