ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

当事者手記

予定があると落ち着かない

(文・湊 うさみん) 予定を守りすぎてしまいます。 意味がわからないと思いますが、一部の人にはピンとくるのではないでしょうか。予定を過剰なまでに意識してしまい、疲れてしまうのです。 例えば、予定の一日前には、事前に脳内でイメージトレーニングし…

チタ紀行 〈戸塚ヨットスクール〉まで行って海に花束を投げ捨てた話

今回はひきこもり当事者による、〈戸塚ヨットスクール〉への旅行記をお届けする。戸塚ヨットスクールは、80年代に多数の死者を出して社会問題となった団体だ。しかし現在でも運営が続けられており、在籍者の自殺などが発生している。本稿は、その戸塚ヨット…

二人きりは緊張しすぎてしまい、苦手

(文・湊 うさみん) キャラバクラ・ホストクラブは地獄です、 初対面の人と二人きりで会話を盛り上げなくちゃならないのが、私にはハードルが高すぎます。 思えば、私は昔から二人きりというシチュエーションが苦手でした。相手が友達や家族、同僚など誰で…

「避難所へ行きたくない」― 台風19号で実感した "災害時のひきこもりの心理"

巨大な台風が近づいてくる。でも、まだ安全だ。避難所へは行きたくない。なぜなら、そこには近所のオバサンがおおぜい居て、近所づきあいが始まってしまうから。でも、これでいいのだろうか。……ひきこもり当事者が災害時にかかえる葛藤。

苦登校~12年に及ぶ地獄の学校生活~ 前編

昭和50年代と現在では様子が随分と変わり、この時代には見過ごされてきたことも今ではイジメと認定されるようになりました。 職場のセクハラやパワハラ同様に。「だからもういいではないか。今はそうなったのだから。令和になった年に昭和の昔話など聞いて…

忘却力 むかしの嫌な記憶をはっきり「忘れたい」と思えるだけの魅力が今日以降にないことのほうが問題

「記憶力を鍛えよう!」……といった言葉はよく聞かれます。しかしひきこもり状態のように、心が疲れているときには、むしろ「忘れていく力」こそが大事なのではないか?今回は、記憶をテーマにした当事者手記をお届けします。 (文・写真 喜久井ヤシン) 「ど…

フランスのひきこもり当事者アエルの激白 第3回「友達ができた、と思ったら」

18歳になったアエルはコンピューターの専門学校に進み、そこでドラッグに誘われるようになる。幼いころあれほど欲しくても得られなかった「友達」が、ドラッグを介すれば、驚くほどかんたんにできることを知った彼はうかれた日々を送る。ところが……

失敗力 「成功体験」より「失敗しても大丈夫な体験」がほしかった

新たな挑戦がしやすいのは、「絶対に成功しなければならない人」よりも、「失敗しても大丈夫な人」だ——。「ひきこもり支援」は、当事者が働けるように急かすけれど、それは正しいやり方なのか。当事者によるひきこもり支援論をお届けします。 (文・写真 喜…

受援力 私を救わないでください

ひきこもり支援の中には、ひきこもりを「救う」とうたう団体があります。しかしひきこもり当事者は、そもそも「救われたい」のでしょうか?今回は、ひきこもり支援のあり方に一石を投じる、当事者からの支援論をお届けします。 (文・写真 喜久井ヤシン) 「…

【NHKハートネットTV朗読記事】「ガッコウに行け」のルールに全員が縛られた

NHK 「ハートネットTV」において作者本人によって朗読された喜久井ヤシンの話題作。ガッコウへ行く、行かない、の二つしか選択肢がなく、その中で将棋の千日手のようにひきこもる。別に家にいたかったわけでもないのに、なぜひきこもったのかを語る。

【本】《生きづらブックガイド》うつ・ひきこもり・AC 生きづらさと向き合うための8冊+1

今回は〈生きづらブックガイド〉特集をお届けする。近年発売された本を中心に、うつ・ひきこもり・アダルトチルドレンなど、生きづらさを描いた8冊のオススメ本をご紹介。コミックエッセイや有名タレントの本など、比較的読みやすいものを集めました。 田中…

フランスのひきこもり当事者アエルの激白 第2回「人と親密な関係が築けない」

夜も昼もコンピュータに向き合うひきこもり空間の中で起こるエラーは、必ずボク自身が何らかのかたちで起こしたエラーだけだった。 つまり、ボクが引き起こしたのではない間違いは、ひきこもり世界ではけっして起きないのだ。そこにボクは安楽を感じることが…

【ひきこもりと地方】福島の女性ひきこもり「8050問題」当事者ハリネズミさんの手記 "窃盗症と摂食障害を越えて"

親や祖母の財布からお金を抜き取る癖はが精神障がい年金を受給してからも続いた。ところが、両親にもそれぞれ金銭問題があり、クレジットカードの自転車操業で、私の年金も全部使ってしまっていた。……

フランスのひきこもり当事者アエルの激白 第1回「ボクはどうしてひきこもりになったのか」

内容は読んでいて苦しい。性的な表現や、残酷な描写がたくさん出てくる。そういうものが苦手な読者の方は、お読みにならない方がよいと思う。しかし、それはただ痛々しいわけではない。ひきこもりという現象に関する、社会の表で語られざる真実がまた一つこ…

ひきこもりの幸せ、世間並みの幸せ、秘密基地の幸せ

文:Longrow(ロングロウ)画像1枚目「人物模型と住宅模型」:写真AC、photoBさまによる画像画像2枚目「秘密基地」:写真AC、いおりんさまによる画像 1.中学3年生のときに、数学の授業でこんな式を知った。 から始めて、、、、、...、と、半分にしながら延…

いのちを窒息させられていた 山本菜々子画集 2006-2019

(編集 喜久井ヤシン) 今回は、アーティストの山本菜々子さんの作品をご紹介。山本菜々子さんは、不登校・ひきこもりの経験を経て、現在はデザインの仕事をしています。「自分」とは何か。「表現」とは何か。さまざまな痛みが描かれた作品には、社会の中で…

私の魂は黒かった 山本菜々子画集 2002-2005

(編集 喜久井ヤシン) 今回は、アーティストの山本菜々子さんの作品をご紹介。山本菜々子さんは、不登校・ひきこもりの経験を経て、現在はデザインの仕事をしています。「自分」とは何か。「表現」とは何か。さまざまな痛みが描かれた作品には、社会の中で…

川崎殺傷事件「死ぬなら一人で死ね」論争に思うこと

(文:Longrow)(画像:pixabay) 川崎殺傷事件で亡くなられたお二人に、心から哀悼の意を表するとともに、心身に傷を負われた方々の回復をお祈りします。また、何よりも被害者の方々を第一に考えた行動がなされ、メディア報道などによる被害の拡大が起こら…

強迫性障害を治すことは、私にとって世界を​"雑に生きること"と同義だった

強迫性障害を治すことは私にとって 世界を"雑に生きること"と同義だった いつでも世界に何か価値を見出だしたくて、日常の景色に、手に触れるものに、感情の微細な揺れに、目の前の人の瞳孔の振動に、その意味をその理由を見出だしたかった。 自分の部屋のド…

苦しみ続ける精神ではいられない むごさ

目の前を鮮烈に横切るむごさ 著・写真 ゆりな 瞳が、人形にはめ込まれたビー玉のように 表情は、思考と筋肉の結び付きが緩み、 「嘘」と呼ばれる行動に手をつけ始めている。 今はまだ顔の皮膚と仮面の隙間に指を入れてひき剥がすことが出来ても いつしか面は…

真の働き方改革。「JRは積極的に遅延しろ」

1.会社は働き方改革を推進してくれるか? 2.会社がダメなら、会社の周りを変えてしまえ 3.JRは積極的に遅延しろ 4.Google級の企業が100社そびえたつ国、日本 5.アホか。 (文:Longrow) (画像:Longrow、pixabay) これを通勤地獄と呼ぶなら、…

一人は寂しいと言われつつも、一人が好き

(文・湊 うさみん) 一人でいることが好きです。 よく「ご飯はみんなで食べたほうがおいしい」と言いますが、一人でのんびり食べるほうが好きなんです。 私はご飯を食べるのが遅いので、しゃべりながら食べるとさらに食事が遅くなります。一人で食べても30…

「ひきこもり」のいそがしさ

ひきこもりは、何年も一人で過ごして退屈しないのか?——素朴な疑問に、喜久井(きくい)ヤシンさんははっきり「しない」と答えます。「ひきこもりに休息はない」と語るその真意とは。独特な言葉遣いで語る当事者手記をお届けします。 私には人と会うことがな…

愛着が湧いてぬいぐるみが好きすぎる

(文・湊 うさみん) ぬいぐるみが好きです。 いい年(※うさみんは三十代)こいてぬいぐるみ……?などと思われそうですが、好きなものは好きなのです。 思い返してみれば、私のぬいぐるみ好きの原体験は幼少期の頃に遡ります。 「家族は怪物」の記事にも書き…

生きていたくない -彼女が語った言葉-

彼女の言葉に共感した、あの日 生きていたくない だから、もちろん働きたいとも思わない。 世界がなくなって私一人、孤独になりたい。 でも、世界をなくすことはできない。 だから、私がいなくなれば、私は孤独になれる。 2018年9月、 私が参加した講演会に…

ヒキメシ〜食事をのぞけば、孤立が見えてくる〜

(文:ゆーてぃー / え:おかだま) 徒歩3分のコンビニが遠い ひきこもりの皆さん、食事はどうしてますか? ひきポスの編集部員同士でも、度々話題に上がるテーマです。当たり前ですが、人間はごはんを食べないと死んでしまいます。 私は単身で暮らしている…

敏感な人はHSPという体質かもしれません

(文・湊 うさみん) HSPという単語をご存知でしょうか。Highly Sensitive Personの略で、刺激に敏感な人のことを指します。 大きな特徴としては、大きな音が苦手なこと、びっくりしやすいこと、不安が強いこと、マルチタスクが苦手なこと、自己評価が低いこ…

引きこもりの時間は、長い視点で見ればプラスになる

はじめまして。私は、安西直紀(あんざい なおき)と申します。 私は高校時代のある日、学校で学ぶ意味が分からなくなり不登校になりました。家族同士の関係もギクシャクする中で、10代から20代にかけて約3年間の不登校・ひきこもりとなり、その間に高校留年…

ひきこもり当事者会に行ってみたのでレポート

(文・湊 うさみん) 「ひきこもりUX会議セクマイ会」に行ってきました。 ひきこもり経験者が運営するひきこもり当事者会で、UXとはUnique eXperience(ユニーク・エクスペリエンス=固有の体験)の意味だそうです。 ひきこもり女子会やひきこもりママ会とい…

〈 電話恐怖症 〉との全力の闘い  私だけの対処法12ステップ

なぜ電話などというものが発明されたのか。メールが普及しているというのに、なぜ人類はまだ電話を根絶させないのか? 診断を受けたことはないが、私は「電話恐怖症」というべきものにかかっている。 自分から未知の相手に電話をかけようとするとき、私は心…