インタビュー
ピアサポートという制度はうまく行かないことが多い。当事者でもなく支援者でもない、その狭間の立場は両方から責められがちだからだ。一方ではピアサポーターという資格を利用しているだけではないか、と見える者もいる。そういった中で、高知県はどのよう…
ひきこもり経験者による当事者へのピアサポートを行政が強力に後押ししている高知県。その実態は果たしてどのようなものなのでしょうか。2回にわたって探訪記をお届けします。
実質収入ゼロからいきなり月収60万円の生活になった当事者がいる。しかし彼の「一発逆転」劇の裏には見えない工夫があった。
2年前に有料配信した記事の無料リバイバル。自立支援団体のスタッフがひきポスのインタビューに応じてくれました。支援者の側からひきこもり当事者をどう見ているのか、そして支援とはどういうものと考えているのか。存分に語っていただきました。あとがきは…
いま自治体によっては地方議会の議員の成り手がいなくて困っている。そこでひきこもり当事者が「社会復帰」するのに、選挙に出て議員になるという方法が考えられる。それに成功した当事者の例を詳しくうかがっていきます。
以前から訊きたかったことを訊いてみた。「ひきこもりを問題として抱える家庭の弱みにつけこんで、ぼったくっているということはないのですか。」
「ひきこもり当事者の人権をどう思っているのか」 私は踏み込んで彼に訊いてみた。 彼が働く自立支援団体を「暴力的支援団体」と呼ぶ当事者を、私は知っていたからだ。すると・・・
「コロナ禍で当事者会が開けない」 それは、日本だけでなくヨーロッパにおいてもひきこもりたちの問題だった。 イタリアのひきこもり当事者アレッシオに、最近の欧州ひきこもり事情を訊く。
「症候群」とした時点で、ひきこもりは不可避的に精神医学の臨床単位となり、治療の対象になってしまう。さらに二、三年前まで、ひきこもりは日本の文化依存症候群といわれていたが、世界中にひきこもりがいるとわかってから、それは否定されたはずである。…
Until a couple of years ago, it had been said that hikikomori was a Japanese culture-specific syndrome. This has been disproved since we recognized hikikomori can be found in many other countries. However, there are still times when it see…
Fino a un paio di anni fa, si diceva che l'hikikomori fosse una sindrome specifica della cultura giapponese. Questo è stato smentito da quando abbiamo riconosciuto che l'hikikomori può essere trovato in molti altri paesi. Tuttavia, ci sono…
言語の異なる国で精神科医になるという難しい道を歩めているのはなぜか、とよく聞かれる。 僕の答えはこうだ。 「失敗に対して耐性があるから」
I am often asked what is the secret to being able to walk the difficult path of becoming a psychiatrist in a country of a different language. Here is my answer. "I have a high tolerance for failures."
Spesso mi viene chiesto qual è il segreto per poter percorrere il difficile cammino di diventare psichiatra in un paese di una lingua diversa. Ecco la mia risposta. "Ho un'alta tolleranza per i fallimenti".
ひきこもりを専門とする、日本史上初のイタリア人精神科医になるために研修期間を終え、博士課程に在籍中のフランさんに、2年ぶりにお話を聞かせていただきました。
It's been two years since we interviewed Fran, who is currently enrolled in a doctoral course after completing her residency to become the first Italian psychiatrist in Japanese history to specialize in hikikomori.
Sono passati due anni da quando abbiamo intervistato Fran, che è attualmente iscritta a un corso di dottorato dopo aver completato la sua specializzazione per diventare la prima psichiatra italiana nella storia del Giappone a specializzars…
「地方は生きづらいです。ジェンダーバイアスも強く、ひきこもりに関連して、いくつか殺人事件や傷害事件が起こってきました。あのようにならざるをえないものが、地域の地域社会の中に環境としてあるのです。」
ひきこもりから脱したのり子さんは、農業の世界に飛び込みます。心地よい働き方を模索しながら、「札幌ひきこもり女子会」副代表として活動する思いを語っていただきました。
(編集 喜久井ヤシン ) 今回は、長期間のひきこもり経験を持つコスモスさんへのインタビューです。新型コロナウイルス対策のため、外出自粛を余儀なくされる昨今。一部の当事者のあいだには、「引きこもりやすくなった」という反応もあります。しかしコスモ…
「恋愛って、人生の大切な部分を占めていると思うんです。もっと話し合われたり、議論されてもいいのではと感じています」と、語る女性ひきこもり経験者のり子さん。第2回はタブーとされがちな「ひきこもりと恋愛」を中心にお話を伺いました。
北海道札幌の中心街から1時間、石狩市在住の女性ひきこもり経験者のり子さん。第1回は、家族のケアを担ってきた女性当事者という視点で語っていただきました。
「居場所を求めてやってくる人は、情報誌の読者のことを考えず、何でもいいから自分の意見が通る場所がほしいとか、自分に注目してほしいとか、そういう目的でくるかもしれない。そうすると、情報誌づくりができなくなってしまうんじゃないかな。」
当事者メディア「今日も私は生きてます。」は他の当事者を救済する目的ではなく、ひたすら自分たちがたとえ生きづらいことがあっても今日も生きているということを発信し続ける情報誌。それをつくる場は、結果的に居場所の機能を帯びることもあるように見え…
最終回は、当事者であるともやんさんが「中高年・長期ひきこもり」をテーマにイベントを企画をした経緯について伺いました。首都圏とは違う、中高年ひきこもりの状況とは一体どんなものなのでしょうか。
不登校から始まった6年間のひきこもり期間を経て、徐々に外出ができるようになった、ともやんさん。 通信制高校に通い、はじめての一人暮らし。順調に見える一方で「自分はどこかみんなと違う」という違和感があったと語ります。 第2回は「働くこと」「家族…
2020年1月。福島県郡山市にて「大人のひきこもりの話を聞く日 中高年・長期ひきこもりについて考える」と題したイベントが行われました。 開催したのは、これまでイベント企画などの経験皆無の中高年ひきこもり当事者、ともやんさん。 第1回の今回は、ひきこ…
「いつかは子どもと向き合うことがあるだろう」と親御さんは考えておられるのかもしれません。しかし、何が起こるかわからないのです。思い立った時にやるということ。それをしなかった私などは、すごく後悔しているので。……
ひきこもりにとって「居場所」とは何なのか。そこで何をするとよいのか。それとも何もしないのがよいのか。何もしないうちに、居場所では何ができるのか。「何もしない」ことと「働く」の関係は……? 突っこんで語り合ってみました。
3年間ひきこもっていた次男。津波が来ても2階の部屋から出てこない。母は、階段の下にペットボトルと米を置いて長男と逃げた。そのときには、すでにすぐ先に波が迫っていた。……