ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

ぼそっと池井多

フランスでいじめ厳罰化 日本では今後どうなる?

フランスでは2023年9月から学校におけるいじめ行為が刑法上の罪となり、厳罰に処せられることになった。その詳細はどうなっているのか。そして日本の学校へ応用するにはどうしたらよいのか。さらに教育現場へのしわ寄せは。

「二度と家族に近寄るな」 わが家の ”関ヶ原の戦い” ~ひきこもりと兄弟姉妹、私の場合~ 《 ひきこもりの考古学 第7回 》

ひきこもりから脱するには家族の協力が必要だ。そう考えた私は家族会議を開いてもらうことにした。ところが、そこで弟が予想外の動きを見せ、家族の進路は思わぬ方向に……。

精神障害の当事者としてどのように政治家になったのか 堀合研二郎さんインタビュー

いま自治体によっては地方議会の議員の成り手がいなくて困っている。そこでひきこもり当事者が「社会復帰」するのに、選挙に出て議員になるという方法が考えられる。それに成功した当事者の例を詳しくうかがっていきます。

当事者運動の始まり、そして現在。【世界のひきこもり】お隣の国、韓国のひきこもり事情 第5回

韓国ではひきこもりにどのような支援が行われ、当事者たちはどう活動しているのか。 さまざまな情報が入り乱れている韓国ひきこもり界隈だが、ここできちんと整理しておく。

攻めよりも守りを ~ 支援へのハードルを下げる:「地域で支えるひきこもり」を考える 第7回

支援や福祉において、「攻め」よりもまず「守り」を固める方が先なのではないか。そのためにはまず受援者にとってのハードルを下げるべし。……

就労しないで ひきこもったから 生き延びられた ~ 男性は生きづらさを語れない《 ひきこもりの考古学 第6回 》

内定をもらった私も、内定をもらえなかった同級生も、ともにひきこもった。同級生はその後「社会復帰」して一流企業に就職し、私はアフリカでそとこもりの日々を送ることになった。日本に帰ってきた私が聞いたのは、彼の訃報だった。……

何がひきこもりを生み出しているのか?【世界のひきこもり】お隣の国、韓国のひきこもり事情  第4回

日本と最もひきこもりをめぐる社会状況が似ている韓国でも、兵役がある、地域の祭りがない、などいくつかの違いがある。その一方で、全世界的に通用するかもしれない共通点は当事者は前の世代から「正しさの呪い」をかけられている、ということだ。……

無人の曠野を抜けて - ウクライナのひきこもり当事者 ドミトロH. の手記 第3回

僕はいろいろなことが少しずつできる。でも、どれも少ししかできないんだ。それじゃあ、つまらない。もしすべてを手に入れることができないのなら、むしろもう何も手に入れない方がいい……。

Running Through the No-Man’s-Land - Memoirs of Ukrainian Hikikomori Dmytro H. Chapter 3

Now, what am I? - I am a super asocial hikikomori in a country that is in a war of almost WW2 scale for more than one year, with abandoned home, destroyed memories, failing body, too disillusioned about the world and no place among the nor…

ロシア軍占領地域から決死の脱出 - ウクライナのひきこもり当事者ドミトロH.の手記 第2回

このままでは占領軍に徴発されて人間の盾にされてしまう。そこで僕たちは占領されている街から脱出して、自由ウクライナへ逃亡を図ることにした。ところが……

Attempt to Escape From the Occupied City - Memoirs of Ukrainian Hikikomori Dmytro H. Chapter 2

Our city was captured by Russians. Rumors circulated that civilians would soon be forcibly conscripted into the Russian army as cannon fodder. So my family devised a plan to escape to the unoccupied territory of Free Ukraine. However, it w…

ウクライナのひきこもり当事者ドミトロ H. の手記 第1回「僕はどのようにひきこもりになったのか」

現在進行形で戦争がつづくウクライナ。そんな国でひきこもっている当事者は何を思い、何を考えているのか。稀有な当事者手記。

How I Became a Hikikomori - Memoirs of a Hikikomori in Ukraine, Dmytro H. Chapter 1

I am a hikikomori in Ukraine, 30 years old. I am going to tell you how I became one and I am living in the country where a war is going on.....

「地域で支えるひきこもり」を考える 第6回 日本の社会福祉、第4の転換点

「地域で支えるひきこもり」は支援者の都合で作られている。それに無理がある以上、何を参考にして「地域を超えるひきこもり支援」をデザインしていくか。ヒントは意外なところにあった。……

【世界のひきこもり】お隣の国、韓国のひきこもり事情  第3回 新自由主義がもたらした社会の変化

就職氷河期が日本の中高年のひきこもりの形成に大きく影響したように、韓国でも同じような時代的変化があった。

体験から来る冤罪被害者への共鳴  ~男性ひきこもりの生きづらさ~

たしかに私は20年近くひきこもっている、中高年の男性ひきこもりである。だが、ただそれだけだ。 しかし私の街の警察は、そんな私に罪を「自白」させ、逮捕し、犯罪者として立件しようとした。

AIはひきこもりを幸福にするか ~ 国際オンライン会議のお知らせ 第23回4D

AIが加速度的な進化をとげています。それはひきこもりの生活にどのように作用するのでしょうか。AIはひきこもりを幸福にするのでしょうか。 ヨーロッパと日本をつなぎ、グローバルな視点からこの問題を話し合っていくオンライン対話会のお知らせです。

義母からかかってくる電話 ~専業主婦の生きづらさ~

私はひきこもり当事者でもその家族でもありません。でも、私には生きづらさや悩みがあります。そんな悩みを一つ聞いてもらえませんか。

Has Covid-19 Increased Hikikomori in Japan? --- At the End of the Corona Era

Here is the truth of the increase of hikikomori population in Japan during the Corona Era. This is an extremely in-depth analysis of the current situation in the hikikomori community in Japan.

「ひきこもりと少子化を考える」第2回 ミクロな視点からの仰望

「ひきこもり」と「少子化」の問題はマクロな視点からパブリックな俯瞰が求められると同時に、地を這う虫が街を見上げるようなミクロな視点からの仰望も必要である。そして後者は「少子化をめぐる当事者手記」「少子化に関する当事者研究」になっていく。

「ひきこもりと少子化を考える」第1回 マクロな視点からの俯瞰

「ひきこもり」と「少子化」はまるで異なる社会問題のように語られている。しかし根っこを掘り下げていくと、そこには共通の原因があるのではないか。 日本社会だけでなく世界のデータを比べながら、「ひきこもり」と「少子化」の原因を考えていく。

On Increase in Hikikomori and Decrease in Children - Part 1 - Macroscopic Overview of the Situation

In Japan, the issue of declining birthrates is currently the subject of much debate. Both hikikomori and the declining birth rate are thought to be caused by something in the development of civilization that prevents people from moving tow…

【ひきこもり歴史館】第2回 ひきこもりと昼夜逆転 ― 電灯がない昔は深夜覚醒したか ―

昼夜逆転して生活するひきこもりのような暮らし方が出てきたのは、夜中じゅう電気をつけていられる現代になったからこそであり、昔は日の出とともに起きて日没とともに寝なければならなかった……。そんな通説を再検討する。

「友達がひきこもってしまいました。どうしたらいいですか」キャサリンからの手紙

「私はフィリピンに住む22歳の女性です。友達がひきこもってしまいました。どうしたらいいでしょう」 ひきポス編集部にやってきた一通のメール。

"My friend has become a hikikomori. What could I do?" - An Email from Catherine in the Philippines

I am so much worried about my best friend. She has become a hikikomori for four years. I wonder what on earth she is going to do with her future life. So I decided to write an email to the HIKIPOS editorial team and to ask what I could do.…

【ひきこもり歴史館】第1回 冬至でさらにひきこもる ~ 昔の人は冬季うつをどうしていたのか ~

一年でもっとも陽の短い冬至。この時節に動けなくなり、うつになるのは人間的自然ではないか。昔の人はどうしていたのだろうか。

「支援者に好意を持ったら支援を切られるのか」 ひきこもり支援被害者 阪上健也さんの証言

支援する・されるという関係において「好意」というものは、じつに扱いが難しい代物である。これがなければ支援は進まない。けれど、ちょっと扱いを間違えれば……

未来は過去にある ~私がガチこもりから外へ出られたきっかけ~

「つねに先々のことを考えよう」 「いつも次の一手を用意しておかなくてはいけない」 と考えていたら、どうにもこうにも外へ出ていけなくなった。泥沼の深い底から抜け出すには、まず未来志向を捨てなくてはならなかった。……

「学校へ通っていた」のではなく「不登校になる自由がなかった」だけ 《 ひきこもりの考古学 第5回 》

小学校5年生のとき、書道だけ教えにくる「美人教師」は私のことを嫌っていた。なぜって、私は字が書けなかったからだ。習字を教えているのに、字が書けない生徒なんて厄介ものでしかない。……

「あのとき息子が母に求めたもの」 ひきこもりの考古学 第4回

よく貧困は人生を悲劇にした理由として語られる。しかし本当はどうなのか。 あれは私たち一家が名古屋へ引っ越したときのこと。……