ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

参加比率からそれぞれの立場の関心の度合いを測る ~これまでの4Dの開催回より~

オンライン対話会「4D」のこれまでの開催の参加比率から、テーマが異なると当事者・家族・支援者などひきこもりという問題に対するスタンスの違いによって関心の深さがどのように異なってくるかについて測ってみた。

【2025年】『冊子版ひきポス』 最新号とバックナンバーのご案内

当サイトをご覧いただきありがとうございます。『ひきポス』は、ひきこもり当事者・経験者や、生きづらさのある人の声を届けるための情報発信メディアです。 社会的な課題を当事者目線で取り上げ、多くの人へのヒントを生みだすことを目的としています。NHK…

一年でもっともさびしい日 たったひとりで過ごす年末年始は「孤独のつらさ」ではなく「孤独でいられないつらさ」が身に染みる

文: 喜久井伸哉 年末年始が、もっともさびしい。一年のうちで、ひときわ孤独を感じる時期だ。 年の瀬になると、街はクリスマスと忘年会の喧噪を経て、あわただしく年越しのしたくを始める。大きな駅は帰省客であふれ、大みそかや正月を家族と過ごす人が行き…

ひきこもりから見る年末年始 ~強迫と空騒ぎ~

ふつうの人々が忙しく動き回る歳末。 一転して世間が華やぐお正月。 しかし、社会のレールを外れたひきこもりは醒めた目で見ている。 年末年始の定型句をひきこもりの立場から考えてみる!

ニッポンの〈年齢主義〉が生きづらさを生んでいる 中高年の「ひきこもり支援」に「在学」の選択肢がないのはあたりまえのことなのか?

文:喜久井伸哉 「年齢なんて記号」……そんなわけがない。10代では学校へ行かねばならず、20代では就職するべきで、30代にもなれば結婚をした方がいい。(私は、その全部ができなかった。)40代にもなればひとかどの者になるべきで、50代の「8050問題」などあ…

『十年ひきこもりから世界へ』:出版まで道のり

近年、出版業界に何のつながりのない人でも本が出版できるようになった。しかも、お金はほとんどかからない。 POD方式で『十年ひきこもりから世界へ』を出版した山添博之さんにそのプロセスを説明していただく。

ほんとうに相手を「理解」することができるのか 当事者に「原因」を聞く暴力性

支援においては、当事者の言葉に耳を傾け、内面を理解することが重要だとされています。しかし、そこで用いられる言葉が間違っていたり、そもそも説明できる言葉が存在していなかったとしたら、どのような「理解」が可能なのでしょうか? 理解しあう難しさに…

【映画批評】『あんのこと』が描く性暴力の多義性と希望 ~ 福祉の現場は「公序良俗」「清廉潔白」ではない

入江悠監督、河合優実主演の映画『あんのこと』には、はたして本当に希望がないのか。深読みをして作品の奥底に拓ける新たな希望の光を探る。

文科省の「不登校」調査は問題だらけ 「学校に行かない原因」は「やる気がない」から?

文: 喜久井伸哉 画像:Pixabay 文科省の調査では「不登校」が過去最多だが…… 2024年10月31日、文部科学省が最新の「不登校」調査の結果を発表した。※1 小中学生の「不登校」者数は、合わせて34万6482人に上り、過去最多を記録。この結果は、多くのメディアで…

ピア・サポート体制、運営の実際は?【高知ピアサポートセンター訪問記 第2回】

ピアサポートという制度はうまく行かないことが多い。当事者でもなく支援者でもない、その狭間の立場は両方から責められがちだからだ。一方ではピアサポーターという資格を利用しているだけではないか、と見える者もいる。そういった中で、高知県はどのよう…

【書評】『電話恐怖症』 「電話がこわくて離職」するミレニアム世代(と中年の私)

文: 喜久井伸哉 画像:Pixabay 題名:電話恐怖症 著者:大野萌子 出版社:朝日新聞出版 発売日:2024年9月13日 ISBN:9784022952820 定価:924円(税込) 私は、電話がこわい。特に、まったく知らない相手に、電話をかけるのがこわい。電話をかけるくらいなら…

ピアサポーターへの道のりは過酷な半生だった【高知ピアサポートセンター訪問記 第1回】

ひきこもり経験者による当事者へのピアサポートを行政が強力に後押ししている高知県。その実態は果たしてどのようなものなのでしょうか。2回にわたって探訪記をお届けします。

息苦しさとしての〈生きづらさ〉 日本社会と「息」の話

今回のテーマは「生きづらさ」です。「息がつまる」「虫の息」「真綿(まわた)で首を締めるような」など、呼吸にまつわる表現を掘り下げ、日本社会の「息苦しさ」を分析。「息」をキーワードにして「生きづらさ」を論じます。 文: 喜久井伸哉 画像:Pixabay …

【ひきこもりの自立のために使える制度 第1回】障害者雇用・障害者年金・県営住宅について

障害者雇用で働くってどんなこと? 障害者年金ってどうやってもらえるの? 親と世帯分離したいんだけど具体的にはどうしたら?……ひきこもり当事者が持つことの多い疑問に、体験に基づいた情報を満載します。

【書評】林真理子著 『小説8050』問題  息子のひきこもりにパニックを起こし、家族を崩壊させた父親の物語

(文 喜久井伸哉) 今回は、林真理子著『小説8050』を取り上げる。本作は2021年に出版され、10万部を超えるベストセラーを記録した。アマゾンのサイトでは、レビュー数1595個、星4.2(24年10月現在)の高評価を獲得。文庫版は24年4月に出版され、ドラマ化や…