(文:ゆーてぃー / え:おかだま)
徒歩3分のコンビニが遠い
ひきこもりの皆さん、食事はどうしてますか?
ひきポスの編集部員同士でも、度々話題に上がるテーマです。当たり前ですが、人間はごはんを食べないと死んでしまいます。
私は単身で暮らしているのですが、心の調子が悪いときは「徒歩3分のコンビニ」に行くことすら出来なくなります。つまり、”市販のお弁当”や”外食”に頼ることが難しい状況によく陥ります。
毎日出前を頼めるほどの経済力は無いので、自炊するしかないのですが、前述したように「徒歩3分のコンビニ」にすら行く元気のない人間が、毎日キッチンに立って米を炊いたり、肉や野菜を切ったり、食べ終わった後は食器と鍋の洗い物…なんてことをする余裕はありません。作り置きした食べ物が無くなったタイミングで、がっつり寝たきり状態になることもザラです。とはいえ、買い溜めしたカップラーメンばかりでは体調面に不安が残ります。体調どうこうだけでなく、単純に飽きるって問題もあったりします。
なので、いかに少ない労力で、カップラーメンよりも身体には良さそうで、カップラーメンを食べるぐらい気楽に食事が出来るのか、試行錯誤した結果を書いてみようと思います。
普通の食事ができている -レンチンごはん-
自分で炊飯するよりコストは上がりますが、レンジでチンするごはんは常温保存可能で、電子レンジに入れて2分で温かいお米が食べられます。おそらく手軽さはカップラーメン以上です。自分調べですが、原材料に「うるち米」とだけ表記されているものは、余計なものが入っていないと考えてしまって良さそうです。
チンしたごはんは、そのまま食べるなり、納豆や卵をかけたり、インスタントの味噌汁を付けてみたり、お茶漬けにしたり。手軽なご飯のお供と一緒に食事していると、「あ、なんか自分普通の食事できてる」って気持ちがむくむくと湧いてきます。米の可能性は無限大です。
そして、レンチンごはんの最も優れているところは「食べたら容器は捨てるだけ」というところ。可能な限り洗い物を減らしていくのも、ヒキメシの大事なポイントです。地球の環境も大切ですが、元気のない人はまず自分自身を大切にしましょう。
ちなみに私が気に入ってるのは、アイリスフーズのレンチンごはん。ネット通販でまとめ買い出来ますし、レンチンごはん特有の”匂い”が他メーカーに比べて少ない気がします。150g、180gと容量も選べるので、自分の腹ペコ具合に合わせて購入できます。
※Amazonでは「SmartBasic」という表記になっているみたいです。
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少しの手間で色んな変化 -冷凍うどん-
米だけじゃ飽きる!という方も多いでしょう。私は定期的に麺類が食べたくなります。ただ、前述したようにカップ麺よりは身体に良さそうなものを食べてると思いたい私は、冷凍うどんをよく買います。乾麺や袋入の麺は、鍋でお湯を沸かして煮る、という工程を必要とします。しかし冷凍うどんの素晴らしいところは、冷凍庫から取り出して電子レンジに入れる→3分半ほどチンするだけで食べられるという点です。
最近は大手コンビニのどこでも、かなりの割合で冷凍うどん(2袋入りで約100円)が売ってます。お店によっては、レンジ対応の冷凍そばや冷凍中華麺がある場合もあります。ちなみに私は「テーブルマーク」というメーカーの麺がお気に入りです。
純粋に味も、袋入りの麺を茹でるより冷凍うどんの方が美味しい気がします(主観です)。めんつゆや白だし、ヒガシマル醤油のうどんスープ等を使って、かけうどん、ざるうどん、卵を落として月見うどん等々、少しの手間で変化を加えることができます。うどんは風邪を引いたときにも重宝するので、買い溜めして冷凍庫に常備しておくと心が落ち着きます。
飲まないよりはとりあえず飲んどけ -野菜ジュース-
もちろん野菜を毎食バランスよく採ることができれば良いのでしょうが、皮を剥いたり切ったりと手間がかかります。包丁とまな板が洗い物になるのが嫌で、買ったはいいけど、そのまま放置して腐らせてしまうといった過去がある自分には、買い時が難しかったりします。最近はスーパーやコンビニでも、既にカットされた状態のサラダや野菜炒め用のパックが売っていますが、これもあまり日持ちしないので、多少元気がある時にしか買いません。
というわけで、たとえ野菜ジュースでも「飲まないよりは飲んだほうが良い」という結論に自分は達しました。私は「砂糖・食塩不使用」の記載がある伊藤園のを買ってますが、味が嫌いで飲めないものを買っても仕方ないので、色んな銘柄を飲み比べしても良いかもしれません(これも主観ですが、カゴメの野菜ジュースは伊藤園のものより飲みやすい気がします)。
そして、やはり野菜ジュースもネット通販でケース買いをすると、外に出ることなく入手が可能です。Amazonのある世界に産まれてよかった。
ひきこもり最強食材 -缶詰-
缶詰も通販で購入できちゃいます。ツナ缶、鯖缶、さんまの蒲焼缶に、焼き鳥の缶詰と多種多様のおかずが選べます。缶詰も基本腐らせる心配がないので、定期的に買ってストックしてます。
個人的にはツナ缶が最強です。マヨネーズとコショウを和えればツナマヨに変身します。自炊する元気がある時はサラダに乗せたり、パスタと炒めるなど、ヨハン・クライフのように多彩なアイデアを私の生活にもたらしてくれます。クライフは昔のサッカー選手です。詳しいことはオーケーGoogleとかに聞いてください。別に調べなくてもヒキメシとは一切関係はありません。
工程を減らすことを優先 -紙皿・紙コップ-
自炊にエネルギーを割く余裕がない人は、紙皿や紙コップ、割り箸を常に買い溜めておくことを、本当に本当に、本当におすすめします。言うまでもなく、捨てるだけで良いからです。地球環境のことを考え胸を痛める人もいるかもしれません。ただ、私の経験上、紙皿や割り箸を頻繁に使う生活になってからも、ゴミの量に大きな変化がありませんでした。紙の容器は潰して捨てられるので、市販弁当の容器のほうがゴミとしての容量は大きい気がします。
紙皿も紙コップも割り箸も、100円均一のお店や、大抵のコンビニやスーパーでも売ってます。電子レンジ対応で、厚めの紙皿や紙コップは使いやすくて個人的におすすめです。これらもネット通販のサイトで買えるので、価格と相談しながら色んな種類を買って使いやすいものを見つけてみるのも良いと思います。
ラクをすることを恐れない
私は小さい頃から親の教育で「お皿一枚くらいも洗えないでどうする」といった類のことを言われ続けてきたので、知らず知らずのうち”ラクをする”ということに罪悪感を感じるようになっていました。しかしエネルギーが無いときは、文字通りお皿1枚洗うこともできず寝たきりになるため「これではいかん…!」と、ある日を境にその罪悪感を断ち切り、あらゆる工程を減らすことを優先するようになりました。お皿やコップが溜まりに溜まったキッチンを見て、心底うんざりした気持ちになることも減り、精神的にもだいぶ楽になったと思います。
単身暮らしが長い人にとっては、どれもこれも既に実践している基本かもしれません。私自身も、ここまで書いてきたものだけで食事をどうにかしているわけではありません。ですが、人には調子の良いとき/悪いときがあり、すべての人が毎日外出して買い物にいったり、キッチンに立って自炊できるとは思いません。私のように「徒歩3分のコンビニ」が果てしなく遠い状況に陥ってしまう人や、ラクをすることに罪悪感を抱いてしまう人もいるのではなかろうかと思います。
誰だって常に絶好調ではありません。ひきこもりの人に限らず、しんどい時はしんどいなりに、その時使えるエネルギーだけで生き延びて良いのではないかと思います。