ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

『世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現』刊行のご案内

f:id:Vosot:20201021111558j:plain f:id:Vosot:20201021111641j:plain

 

文・HIKIPOS編集部

 

本誌 HIKIPOS でも連載されている、ぼそっと池井多さんと海外ひきこもりとのインタビューが本になりました。

 

これまで本誌のウェブ版や冊子版で発表されてきた世界各国のひきこもりとの対談を、大幅に再取材・再編集したものに加え、未発表インタビュー、著者によるひきこもりに関する論考やエッセイの書き下ろしも収録されています。

 

f:id:Vosot:20201021110046j:plain

サブタイトルにある「地下茎」とは、地上からは見えない、植物の地下のネットワーク、根っこのからみあいです。

 

いわゆる「ふつうの人」の知らない領域で、ひきこもりたちはインターネットなどを通して盛んに交流しており、そこはひきこもりならではの思考や感性にあふれ、まるで一つの豊かな文化圏が形づくられているようです。

 

 

 

そして、この地下ネットワークは、国境を越えて世界中につながっています。

そこでは、「ふつうの人」が活動する地上の世界に比べると、それぞれのひきこもり当事者がどこの国民であるかといった意識はかなり薄くて、ひきこもりとして似通った心性の者たちが持つ世界市民主義コスモポリタニズムが漂っています。

 

f:id:Vosot:20201021111229j:plain

非常に多くのひきこもりに関する本が出版されていますが、そうした中で、これは学術的な支援論ではなく、品行方正でほのぼのとした福祉臭もなく、も含めて世界のひきこもりのリアルを描き出しており、ひきこもりとは縁がない「ふつうの人」たちが読んでも楽しめるようになっています。

 

これは、とかくひきこもりを精神医療や社会福祉の対象としてしか考えていない専門家たちの認識に、一石を投じることになるでしょう。

 

 

f:id:Vosot:20201021114245j:plain

また、ひきこもりにアプローチするメディアとの攻防など、家族会などでは扱われない、ひきこもりに関する活動の舞台裏ものぞくこともできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ひきこもり社会

       置いていかれたのか

 ひきこもり社会

       見限ったのか。

 

書籍情報

タイトル: 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

著者:ぼそっと池井多

出版社:寿郎社

定価:1800円(+税)

サイズ 四六判並製 287ページ

ISBN  978-4-909281-29-6

 

正式な発行日は10月30日ですが、流通の早い書店などではすでに店頭に置かれています。

 Amazonでは10月23日より以下のサイトからご購入いただけます。

 

Amazon 

ぼそっと池井多 著
『世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現』

 

 

関連記事

www.hikipos.info

www.hikipos.info

www.hikipos.info