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愛着が湧いてぬいぐるみが好きすぎる

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(文・湊 うさみん)

 

 

ぬいぐるみが好きです。

 

いい年(※うさみんは三十代)こいてぬいぐるみ……?などと思われそうですが、好きなものは好きなのです。

 

思い返してみれば、私のぬいぐるみ好きの原体験は幼少期の頃に遡ります。

 

家族は怪物」の記事にも書きましたが、私の家族はお世辞にも仲がいいとは言えませんでした。

 

父親はやたら短気で、むかつくことがあるとすぐ怒鳴り散らします。何か逆鱗に触れるのかわからなくて怖いので、普通に話すことすらできませんでした。

 

兄は兄で私を事あるごとにいじめてきました。歯ブラシに石鹸塗られた時は、「変な味がする」と母に訴えたんですが、「気のせいでしょ」と取り合ってくれません。

 

しかし、私があまりにしつこいので母が兄に問いただしたところ、石鹸を塗ったと供述。

 

ちなみに、兄に嫌がらせをされる心当たりはまったくありません。

 

母は上のエピソードにもあるように、まず否定から入るんです。少し前に「生活保護を受けたい」と相談しましたが、「は? なんで?」とあからさまに不服な態度。結局、生活保護は受けられませんでした。

 

 ぬいぐるみ療法というのもあるらしい

そういう風に好きになれない家族の元に育った私は、家庭での話し相手がぬいぐるみしかいなかったんです。

 

ぬいぐるみは私を傷つけるようなことは絶対しませんし、ハグするとやわらかくて気持ちがいい。

 

ハッキリ言って、家族よりもぬいぐるみのほうが大事です。

 

次第にベッドにぬいぐるみが増えていって、置き場所がないくらいぬいぐるみでいっぱいになりました。

 

誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントで買ってもらうのは、大抵ぬいぐるみかゲーム。本当はプレゼントには愛情がほしかったですけどね。

 

そうして私のベッドは足のほうまでぬいぐるみだらけになりました。

 

その溺愛ぶりは今も変わっていません。

 

本当の家族はぬいぐるみ

私は今も実家に住んでいます。兄は恋人と同居しているのでいなくなりましたが、相変わらず短気な父親と、否定から入る母親は健在です。

 

私は家にいるときはいつも部屋に閉じこもっています。リビングでくつろいだことは一度もありません。というか、くつろげません。

 

部屋で寝ているときは、ベッドにいるぬいぐるみを抱きしめていることが多いです。なんだか落ち着くんですよね。

 

悲しいことやつらいことがあっても、ぬいぐるみをぎゅっとしていれば心が楽になります。

 

ぬいぐるみと長く一緒にいると心が通じ合って話ができるようになります。喋るわけじゃないんですけど、簡単な会話ならできます。昔からずっと一緒にいたからなのだと思うのですが、本当の家族という感じがします。

 

ちなみに、誇張して言っているのではなく、感じていることを忠実に書いています。

 

きっと、老人になってもぬいぐるみを溺愛し続けることでしょう。高齢者になるまで私が生きている可能性は低いんですけどね。

 

ぬいぐるみ男子や大人のぬいぐるみ好きは案外多い?

元筋肉少女帯の大槻ケンヂさんは、怪獣ブースカのぬいぐるみが大好きで、たくさんのブースカぬいぐるみと寝食をともにしているそう。

 

「文豪ブースカ」という曲も作っていますし、「縫製人間ヌイグルマー」という小説も書いています。

 

他にも、サンドウィッチマンの伊達みきおさんや、俳優の藤原竜也さん、小栗旬さんもぬいぐるみ好きだそうです。

 

タレントの江口ともみさんが溺愛するもぐ太郎をなくしたときは、ブログの告知はもちろんのこと、テレビまで使っての大捜索となり見つかりました。 


はずかしくて公言することができませんが、大人のぬいぐるみ好きも案外いるのかもしれませんね。

 

私のように子どもの頃に何かあったのかもしれませんし、単純にかわいいもの好きなのかもしれません。ぬいぐるみ事情は人それぞれです。

 

もしもぬいぐるみがいなかったら、私はすでに自殺していたかもしれまえん。



執筆者 湊うさみん

20代でドロップアウトして自殺未遂。ニート歴10年以上のエリートニートになっちゃいました。

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