私の目線
文・写真 ゆりな 私は「触れられないもの」に魅力を感じる。 それは例えば、言葉であったり、感情であったり、思考であったり…。 本を読むと、頭のなかを「言葉」が”席捲”する。 本にしたためられた一節一節が、私の感情を呼び覚まし、言葉の源泉を刺激して、…
文・写真 ゆりな 凍りつくゆとりを与えず、その場が流れていくのは我が家の悪行だろう。 「あんたとは一生、談笑することなんて出来ないからね」 それは、私の目の前で、空気を揺らすことなく、母の、皮肉のこもった笑いが過ぎ去った。 母がそんな言葉を漏らす…
文・写真 ゆりな 「来週のお天気を調べておこう」 今にも雨が降りそうな青黒い空を見て思う。 空に纏まった雲が泳ぎ、真正面に構えた大塊が、 私の行き先に一雫を落とそうとする。 表面に薄く青さを残しながら、 重たくなった涙袋のふくらみは その縁から水瓶…
どうやってうつ状態を克服していったのか 〜日常の些細なことに幸せをみいだす練習〜 書き手 : 葉 うつ状態の時 うつ状態の時、本当に酷い時は動けなかったり満足に起きれなかったりしていましたが、抗うつ剤を飲むようになっても感情はあまり改善せず、多…
ぼそっとさんと初めて言葉を交わしたのは2018年の4月。私が最初に編集会議に参加した日は挨拶そして名刺交換する機会を持つことができなかった。 ただその佇まいと、纏う空気から当時の私には到底、2人でお話を成立させることのできる自信も、気持ちの余裕も…
目線の先の感情 著・写真 ゆりな 目の前にある人生の岐路 2019年への時間軸をまたぐ時、 私は床から出ることが叶わず 掴みようのない、自らの内面と向き合っていた。 私を縛るもの、私がしがみつくもの、 私に吉として刺さるもの、 その全てが複雑に混ざり合…