ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

うつ

ひきこもりのサバイバーズギルド わたしは生き残ってしまってはいけなかったのではないか

なぜ、生き残ってしまうことが、辛いのか。 理由の一つは、苛烈な日々と、平凡な日々とでは、生の緊迫感が、違ってしまうせいではないか。 命がけの戦場に比べれば、平静な暮らしは、すべてが味気ない。 人とのあいさつも、部屋の飾りも、店での買い物も、ど…

下山する決意 「休む」や「逃げる」なんて言葉では言い表せない死にものぐるいの〈家庭内ビバーク〉

(文 喜久井伸哉 / 画像 Pixabay) 私には、「ひきこもり」の期間があった。優しい人からは、「休んでもいい」、とか、「逃げてもいい」、といった言葉を、言われたことがある。しかし、合計で十年に及ぶ、「ひきこもり」の期間のうち、自分が「休んでいる」…

【ひきこもり歴史館】第1回 冬至でさらにひきこもる ~ 昔の人は冬季うつをどうしていたのか ~

一年でもっとも陽の短い冬至。この時節に動けなくなり、うつになるのは人間的自然ではないか。昔の人はどうしていたのだろうか。

わたしが「生きづらさ」を感じるのは、人生から〈グレーゾーン〉がなくなったとき

(文 喜久井伸哉) 私が「生きづらさ」を感じるのは、人生の「グレーゾーン」が少ないときだ。 「学校に行くか行かないか」、「就職するかしないか」、「結婚しているかしていないか」。 はっきりした「白か黒か」の状態しか許されず、中間の選択肢がないと…

〈余命宣告を受ける衝撃〉と同じように人生の苦しさを受け入れる

自分を受け入れられない 私は、自分が良い人間になれると思っていた。 働いて、親孝行をして、恋愛や結婚をして。 本当はもっと、幸せに生きていけたはずだと思う。 しかし半生をふり返ってみると、どれもうまくいかなかった。 私は世の中から孤立して、引き…

ひきこもり断想「喜劇的人生訓」

今回は、ひきこもり経験者による断片的な日記をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」と言われています。 文芸的な表現をご覧ください。 毎朝がおびえである。 ・ 命ごと吐き出してしかるべき重…

ある親心の物語

今回は、ひきこもり経験者による創作をお届けします。息子に対する母親の親心がつづられ、年齢ごとの「願いごと」が語られます。しかしその願いごとは、だんだんとエスカレートしていくようで……。本作はフィクションですが、誰かにとっての実体験かもしれま…

ひきこもり断想「老いと鬱の日記」

今回は、ひきこもり経験者による断片的な日記をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」と言われています。 文芸的な表現をご覧ください。 この一年もひどい年だった。自ら生活していくのではなく…

どうやってうつ状態を克服していったのか 〜日常の些細なことに幸せをみいだす練習〜

どうやってうつ状態を克服していったのか 〜日常の些細なことに幸せをみいだす練習〜 書き手 : 葉 うつ状態の時 うつ状態の時、本当に酷い時は動けなかったり満足に起きれなかったりしていましたが、抗うつ剤を飲むようになっても感情はあまり改善せず、多…

子どもができてひきこもった私(6)小一の壁

子育てしながら働く親には、「小1の壁」っていうのがあるんです。

「激増中『コロナ鬱』を避けるための5つの予防法」に元うつ病患者が思うこと

「激増中『コロナ鬱』を避けるための5つの予防法」に元うつ病患者が思うこと 今回のような新型コロナや災害が起きると、メンタルも弱ります。いかにメンタルを守るか、私の経験を語る時かなと思っています。 4月5日のPRESIDENT Onlineの記事「激増中『コロナ…

精神病院に入院した人に実態をぶっちゃけてもらった

個人的に興味があることと、ツイッターで入院しようか迷っている人がいたことがきっかけで、精神病院に入院した葉さんに話を聞いてみました。 インタビュアー:湊うさみんインタビューイ:葉 Q1,精神病院に入院することになったきっかけはなんですか? そも…

引きこもる自分のアタマとカラダ

ひきこもりを非難する人と議論をしても、なかなか話が噛み合いません。当事者の喜久井ヤシンさんは、「何が正しいか」の前に、アタマとカラダの違いに目を向けるべきではないかと提案します。「対話」に至るための、素朴で根本的なアイデアをお届けします。 …

【特集】ひきこもり目線で選ぶ〈古生物〉ベスト3

今回は、おそらく史上初の「ひきこもり×古生物」特集をお届けします。 5億年前の謎の化石から、日本が世界に誇る古代種まで、「ひきこもり目線」でベスト3を選出。時代区分をまたいだオールタイムベスト の「ひきこもり古生物」ランキングです。 (文・ア…

うつ病で歯を磨けない

(文・湊 うさみん) うつ病で気力がなさすぎて歯が磨けません。 よくよく考えてみれば、遊ぶことすらまともにできないんです。それなのに、歯磨きなんていうつまらない作業をできるはずがないんです。 歯磨きって歯ブラシを上下左右に動かしているだけです…

8050問題と言いますが、50歳まで生きるのでしょうか

(文・湊 うさみん) 私は50歳になるまでに死ぬような気がしています。 私ももうアラフォーですし、8050問題は先のことでも7040問題は他人事ではないはず。完全に自分事なのですが、自分のこととして考えることができないのです。 それはなぜかというと、私…

【本】《生きづらブックガイド》うつ・ひきこもり・AC 生きづらさと向き合うための8冊+1

今回は〈生きづらブックガイド〉特集をお届けする。近年発売された本を中心に、うつ・ひきこもり・アダルトチルドレンなど、生きづらさを描いた8冊のオススメ本をご紹介。コミックエッセイや有名タレントの本など、比較的読みやすいものを集めました。 田中…

I Want To Take A Bath But I Psychically Can't

The "normies" wouldn't understand the feeling "I want to take a bath but can't". The bathtub looks to be such a high hurdle for some people. You'll see it here...

子どもができてひきこもった私(5)ある日、プツっと糸が切れたようにうつになって・・・

日頃いくら「合理的判断」を旨とした仕事をしている人でも、ある日とつぜんうつになると、合理的判断ができなくなる。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。そういう時はどうすればいいのか。

「ひきこもり」のいそがしさ

ひきこもりは、何年も一人で過ごして退屈しないのか?——素朴な疑問に、喜久井(きくい)ヤシンさんははっきり「しない」と答えます。「ひきこもりに休息はない」と語るその真意とは。独特な言葉遣いで語る当事者手記をお届けします。 私には人と会うことがな…

食欲不振と食欲が止まらないを繰り返す

(文・湊 うさみん) 私は体形がしょっちゅう変わります。 あまり共感してもらえないとは思うのですが、うつになって遊ぶことすらおっくうな状態になると、ご飯を食べることすらめんどくさいのです。 食事ってよく考えてみると、目の前にあるものをポイポイ…

精神科が怖すぎて行けなかった

(文・湊 うさみん) 私は精神科は怖くありません。少なくとも職場に比べれば。 ひきこもりやニートの方で、精神科に行くことに抵抗があるという人に結構会いました。 精神科に行くと自分がおかしいことを認めてしまうようでイヤだという人や、働けていない…

お風呂に入りたいけど精神的に入れない

(文・湊 うさみん) 一か月お風呂に入れませんでした。 「お風呂に入りたくない」ではなく「お風呂に入れない」という状況は普通の人にはわからないんだと思います。 お風呂が壊れてて入れないのか、それとも風邪を引いていて入れないのか。そういったこと…

年賀状の憂鬱 ― 苦しくて仕方がない年中行事

この年賀状に大画面で写っている子どもはいったい誰だ。知らないな。名前も知らない子どもの成長を、子どものいない中高年のひきこもりの私に祝えというのか…。

ワケあり女子のワケのワケ⑲ 絶望のマインドフルネス(後編)〜自己からの解放

それは「自己」からの解放だった。 この世界のあらゆるものに受け入れられた気がした。 モノクロだった世界が鮮やかに色づき始めた。

【暗い曲トップ10】孤独の絶唱。日本音楽史に残る暗黒の歌い手十傑(煉獄編) 友川かずき・丸山明宏他

地上の煉獄となったこの人生は 艱難辛苦の風雨に打たれ 救いのない道のりをただ歩まされる。 しかし眼前をも見失わせる暗夜が 極小の光をも見出させ 遠い灯台となって道標となる時、 それはやがて体温を蘇らせる 極夜を焼く希望へと至る。 そうだ。 どんな夜…

ワケあり女子のワケのワケ⑱ 絶望のマインドフルネス(前編)〜他者への恐怖

なぜ私は生まれてきたのか。 なぜ私は生きているのか。 なぜ私はまだ死んでいないのか。 なぜ私は、特に生きたいという意志もないのに、 腹が空いたら目の前のスナックを食べ、 「もっと身体によい物を食べなければ健康に悪い」などとつい考えてしまうのか。…

【暗い曲トップ10】絶望の極地。日本音楽史に残る暗黒の歌い手十傑〈呪怨編〉藤圭子・中島みゆき他

藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」/中島みゆき「うらみ・ます」「お前を殺したい」/山崎ハコ「呪い」「飛びます」/石井好子「かもめ」「暗い日曜日」/武満徹「死んだ男の残したものは」/長谷川きよし「心中日本」

遊んでるけど遊べてないニートの生態

(文・湊 うさみん) 明日があるー♪ 明日があるー♪ 明日があるーさー♪ 私「明日もあるのか……」 今日で世界が終わってしまえばいいと本気で思うこともよくあるのですが、無慈悲に明日はやってきます。 朝は11時か12時くらいに目が覚めるのですが、「明日」が…

ワケあり女子のワケのワケ⑰ 「ニート」という言葉〜無所属の苦しみ

ああ、それ私じゃん、と思った。 そうか、どうやら私はいま世間から「ニート」と呼ばれているらしい。 そしてそう呼ぶテレビの声はやや迷惑そうに聞こえた。 そりゃそうだ。そんな若者が増えたら社会は困るに決まっている。 そんなことぐらい、私だってわか…