「ひきこもり名人となった私(12)」からのつづき・・・
ぼそっと池井多 私のように
大都市近郊に住んでいるひきこもりは、
近所づきあいが苦痛だからしていませんけれども、
そういうふうに田舎の村へ引っ込んでしまったら、
いやでも近所づきあいを
しなければならなくなるのではないですか。
ひきこもり名人 勝山実 道ですれちがったときに
「こんにちは」
っていう程度の近所づきあいは必要です。
近所づきあい、というよりも、
マナーですね。
「今日は暑いね!」
と村の人に言われたら、
「ええ、ほんと暑いですね」
と答えるぐらいのことはします。
でも、それ以上はしない。
なぜならば、ぼくはそんなに
村人との交流を望んでいないから。
ぼそっと池井多 しかし、いくらひきこもり名人がそのつもりでも
村人の方は何かとお節介を焼いてくるんじゃないか、とか
勝手にお嫁さんを世話しようとしてくるんじゃないか、とか
そういう心配が、
村を知らない、都会のひきこもりとしては
あるんですけれども。
ひきこもり名人 でも、平均年齢80歳の過疎の村ですよ。
村人には、そんな余力はもうありません。
これがもし10年前だったら、
平均年齢70歳ですから、
彼らもきっとすっごいお節介をしてきましたよ。
でも、もう今は……。
……。
……。
(詳しくは上の映像をごらんください。)
・・・「ひきこもり名人となった私(14)」へつづく