ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

ひきこもりに生産性はないのか ~なぜ、ひきこもりは白い眼で見られる?~

働いておらず、何もしていない、何も産み出さないひきこもり。そんな私たちは、とかく「生産性がない」と断じられやすい。はたしてそうなのか。

LGBT(セクシャルマイノリティ)とひきこもりは関係あるの?

(文・湊 うさみん) あまり知られていないことですが、LGBTとひきこもりには深い関係があります。というより私自身がLGBTのTなので生きづらさが半端ないです。 2013年に「虹色あじさいの会」が行った「性的マイノリティとひきこもり」の調査結果があります…

短編小説「偉大だった国」遊べなかった子 #22

ひきこもり当事者・喜久井ヤシンさんによる小説「遊べなかった子」の連作を掲載します。12歳の少年みさきは、海の上をただよう〈舟の家〉に乗り、行く先々で奇妙な人々と出会います。さびしさやとまどいを経験していくなかで、少年はどこへたどりつくのか………

「ゲイがオススメするLGBT映画」の企画を無視。マニアックすぎる〈男同士の愛を描いた映画〉特選

お詫び 本当はこの記事は、「ゲイがオススメするLGBT映画」になるはずだった。私はいわゆる「ゲイ」で、ひきこもっている時に、それなりの数の映画を観てきた。最近なら『ボヘミアン・ラプソディ』や『おっさんずラブ』の映画化など、いくつかLGBTの話題をピ…

コンプレックスの行方

見ないように、考えないようにして、心の隅に追いやったコンプレックスは、いつまでも私を"過去"に縛り付ける。 私が「学歴」というものに縛り続けられている背景には、学生時代の1つの後悔がある。 いじめや母親との確執から、自らの自信を喪失し、人生の…

学校に行ってしまった

(文・湊 うさみん) 「気分が悪い」と言ってよく学校をずる休みしてました。 実際は体調万全で、どこも悪いところはなかったのですが、学校に行きたくないから仮病を使っていたのです。 内科で診察を受けさせられた時は申し訳ない気分でした。お医者さんは…

子どもができてひきこもった私(4)子どもを産んだらひきこもりに

「これは大変だ、仕事をおぼえなきゃ」 と思っていた矢先に子どもができてしまって、仕事に向き合おうにも向き合えないという状態になって。ある日、糸がプツンと切れました。

恋愛しても最長二か月-人格障害の恋愛

(文・湊 うさみん) 恋と愛の違いは、性的な要素が含まれているかいないかだと思います。 その意味では、私は人を愛したことがありますが、恋をしたことがありません。性欲が全然なく、好きな人ができてもエッチなことをしたいと思わないのです。 「人間な…

バングラデシュのひきこもりイッポとの対話;世界最貧国におけるひきこもりの生活とは

バングラデシュは世界でも最貧国のうちの一つである。一人当たりのGDPは904ドル。世界平均の1割にも満たない。1日200円ほどで暮らす貧困層は国民の4分の3を超えている。そんな国のひきこもりにお話を聞いてみた。

Interview with the Hikikomori in Bangladesh: Ippo Makunouchi, "I am not the only one hikikomori in my country"

Is it true to say a hikikomori is the product of economic surplus and found only in developed countries? Are hikikomoris just lazy because they have nothing to have to do to survive? Let's listen to a voice of hikikomori in Bangladesh, one…

短編小説「裸の王様と見えないパレード」遊べなかった子 #21

ひきこもり当事者・喜久井ヤシンさんによる小説「遊べなかった子」の連作を掲載します。12歳の少年みさきは、海の上をただよう〈舟の家〉に乗り、行く先々で奇妙な人々と出会います。さびしさやとまどいを経験していくなかで、少年はどこへたどりつくのか………

電話するくらいなら死んだほうがマシ

(文・湊 うさみん) 殺人。自殺。災害。電話。死刑。虐殺。葬式。 一つだけ仲間はずれがあるじゃないかと思うでしょうが、私にとっては仲間はずれではないんです。電話がとにかく嫌いで嫌いで仕方なくて、上に挙げたような単語と同じくらいマイナスの意味合…

「アイムヒア プロジェクト」写真集出版 / 記念展 "まなざしについて"

©︎I'm here project 2018-2019 自身も3年間ひきこもり経験のある現代美術家渡辺篤さんからのお知らせです。 ひきこもり生活を送る人々が自らで撮影した部屋の写真を集めた写真集を 「アイムヒアプロジェクト」(※)が出版します。 2019年2月16日からの出版…

不登校ひきこもりだった私(5)「母」が問題だとわかってきたころ

しだいに私は過去のことを思い出すようになりました。「子どものころ、どうして私、あんなことを言ったんだろう」とか「なんであのとき、ああいうふうにされたんだろう」とか。「理不尽だ」とか「許せない」という思いが子どもなりにあって、やはり記憶の底…

世間で使われている「ふつうの人」という言葉の本当の意味がわかった(と思う)

「ふつうの人」って何だ問題 私はずっと、「ふつうの人」になりたかった。私は小学校からの「不登校」で、十代は「ひきこもり」。親とまともな会話ができない「アダルトチルドレン」でもあれば、おまけにセクシャリティが「ゲイ」でもある。家のことでも学校…