ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

LGBT

「正当な差別」を受けている日常 今日を「事件」にしないためのLGBT法案

文・写真 喜久井伸哉/画像 Pixabay 現在、国会では「LGBT理解増進法案」の議論がおこなわれています。ひきこもりの経験者で、ゲイでもある執筆者は、この法案に問題があると指摘。LGBTの当事者の声をお届けします。 日本にも、ようやくLGBTへの「差別禁止法…

私は「ガラスの墓」があって進めない 「多様性」や「イノベーション」を能天気に語る人たちへの違和感 

「多様性」対「多様性」 私は一人のゲイとして、同性婚に賛成だ。 自由に結婚できたらよいと思う。 しかしそこには、「人は結婚してこそ幸せ」という価値観がある。 セクシャルマイノリティ(性的少数者)のなかには、性的感情のない「アセクシャル(無性愛…

ガラスの墓 性的少数者の〈見えない生きづらさ〉

(文・写真 喜久井ヤシン) 政治家などによるLGBTへの差別発言は、当事者を深く傷つけてきました。しかし直接的な言葉だけでなく、「語られなかった言葉」にも差別があります。今回は、小説や詩の言葉から〈生きづらさ〉を考察。ゲイの当事者の声をお届けし…

子どもができてひきこもった私(6)小一の壁

子育てしながら働く親には、「小1の壁」っていうのがあるんです。

喜久井ヤシン・湊うさみん ひきこもり+セクシャルマイノリティのダブルマイノリティによる対談後編

ひきこもりはマイノリティであり、少数派です。そのうえに「セクシャルマイノリティ」という生きづらさを抱えていて、ひきポスのライターである二人。喜久井ヤシンと湊うさみんが対談を行いました。 お互いのセクシャリティへの興味、体験談、コンプレックス…

喜久井ヤシン・湊うさみん ひきこもり+セクシャルマイノリティのダブルマイノリティによる対談前編

ひきこもりはマイノリティであり、少数派です。そのうえに「セクシャルマイノリティ」という生きづらさを抱えていて、ひきポスのライターである二人。喜久井ヤシンと湊うさみんが対談を行いました。 お互いのセクシャリティへの興味、体験談、コンプレックス…

勝手に発表!〈生きづらマンガ大賞2019〉 人気作から知られざる北欧グラフィックノベルまで

(編集 喜久井ヤシン) 筆者の独断と偏見で選ぶ・最新の〈生きづらマンガ大賞〉を発表!アニメ化で大注目の話題作から、誰も知らない隠れた名作まで。あまり紹介される機会のない外国の作品もご紹介。新たな一冊と出会えるマンガ特集をお届けします。 まなざ…

子どもができてひきこもった私(5)ある日、プツっと糸が切れたようにうつになって・・・

日頃いくら「合理的判断」を旨とした仕事をしている人でも、ある日とつぜんうつになると、合理的判断ができなくなる。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。そういう時はどうすればいいのか。

ひきこもり目線で選ぶ〈生きづら短歌〉の最前線Ⅰ 平成の牛丼編

今回は、「ひきこもり目線」で選んだ短歌特集です。五・七・五・七・七のリズムにのって、歌い手の思いがこめられた言葉たち。2010年代に発表された4冊の歌集から、時代を映した〈生きづら短歌〉の世界をご案内します。 Ⅰ 平成の牛丼のきびしさ 『滑走路』 Ⅱ…

LGBT(セクシャルマイノリティ)とひきこもりは関係あるの?

(文・湊 うさみん) あまり知られていないことですが、LGBTとひきこもりには深い関係があります。というより私自身がLGBTのTなので生きづらさが半端ないです。 2013年に「虹色あじさいの会」が行った「性的マイノリティとひきこもり」の調査結果があります…

「ゲイがオススメするLGBT映画」の企画を無視。マニアックすぎる〈男同士の愛を描いた映画〉特選

お詫び 本当はこの記事は、「ゲイがオススメするLGBT映画」になるはずだった。私はいわゆる「ゲイ」で、ひきこもっている時に、それなりの数の映画を観てきた。最近なら『ボヘミアン・ラプソディ』や『おっさんずラブ』の映画化など、いくつかLGBTの話題をピ…

恋愛しても最長二か月-人格障害の恋愛

(文・湊 うさみん) 恋と愛の違いは、性的な要素が含まれているかいないかだと思います。 その意味では、私は人を愛したことがありますが、恋をしたことがありません。性欲が全然なく、好きな人ができてもエッチなことをしたいと思わないのです。 「人間な…

世間で使われている「ふつうの人」という言葉の本当の意味がわかった(と思う)

「ふつうの人」って何だ問題 私はずっと、「ふつうの人」になりたかった。私は小学校からの「不登校」で、十代は「ひきこもり」。親とまともな会話ができない「アダルトチルドレン」でもあれば、おまけにセクシャリティが「ゲイ」でもある。家のことでも学校…

私の母語は沈黙 「ひきこもり」とセクシャルマイノリティ②

(文・写真 喜久井ヤシン) 前書き 私はいわゆる「ゲイ」で……と自己紹介をする、ただそれだけの言葉にたどりつくために、私は三十年以上の年月がかかっている。いまどきなら目立つほどの告白でもない、特にネット上であればいくらでも見つけられる「ゲイ」や…

私の空にかかる虹は黒色 「ひきこもり」とセクシャルマイノリティ①

(文・アートワーク 喜久井ヤシン) 前書き 2018年5月5日と6日に、渋谷区の代々木公園で「東京レインボープライド」が開催された。日本最大の「LGBT」の祭典で、二日間でのべ14万人が参加した。私自身は「LGBT」の分類でいうなら主に「G(ゲイ)」に入るセク…