ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

文芸

人生の深い絶望に効く〈名作文学〉 ドストエフスキー、カフカ、太宰治ほか 「ひきこもり」の私からの手紙

手に紙の束を持ち、表紙をめくり、並んだ文字に目をはしらせる——ただそれだけの、「読書」と呼ばれる単純なことの先に、人生を変えてしまうような衝撃と出会うことがあります。私のこれまでの人生は、一人きりで歳月を過ごす孤独なものでした。書物は時に気…

【本】《生きづらブックガイド》うつ・ひきこもり・AC 生きづらさと向き合うための8冊+1

今回は〈生きづらブックガイド〉特集をお届けする。近年発売された本を中心に、うつ・ひきこもり・アダルトチルドレンなど、生きづらさを描いた8冊のオススメ本をご紹介。コミックエッセイや有名タレントの本など、比較的読みやすいものを集めました。 田中…

ひきこもり目線で選ぶ〈生きづら短歌〉の最前線Ⅱ 地獄のコンビニ編

今回は、「ひきこもり目線」で選んだ2010年代の歌集特集 第二弾をお届けします。五七五七七のリズムにのって、歌い手の思いがこめられた言葉たち。時代を反映した〈生きづら短歌〉の世界をご案内します。→第1弾 平成の牛丼編 www.hikipos.info 砕け散った〈…

「ひきこもり」のいそがしさ

ひきこもりは、何年も一人で過ごして退屈しないのか?——素朴な疑問に、喜久井(きくい)ヤシンさんははっきり「しない」と答えます。「ひきこもりに休息はない」と語るその真意とは。独特な言葉遣いで語る当事者手記をお届けします。 私には人と会うことがな…

ひきこもり目線で選ぶ〈生きづら短歌〉の最前線Ⅰ 平成の牛丼編

今回は、「ひきこもり目線」で選んだ短歌特集です。五・七・五・七・七のリズムにのって、歌い手の思いがこめられた言葉たち。2010年代に発表された4冊の歌集から、時代を映した〈生きづら短歌〉の世界をご案内します。 Ⅰ 平成の牛丼のきびしさ 『滑走路』 Ⅱ…

【暗い曲トップ10】孤独の絶唱。日本音楽史に残る暗黒の歌い手十傑(煉獄編) 友川かずき・丸山明宏他

地上の煉獄となったこの人生は 艱難辛苦の風雨に打たれ 救いのない道のりをただ歩まされる。 しかし眼前をも見失わせる暗夜が 極小の光をも見出させ 遠い灯台となって道標となる時、 それはやがて体温を蘇らせる 極夜を焼く希望へと至る。 そうだ。 どんな夜…

【暗い曲トップ10】絶望の極地。日本音楽史に残る暗黒の歌い手十傑〈呪怨編〉藤圭子・中島みゆき他

藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」/中島みゆき「うらみ・ます」「お前を殺したい」/山崎ハコ「呪い」「飛びます」/石井好子「かもめ」「暗い日曜日」/武満徹「死んだ男の残したものは」/長谷川きよし「心中日本」

どうして〈レオ=レオニ〉の物語は心を慰めのだろう?~ひとりぼっちに捧げられた3つの絵本について。~

絵本?レオ=レオニ? そんな。いい年になって小さい子向けの本なんて読まないよ。 時間もないし、かっこ悪いし。 どうせ本を読むのなら、もっと役に立つものでないと……。 ――以前の私は、そんな風に思っていた。絵本なんて、わざわざ大人が読むものではない…

短篇小説「鍋前」

なぜまな板の上にいるのか、少しづつ思い出してきた。首を落とされた衝撃で忘れていたらしい。しかし、自分の小さな脳みそは落とされた首のほうにあるはずなのに、なぜ思い出したり考えたりしているのか不思議である。身体の記憶と魂のなせる業か。

やっぱり生きづらさを語るには〈現代詩〉が必要だ ~中原中也から最果タヒまで・オススメ詩人トップ5~

「ヤバい」とか「カワイイ」とか「死にたい」とか、世の中にはカンタンな言葉があふれている。けれど本当の思いは、それだけの言葉では伝えられない。時にムズカシイ表現にもなってでも、書き伝えたい思いがある。今回は、国内の〈現代詩人〉の中から個人的…

ガッコウの呪いから逃れるために。古今東西 脱学校の名言・発言・条文集 ~明治小学校令から村上春樹まで~

(文 喜久井ヤシン) 9月1日は子供の自殺が多くなる。多くのガッコウの夏休み明けにあたるためだ。 私は七歳でガッコウへ行かなくなった時に、人生で初めて自殺を考えた。どうしてこの時に命を去らなかったのかはわからないが、今は思う。ガッコウと言われる…

『僕が死のうと思ったのは』 生きづらさを歌った2010年代のJ-POPアーティスト8選

ヒットチャートにはいつも明るい曲がならんでいる。カラオケで歌われるのはハッピーな曲ばかり。友達の多い人たちが盛り上がって騒ぐための音楽。すぐに消費されていく大量生産の音楽。けれど時には、一人きりの部屋で聞く大事な一曲もある。カラオケには向…

「みんな生まれてきたときはニートだった」世界脱労働名言集 ~働かない権利編~

(文・選 喜久井ヤシン) 「仕事 名言」などで検索すると、“働くことが人生を高める”みたいな、偉そうな言葉が多くで出てくる。けれど歴史的にみても、労働はけっこう罵倒されてきた。「働いたら負けかなと思ってる」みたいなニートの迷言のことではない。働…

「糸」は論外。ひきこもり目線で選ぶ中島みゆきの三曲(マニアック度 上級編)

(文・写真 喜久井ヤシン) アルバム「生きていてもいいですか」(1980年)のジャケット 17歳のことだった。私は高層マンションの屋上にいて、何十メートルも下の遠い地面を見下ろしていた。段差を越えてあと一歩踏み出せば、この世から失敬することができる…

親離れの詩がここにある。谷川俊太郎「これが私の優しさです」論

(文・写真 喜久井ヤシン) 「谷川俊太郎展」を観て 先日、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「谷川俊太郎展」(※1)に行ってきた。(新宿駅での乗り換えに迷い、あきらめそうになったけれど、人ごみを越えて行くことができた。)谷川俊太郎さんは…