ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

地方のひきこもり事情 ~車が運転できない心理的な生きづらさ~

(文・南 しらせ) 地方で車が運転できない不便さは、多くの人が知るところである。しかし車社会で生きるひきこもりには、もっと深刻な問題があると私は感じている。 自動車は常識と自己肯定感の塊 「暑ぃ……」 額から噴き出た汗を腕で拭いながら、私はそう呟…

【警句集】ひきこもり断想「耳とマイノリティ」

今回は、ひきこもり経験者による警句(けいく)集をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」とも言われます。独特な一文をお楽しみください。 自室……自己と社会の最小公倍数。 ・ マイノリティは語…

「宗教にハマっていった大学時代の私」 中年ひきこもり当事者  子守鳩さんの当事者手記 第4回

大学生だった私は人生に悩み、自殺しようと考える。そのとき、ビデオセンターへ誘われて、行ってみるとそこにある面白そうなビデオが見放題だという。おまけに、そこにいる人々は皆、私の話を最後まで聴いてくれるし、お菓子まで出してくれる。とても居心地…

【1000文字小説】東京湾上陸!大怪獣アメミーゴの友達いっぱい大作戦

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 人間の着ぐるみも楽じゃねぇぜ 東京湾上陸!大怪獣アメミーゴの友達いっぱい大作戦 アメミーゴはいい奴だった。 最後は人…

【警句集】ひきこもり断想 「冷えきった鉄」

今回は、ひきこもり経験者による警句(けいく)集をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「アフォリズム」とも言われます。有名な本では、ラ・ロシュフーコーの『箴言集』や、芥川龍之介の『侏儒(しゅじゅ)の言葉』などがあります。…

【1000文字小説】ひきこもりの昼食

(文・南 しらせ) これは私のひきこもり生活での、いつものお昼ご飯の話だ。 私は昼食に米系(インスタントのカレー・冷凍チャーハンなど)と、麵系(インスタントラーメン・冷凍パスタなど)の2種類の炭水化物をほぼ一日おきに食べる。あとはそれらをひたす…

【イラスト集】沈黙を大事にする時間をちょうだい

今回は、ひきこもり経験者による1コマ漫画を公開します。「沈黙」をテーマにしたイラストと、作者自身の詩的なコメントをお楽しみください。 言葉なんて大嫌いだ。 人を傷つけておいて その傷口も残さない。 でも沈黙は役に立たない。 言葉にしなければ 思い…

ひきこもりは、ひきこもったことを後悔しているか?

「あのとき、ああしておけばよかった」 というのが後悔のかたちならば、 「あのとき、ああして……」 という分岐の時がないことを、人は後悔できるだろうか。

【1000文字小説】ウサギとカメと競争主義社会

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 「ぼくが勝ったらどんな童話になるかな?」 ウサギとカメと競争主義社会 『僕は道に迷ったことがない。正しい道がないんだ…

「親の心配はぼくを押しつぶした」 イタリアのひきこもり当事者アレッシオの過去と未来

「コロナ禍で当事者会が開けない」 それは、日本だけでなくヨーロッパにおいてもひきこもりたちの問題だった。 イタリアのひきこもり当事者アレッシオに、最近の欧州ひきこもり事情を訊く。

“Their Anxiety to be Parents Crushed Me” Italian Hikikomori Alessio’s Past and Future

How the Italian hikikomori passed through the Covid-19 peril? What is the relationship with parents like? Alessio in Piemonte is answering.

"La loro ansia di essere genitori mi ha schiacciato" Passato e futuro dell'Hikikomori italiano Alessio

Come sono passati gli hikikomori italiani attraverso il pericolo Covid-19? Com'è il rapporto con i genitori? Risponde Alessio in Piemonte.

【1000文字小説】医者から〈高次脳昨日障害〉の診断を受けて驚いたけど、思いあたることがありすぎた

ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 「生きづらさを感じるんです」 高次脳昨日障害 「僕が、高次脳機能障害ですって?」 「いいえ。高次脳昨日障害です」 昨日…

「女の子に近づけなかった学校時代 勉強と私」 中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの当事者手記 第3回

好きな女性の近くに行くだけで、呼吸困難になりました。息を吸うことはできるのですが、吐くことができなくなってしまうのです。それで息が苦しくなって、その場から逃げなければなりませんでした。

特集「ひきこもりと地方」ひきポス11号発売開始!

ひきポス11号の特集は「ひきこもりと地方」です。 「地方には特有の問題があるから、地方を取り上げた特集が読みたい」 そのような声をよくいただいてきました。今まで、地方のひきこもりについて取り上げる情報があまりなかったのが現状です。