(文・南 しらせ) 地方で車が運転できない不便さは、多くの人が知るところである。しかし車社会で生きるひきこもりには、もっと深刻な問題があると私は感じている。 自動車は常識と自己肯定感の塊 「暑ぃ……」 額から噴き出た汗を腕で拭いながら、私はそう呟…
今回は、ひきこもり経験者による警句(けいく)集をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「箴言(しんげん)」や「アフォリズム」とも言われます。独特な一文をお楽しみください。 自室……自己と社会の最小公倍数。 ・ マイノリティは語…
大学生だった私は人生に悩み、自殺しようと考える。そのとき、ビデオセンターへ誘われて、行ってみるとそこにある面白そうなビデオが見放題だという。おまけに、そこにいる人々は皆、私の話を最後まで聴いてくれるし、お菓子まで出してくれる。とても居心地…
ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 人間の着ぐるみも楽じゃねぇぜ 東京湾上陸!大怪獣アメミーゴの友達いっぱい大作戦 アメミーゴはいい奴だった。 最後は人…
今回は、ひきこもり経験者による警句(けいく)集をお届けします。短い言葉で刺激的なイメージを起こす手法は、「アフォリズム」とも言われます。有名な本では、ラ・ロシュフーコーの『箴言集』や、芥川龍之介の『侏儒(しゅじゅ)の言葉』などがあります。…
(文・南 しらせ) これは私のひきこもり生活での、いつものお昼ご飯の話だ。 私は昼食に米系(インスタントのカレー・冷凍チャーハンなど)と、麵系(インスタントラーメン・冷凍パスタなど)の2種類の炭水化物をほぼ一日おきに食べる。あとはそれらをひたす…
今回は、ひきこもり経験者による1コマ漫画を公開します。「沈黙」をテーマにしたイラストと、作者自身の詩的なコメントをお楽しみください。 言葉なんて大嫌いだ。 人を傷つけておいて その傷口も残さない。 でも沈黙は役に立たない。 言葉にしなければ 思い…
「あのとき、ああしておけばよかった」 というのが後悔のかたちならば、 「あのとき、ああして……」 という分岐の時がないことを、人は後悔できるだろうか。
ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 「ぼくが勝ったらどんな童話になるかな?」 ウサギとカメと競争主義社会 『僕は道に迷ったことがない。正しい道がないんだ…
「コロナ禍で当事者会が開けない」 それは、日本だけでなくヨーロッパにおいてもひきこもりたちの問題だった。 イタリアのひきこもり当事者アレッシオに、最近の欧州ひきこもり事情を訊く。
How the Italian hikikomori passed through the Covid-19 peril? What is the relationship with parents like? Alessio in Piemonte is answering.
Come sono passati gli hikikomori italiani attraverso il pericolo Covid-19? Com'è il rapporto con i genitori? Risponde Alessio in Piemonte.
ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 「生きづらさを感じるんです」 高次脳昨日障害 「僕が、高次脳機能障害ですって?」 「いいえ。高次脳昨日障害です」 昨日…
好きな女性の近くに行くだけで、呼吸困難になりました。息を吸うことはできるのですが、吐くことができなくなってしまうのです。それで息が苦しくなって、その場から逃げなければなりませんでした。
ひきポス11号の特集は「ひきこもりと地方」です。 「地方には特有の問題があるから、地方を取り上げた特集が読みたい」 そのような声をよくいただいてきました。今まで、地方のひきこもりについて取り上げる情報があまりなかったのが現状です。