地方
会場がお寺だからこそ良いことがたくさんある! そこから広がるさまざまな人のつながりや可能性を模索しながら……
県庁所在地ではないのに1978年まで九州の中で最も人口が多かった都市、北九州。ここで活動している私たち「ひきこもり女子会」の様子をお伝えします。
通っている小さな精神科。診察予定時刻を過ぎても、まだ呼ばれない。あと何人くらいいるんだろうと、周囲をぐるりと見まわした。すると、見覚えのある横顔が……。 「あ、この人は……」
(文・南 しらせ) 地方で車が運転できない不便さは、多くの人が知るところである。しかし車社会で生きるひきこもりには、もっと深刻な問題があると私は感じている。 自動車は常識と自己肯定感の塊 「暑ぃ……」 額から噴き出た汗を腕で拭いながら、私はそう呟…
ひきポス11号の特集は「ひきこもりと地方」です。 「地方には特有の問題があるから、地方を取り上げた特集が読みたい」 そのような声をよくいただいてきました。今まで、地方のひきこもりについて取り上げる情報があまりなかったのが現状です。
「地方は生きづらいです。ジェンダーバイアスも強く、ひきこもりに関連して、いくつか殺人事件や傷害事件が起こってきました。あのようにならざるをえないものが、地域の地域社会の中に環境としてあるのです。」
『外で働く』ことはパワハラや人間関係で命を削るような感覚だった。それに比べれば家の中で過ごす平穏な毎日。治すことも脱却する必要もない。…… とある地方に住むひきこもり当事者の静かな生活。
ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 空飛ぶクジラなんていないよ ある朝 ある町 ある家でのこと。 「こんにちは おとなりに 引っこしてまいりましたあ」と 元…
中国地方で活動するうさぎプロジェクトのご案内。その後篇です。
ひきこもりから脱したのり子さんは、農業の世界に飛び込みます。心地よい働き方を模索しながら、「札幌ひきこもり女子会」副代表として活動する思いを語っていただきました。
中国地方で活動するうさぎプロジェクトのご案内。その前篇です。
「恋愛って、人生の大切な部分を占めていると思うんです。もっと話し合われたり、議論されてもいいのではと感じています」と、語る女性ひきこもり経験者のり子さん。第2回はタブーとされがちな「ひきこもりと恋愛」を中心にお話を伺いました。
北海道札幌の中心街から1時間、石狩市在住の女性ひきこもり経験者のり子さん。第1回は、家族のケアを担ってきた女性当事者という視点で語っていただきました。
「居場所を求めてやってくる人は、情報誌の読者のことを考えず、何でもいいから自分の意見が通る場所がほしいとか、自分に注目してほしいとか、そういう目的でくるかもしれない。そうすると、情報誌づくりができなくなってしまうんじゃないかな。」
当事者メディア「今日も私は生きてます。」は他の当事者を救済する目的ではなく、ひたすら自分たちがたとえ生きづらいことがあっても今日も生きているということを発信し続ける情報誌。それをつくる場は、結果的に居場所の機能を帯びることもあるように見え…
名古屋で活動しているコモンズ学習会にオンラインでお邪魔しました。「今のひきこもり界隈は、どうしてもイデオロギー的になってしまう。『社会がこんな風だから、自分たちは働けないんだ』という、なにか結論が先に決めつけられてしまっている感じがします…
最終回は、当事者であるともやんさんが「中高年・長期ひきこもり」をテーマにイベントを企画をした経緯について伺いました。首都圏とは違う、中高年ひきこもりの状況とは一体どんなものなのでしょうか。
(文・南 しらせ) 私は一日のなかで、夕方が一番嫌いだ。夕方は一日の終わりの匂いがする。一番人間が生きている匂いがする。だから嫌なのだ。 夕暮れ時、ある農家の来訪 一日の終わりが近づいている、夕方の4時。私が布団で横になっていると、家の外から物…
不登校から始まった6年間のひきこもり期間を経て、徐々に外出ができるようになった、ともやんさん。 通信制高校に通い、はじめての一人暮らし。順調に見える一方で「自分はどこかみんなと違う」という違和感があったと語ります。 第2回は「働くこと」「家族…
2020年1月。福島県郡山市にて「大人のひきこもりの話を聞く日 中高年・長期ひきこもりについて考える」と題したイベントが行われました。 開催したのは、これまでイベント企画などの経験皆無の中高年ひきこもり当事者、ともやんさん。 第1回の今回は、ひきこ…
「いつかは子どもと向き合うことがあるだろう」と親御さんは考えておられるのかもしれません。しかし、何が起こるかわからないのです。思い立った時にやるということ。それをしなかった私などは、すごく後悔しているので。……
いつかは上京して漫画家になりたいと思っていた。鬱屈した感情をぶちまけ、妄想を漫画に描き、コミック誌の新人賞に応募する毎日。しかし、そのうちに考え方が変わってきた。……
ひきこもりにとって「居場所」とは何なのか。そこで何をするとよいのか。それとも何もしないのがよいのか。何もしないうちに、居場所では何ができるのか。「何もしない」ことと「働く」の関係は……? 突っこんで語り合ってみました。
3年間ひきこもっていた次男。津波が来ても2階の部屋から出てこない。母は、階段の下にペットボトルと米を置いて長男と逃げた。そのときには、すでにすぐ先に波が迫っていた。……
東日本大震災が起こったとき、ひきこもりでありながら被災地へボランティアに向かった人はけっこうたくさんいた。長崎県佐世保に住む中村秀治さんもその一人であった。現地で何を感じ、何を考えたのか。
長崎県佐世保市。県庁所在地ではないが、この地方の中核都市として、さまざまな特色を持つこの地の居場所に通う一人のひきこもり当事者がいる。中村秀治さん。ひきこもりとして自身の体験を自費出版したこともある。このシリーズでは尾崎すずほさんを交えて…
陸前高田市 ひきこもりの父親 佐々木善仁さんの長編インタビューの第2回。悲しみと痛みを越えて、ひきこもりになっていった経緯をつぶさに思い返してくださった。「後悔」の向こう側に見えてくるものとは。
台風19号で土砂が流れこんだ岩手県宮古市のひきこもりの居場所で、スコップをふるって復旧作業に汗する69歳の佐々木善仁さん。ひきこもりだった次男は、3.11で避難せず、津波に呑まれて亡くなった。その悲嘆と再生の物語をシリーズでお届けします。
家族に縛られたくない。大阪にも追ってきたから、多分東京にも追ってくるだろう。だから、外国行く。…… 沖縄に暮らすひきこもりから絞り出される苦い言葉の数々が、いま詩となって不思議な世界を描き出す。
「あなたの体験談を、あなたみたいに苦しんでいる人に語って。それが私たちへの恩返しだよ」そんな友達夫婦との出会い。さまざまな辛酸をなめながらも「ぼくは友達運に恵まれている」と振り返るタイキさん。決してきれいな形にまとまりきらない矛盾に満ちた…