ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

ひきこもりと歴史

【ひきこもり歴史館】第3回 かつては社会に尊重されていたひきこもり ~そとこもりとしての修験者・行者・聖~

中世の「そとこもり」といえる「よそ者」や「まれびと」を、村でふつうの暮らしを営む人々は珍重していた。それが今では「社会復帰」の対象となっている。

【ひきこもり歴史館】第2回 ひきこもりと昼夜逆転 ― 電灯がない昔は深夜覚醒したか ―

昼夜逆転して生活するひきこもりのような暮らし方が出てきたのは、夜中じゅう電気をつけていられる現代になったからこそであり、昔は日の出とともに起きて日没とともに寝なければならなかった……。そんな通説を再検討する。

【ひきこもり歴史館】第1回 冬至でさらにひきこもる ~ 昔の人は冬季うつをどうしていたのか ~

一年でもっとも陽の短い冬至。この時節に動けなくなり、うつになるのは人間的自然ではないか。昔の人はどうしていたのだろうか。

明治時代には学校が燃やされていた 日本の近現代史から考えると本当は「不登校」なんてどうでもいい

文 喜久井伸哉/「不登校」最終解答試論① 小中学生の「不登校」は24万件を超え、近年増加を続けています。これは一般的に「問題」と考えられていますが、歴史的に見ると、「子供が学校へ行かないこと」は珍しくありませんでした。今回は、あまり語られること…

【世界のひきこもり】お隣の国 韓国のひきこもり事情 第2回 なぜ厳しい受験社会となったのか

韓国がこんにちのように非常に厳しい受験競争社会になった背景には、長い歴史的な背景があった。それを振り返るとともに、日本と韓国の教育産業への国民の支出の比較も行なってみる。

「地域で支えるひきこもり」を考える 第3回 住民相互監視の因習

日本人は昔から地域で住民たちが相互に監視する制度に慣れ親しんできた。それがいつのまにか日本人の国民性の一部をなすほどに。 「地域で支えるひきこもり」がその現代版にならないとも限らない。

「地域で支えるひきこもり」を考える 第2回 地域と社会福祉

「地域で支えるひきこもり」は「ひきこもりの行政化」と切り離せない。 社会福祉行政はどのようにして地域福祉に結びついたのか。明治維新以後の歴史をざっと振り返る。

フランスの高学歴ワーキング・プアが論じる「ひきこもりという問題への考察」

ひきこもりという概念に逆説と諧謔、挑発と自虐をもってさまざまな角度から斬りかかる知的冒険。古今東西の書物の中から、こんにち私たちが「ひきこもり」と呼んでいる現象の背景にあるものを拾い集め検討する。

ひきこもり当事者たちが作った伝説の雑誌『イリス』(2003年-2006年)総目録

今回は、ひきこもり当事者たちが制作していた雑誌『IRIS(イリス)』をご紹介します。 『IRIS』はひきこもりや「生きづらさ」が主なテーマとなっていた同人誌です。 2003年から2006年の約3年のあいだに、12冊が刊行されました。 創刊のきっかけは、東京シュ…

ひきこもり当事者たちが作った幻の雑誌『クラヴェリナ』(2002年-2004年)総目録

今回は、ひきこもり当事者が制作していた雑誌『クラヴェリナ』を紹介します。 『クラヴェリナ』は、2002年から2004年までに、7冊が刊行された同人誌です。 雑誌創刊のきっかけは、ひきこもり当事者たちの居場所「スペース1」でした。 設立したのはOご夫妻で…

20年前の〈ひきこもり文通雑誌〉を読んでみた 知られざる『ひきコミ』の歴史

今回は、ひきこもり当事者のために作られていた雑誌『Hiki♡Com`i(ひきコミ)』を紹介します。 『ひきコミ』は、不登校情報センターの活動から生まれた雑誌です。 サブタイトルは「不登校、ひきこもり、対人不安の人から発信する個人情報誌」。 2000年12月の…

20年前に〈ひきこもり当事者の雑誌〉が3つあったって知ってる? 『ひきコミ』『クラヴェリナ』『イリス』の遺産

今回は、2000年代前半に発行された「ひきこもり当事者のための雑誌」3点を紹介します。まだ「ひきこもり」という言葉が広まったばかりの時代、当事者たちは何を考え、何を発信していたのか。知られざる「ひきこもり」の歴史を発掘します。 Ⅰ 2000年創刊の文…

「ひきこもり」概念の拡大 ー 誰でもかれでもひきこもりになる時代を振り返る<後篇> 

「ひきこもり」概念が拡大していったら、人がみんな「ひきこもり」ということになってしまうのではないか。あえて「ひきこもり」というアイデンティティを選ぶのはなぜか。「ひきこもり」という語は不要だったのか。あらゆる問題に切りこんでみる。

「ひきこもり」概念の拡大 ー 誰でもかれでもひきこもりになる時代を振り返る<前篇> 

約20年前、「部屋から出てこない、暗く危険な若い男性」というひきこもりのイメージが日本で作られ、以後、多くの商業メディアはそのイメージの再生産に血道を上げ、あるいは加担してきた。その歴史を振り返る。