当事者論
「不登校」最終解答試論 執筆者の喜久井(きくい)さんは、不登校の経験者です。学校に「行きたいのに行けない」感覚があり、理由を聞かれても、うまく答えられませんでした。なぜ、言葉にすることができなかったのか?そして、「不登校の原因」は何だったのか…
ひきこもりという概念に逆説と諧謔、挑発と自虐をもってさまざまな角度から斬りかかる知的冒険。古今東西の書物の中から、こんにち私たちが「ひきこもり」と呼んでいる現象の背景にあるものを拾い集め検討する。
An intellectual adventure that approaches the concept of hikikomori from different angles.
Une aventure intellectuelle qui aborde le concept de hikikomori sous différents angles.
(編集 喜久井ヤシン ) 今回は、長期間のひきこもり経験を持つコスモスさんへのインタビューです。新型コロナウイルス対策のため、外出自粛を余儀なくされる昨今。一部の当事者のあいだには、「引きこもりやすくなった」という反応もあります。しかしコスモ…
今回は、ひきこもり当事者たちが制作していた雑誌『IRIS(イリス)』をご紹介します。 『IRIS』はひきこもりや「生きづらさ」が主なテーマとなっていた同人誌です。 2003年から2006年の約3年のあいだに、12冊が刊行されました。 創刊のきっかけは、東京シュ…
「あの人も、私と同じひきこもりと言われるけど、どう考えても私とはまったくちがう」 そんな違和感からひきこもり当事者たちの間に走る断裂を考える。
今回は、ひきこもり当事者が制作していた雑誌『クラヴェリナ』を紹介します。 『クラヴェリナ』は、2002年から2004年までに、7冊が刊行された同人誌です。 雑誌創刊のきっかけは、ひきこもり当事者たちの居場所「スペース1」でした。 設立したのはOご夫妻で…
今回は、ひきこもり当事者のために作られていた雑誌『Hiki♡Com`i(ひきコミ)』を紹介します。 『ひきコミ』は、不登校情報センターの活動から生まれた雑誌です。 サブタイトルは「不登校、ひきこもり、対人不安の人から発信する個人情報誌」。 2000年12月の…
今回は、2000年代前半に発行された「ひきこもり当事者のための雑誌」3点を紹介します。まだ「ひきこもり」という言葉が広まったばかりの時代、当事者たちは何を考え、何を発信していたのか。知られざる「ひきこもり」の歴史を発掘します。 Ⅰ 2000年創刊の文…
慣れるということ。 それは、私にとって世界に絶望するということ。
【外出自粛】ひきこもりにひきこもり方を学ぶ?【巣ごもり生活】 外出自粛要請が出ている今、1億総ひきこもり状態の今ですが、「ひきこもりにひきこもり方は学ぶのはお門違いなのでは」という動画です。
ABC予想という数学上の難問が証明されたというニュースが、コロナウィルスで閉塞した日本社会をかけめぐった。しかし、数学者たちの間からは、「そこには致命的な欠陥がある」と異議もあがっているらしい。
今回は、斎藤環さんの『改訂版 社会的ひきこもり』を、ひきこもり当事者がレビューする。「ひきこもり」の定義を広めた歴史的な一冊は、現代の読者にどう響くのか。新たな発見に満ちた書評をお届けする。 斎藤環『改訂版 社会的ひきこもり』PHP研究所 2020年…
While the lives of normal people are shaken, there is no fundamental change in the lifestyles of hikikomori and futoko. The hikikomori way of life, which has little direct interaction with others, could be the future standard of living.
Alors que la vie des gens normaux est ébranlée, il n'y a pas de changement fondamental dans les modes de vie des hikikomori et des déscolarisés. Le mode de vie «hikikomori», qui a peu d'interaction directe avec les autres, pourrait être le…
(文 喜久井ヤシン 画像 pixaday) 新型コロナウイルスの感染拡大にともない、各地で混乱がひろがっている。 政府は不要不急の外出を控えるように呼びかけ、全国の学校に臨時休校の要請が出された。 企業でも時差出勤やリモートワーク(在宅勤務)の実施など…
当事者の喜久井ヤシンさんは、ひきこもりや不登校になった「原因」がはっきりせず、人にどう説明するかをずっと悩んできました。しかし最近になってようやく「原因」がわかるようになったといいます。今回は、特に親御さんと支援者に聞いてもらいたい「原因…
(文・写真 喜久井ヤシン) 戸塚ヨットスクールから見た知多湾の風景 教育で子どもが死ぬというありえないことに、多くの人が慣れてしまっている。 ガッコウは苦痛を与えて、子供たち自らに命を絶たせている。 私自身、8歳のころからガッコウに通わなくなり…
「記憶力を鍛えよう!」……といった言葉はよく聞かれます。しかしひきこもり状態のように、心が疲れているときには、むしろ「忘れていく力」こそが大事なのではないか?今回は、記憶をテーマにした当事者手記をお届けします。 (文・写真 喜久井ヤシン) 「ど…
Se si sviluppa la nozione di "hikikomori", non tutti saranno chiamati "hikikomori"? Perché osare scegliere l'identità di "hikikomori"? La parola "hikikomori" era inutile? Mettiamo tutti questi problemi in ordine.
(文・湊うさみん) ひきこもりを差別しないで!偏見の目で見ないでください! ……そう言われたから「よし、差別するのはやめよう」「偏見を改めることにしよう」という人はいませんね。 どうすればひきこもりへの偏見がなくなるのか。それはテレビなどのメデ…
Si la notion de "hikikomori" se développe, tout le monde ne s'appellera-t-il pas finalement "hikikomori"? Pourquoi oser choisir l'identité de "hikikomori"? Le mot "hikikomori" était-il inutile? Mettons tous ces problèmes en ordre.
We are sending you these articles as tojisha of hikikomori. But for what purpose are we speaking out? What can be done by it, and what cannot? Let's go back to the basics and think.
30代以上のひきこもり経験者でも、気軽に学び合える場があるのをご存じだろうか。今回は、東京の〈シューレ大学〉について、卒業生の喜久井(きくい)ヤシンさんが語ります。シューレ大学の独特な試みは、新しいあり方のヒントとなるかもしれません。 はじめ…
「ひきこもり」概念が拡大していったら、人がみんな「ひきこもり」ということになってしまうのではないか。あえて「ひきこもり」というアイデンティティを選ぶのはなぜか。「ひきこもり」という語は不要だったのか。あらゆる問題に切りこんでみる。
(文・湊 うさみん) エジソンは失敗した時、「失敗ではない。うまくいかないやり方を見つけたのだ」と失敗をポジティブに捉えていたそうです。 エジソンに限らず、大量に失敗したおかげで大きな成功を掴んだ人はたくさんいます。 こうなると、「たくさん失…
(文・湊 うさみん) ニートは物欲のない修行僧のよう 漫画家でありタレントでもある「はらたいら」さんが「はたらいたら」に見えるのは、労働が絶対である今の世の中が悪いのです。 2018年11月27日に「仏教にヒントがあった」という記事がありました。それ…
約20年前、「部屋から出てこない、暗く危険な若い男性」というひきこもりのイメージが日本で作られ、以後、多くの商業メディアはそのイメージの再生産に血道を上げ、あるいは加担してきた。その歴史を振り返る。
北九州で自分と同世代の青年が餓死した。モノがあふれる今の時代の日本で。その事実に衝撃を受けた彼は……。 ひきこもり経験者サイトウマコトさん講演抄録の後篇。