「欲望とのつきあい方」「お金を稼ぐとは何か」「貧乏から豊かさを得る方法」... 私たちが培った知恵は、困窮する昨今の一般の方々にも何かヒントになるのではないか、という思いから、今号ではこのテーマを取り上げることにしました。
(文 喜久井ヤシン) 今回は、2020年1月以降に発売された〈ひきこもり本〉14冊をご紹介します。長期間の取材をまとまた硬派な一冊から、世界の〈ひきこもり小説〉を集めたアンソロジーまで。最新の「ひきこもり」ブックガイドです。 コンビニは通える引きこ…
刑務所の中に初めて入った。服役している間に、父は遺言書を書いていた。遺言書の最後の方は、私への手紙のようになっていた。 ……めずらしく夢に出てきた父は、笑っていた。
ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 空飛ぶクジラなんていないよ ある朝 ある町 ある家でのこと。 「こんにちは おとなりに 引っこしてまいりましたあ」と 元…
中国地方で活動するうさぎプロジェクトのご案内。その後篇です。
(文・写真 喜久井ヤシン) 死ぬ理由 2004年。私は17で死ぬつもりだった。 8歳でガッコウに通わなくなり、社会とのつながりは弱かった。 ほとんど一人きりで過ごしてきたため、同世代との会話経験さえ少ない。 「母親」にあたる人との関係は失敗し、同じ家に…
外出は自粛しなくてもよい。 どんどん外に出て、お金を使い、経済を回してほしい。 ただし、ぜったい他の人と目を合わせてはいけない。…… 新しい感染症を前に、人々が取った行動とは。
ひきこもりから脱したのり子さんは、農業の世界に飛び込みます。心地よい働き方を模索しながら、「札幌ひきこもり女子会」副代表として活動する思いを語っていただきました。
不登校やひきこもりの子をもつ親にとって、テレビゲームは悩みの種です。「ゲーム脳」や「ゲーム依存」の報道を聞いて、子どもの将来を心配している人も多いでしょう。今回は、「十代のころゲーム漬けだった」という当事者が語ります。「子どもがゲームをし…
「お前のせいで、私もこの家で暮らせなくなったんだよ!」 おばあちゃんの通夜の日、私は父の胸倉をつかんで殴った。 おばさんが、私の持ってきた袋の中に包丁を見つけ、あわてて私から遠ざけた。
ひきこもり経験者による、約1000文字のショートショートをお届けします。〈生きづらさ〉から生まれた小さな世界をお楽しみください。 〔イラスト カトーコーキ〕 就職童貞 人に言うのは恥ずかしいですが……僕は、この年になってもまだなんです……。 同世代の奴…
あの日から十年。 けっして「過去」として整理箱の中にしまいこむことのできない東日本大震災。 いま私たちは何ができるのか。
ひきこもりという概念に逆説と諧謔、挑発と自虐をもってさまざまな角度から斬りかかる知的冒険。古今東西の書物の中から、こんにち私たちが「ひきこもり」と呼んでいる現象の背景にあるものを拾い集め検討する。
An intellectual adventure that approaches the concept of hikikomori from different angles.
Une aventure intellectuelle qui aborde le concept de hikikomori sous différents angles.