ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

ひきこもり放浪記

父が幸せになるため母には不倫してほしかった《ひきこもりの考古学 第14回》

親の不倫のために不幸になった人は不倫という概念を諸悪の根源と見なすだろう。しかし、そうではない成育歴をたどってきた者には、また異なる不倫観がある。母の過干渉から逃れる手立てとして、母に不倫をしてもらうことを願う高校生の息子。……

「母親を女として見られるか」親友が突きつけてきた問い《ひきこもりの考古学 第13回》

親友が突きつけてきた問いの向こうにはいったいどんな答えが潜んでいたのだろうか。男尊女卑と女尊男卑、二つの昭和家庭を舞台に緊張感に満ちた会話の記憶。

親の閉鎖性が子のひきこもりを生む ~秘密と家族~《ひきこもりの考古学 第12回》

子どもとの会話が成り立たないことを嘆きつつも、けっして子どもに真実を教えない親。親が持っている閉鎖性は、体外遺伝として子に伝承し「ひきこもり」というかたちで発現する…

「働いてるヒマなんかない!」~なぜそんな焦りに駆られるのか~《 ひきこもりの考古学 第11回 》

「罪悪感を抱くくらいなら働けば」と人はいう。しかし働いていると人生を無駄にしている気がして仕方がない。働いてるヒマなどないんだ。……なぜこんな気持ちになるのだろうか。

存在する不在の父 ~私の「父殺し」と「父求め」~《 ひきこもりの考古学 第10回 》

私に世間によくある父殺しの願望はなかった。私が父を殺そうとしたのは、父を探していたからである。…… 「父」とは何かを問う問題作。

「ひきこもり」にならない選択肢はあったのか ~ 一次障害と二次障害を考える《 ひきこもりの考古学 第9回 》

「生きるな」と教育されながら育てられれば、「生きる」ことと根本的にぶつかっているのだから、どこかで矛盾が人生の表に噴出する。それが私のひきこもりであり、「遅すぎた不登校」でもあった。

母と食のもつれた関係を解きほぐす ~ 男が摂食障害を語るとき《 ひきこもりの考古学 第8回 》

「食べない」という行為によって時に人は優位に立ち、「食べる」ことによって堕落する。「食べない」ことは勝利であり、「食べる」ことは敗北である。「食べない」ことによって、人はかりそめの自尊心を得るのだが……

「二度と家族に近寄るな」 わが家の ”関ヶ原の戦い” ~ひきこもりと兄弟姉妹、私の場合~ 《 ひきこもりの考古学 第7回 》

ひきこもりから脱するには家族の協力が必要だ。そう考えた私は家族会議を開いてもらうことにした。ところが、そこで弟が予想外の動きを見せ、家族の進路は思わぬ方向に……。

就労しないで ひきこもったから 生き延びられた ~ 男性は生きづらさを語れない《 ひきこもりの考古学 第6回 》

内定をもらった私も、内定をもらえなかった同級生も、ともにひきこもった。同級生はその後「社会復帰」して一流企業に就職し、私はアフリカでそとこもりの日々を送ることになった。日本に帰ってきた私が聞いたのは、彼の訃報だった。……

「学校へ通っていた」のではなく「不登校になる自由がなかった」だけ 《 ひきこもりの考古学 第5回 》

小学校5年生のとき、書道だけ教えにくる「美人教師」は私のことを嫌っていた。なぜって、私は字が書けなかったからだ。習字を教えているのに、字が書けない生徒なんて厄介ものでしかない。……

「あのとき息子が母に求めたもの」 ひきこもりの考古学 第4回

よく貧困は人生を悲劇にした理由として語られる。しかし本当はどうなのか。 あれは私たち一家が名古屋へ引っ越したときのこと。……

「家族のゴミ箱」ひきこもりの考古学 第3回

孤独死する人は部屋が片づけられていないことが多い。いろいろなことが「決められない」ために、部屋は片づけられず、人生もままならなくなったのだ。モノはコトが反映された影にすぎないのだ。

「誰のおかげで受かったと思ってんの!」ひきこもりの考古学 第2回 一橋入試疑惑事件

大学卒業時、就職活動の際にひきこもりになった筆者が、それより前の歴史を掘り起こし、ひきこもりになった真の原因を探り当てていくスリリングな手記。

そとこもりの原理 ~ 社会から外へひきこもるということ

ひきこもりは、部屋の中にひきこもっているだけではない。外へひきこもる「そとこもり」もある。しかし、それは部屋の外へ出て一般社会で活動することとどう違うのか。また、どういう心理から「そとこもる」のか。

ひきこもりの考古学 第1回 余はいかにしてひきこもりとなりしか。慶応入試疑惑事件

人は一夜にしてひきこもりになるが、その素地はけっして一夜にして作られたものではない。余はいかにしてひきこもりとなりしか。記憶を掘り起こす、心の考古学。

L'Odyssée d'un Hikikomori, 2ème Tour: "Les Hikikomori Japonais dans les Années 1980 "- Pas le Droit de Vivre Sans Rien Faire?"

Voici comment ma vie de hikikomori a commencé. Trouver un emploi. Contrat non officiel avec une bonne entreprise. Cela ressemblait à un début de vie en douceur. Mais mon corps est devenu incapable de bouger et ....

L'Odyssée d'un Hikikomori, 1er Tour: "Différents Modèles de Hikikomori"

Depuis plus de 30 ans, je vis les différents modèles de hikikomori et je suis un hikikomori aussi pour le moment. Et comme moi, un hikikomori peut changer le mode de vie en fonction de la période de la vie. Alors, on devrait plutôt appeler…

増補改訂版「ひきこもり放浪記」第4回 "ホテル予約の電話がかけられない" ー 死のうと思ってアフリカへ

学生という身分を失ったら、もう社会では生きていけない。死のう。自殺場所となる高級ホテルの部屋を予約しなくちゃ。でも、電話がかけられない。受付のお姉さんにバカにされるのがこわいから…。

The Odyssey of a Hikikomori, Round 4 : Can't Make a Call for Hotel Reservation - Looking for a Place to Die

After graduation of university, I won't have any social status. It means I must not live in this society. I have to die. If you try suicide, never fail. What is the perfect method? ...Then I found a manual which told "Reserve the expensive…

繭居族流浪記,第四回合:"撥不出的電話" - 尋找死亡之所

大學畢業後,我將沒有任何社會地位。 這意味著我不能生活在這個社會中。 我必須死。 如果你嘗試自殺,永遠不會失敗。 什麼是完美的方法? ...然後我找到了一本手冊,上面寫著“預訂兩晚昂貴的酒店”。

繭居族流浪記,第三回合:「泡沫經濟」- 經濟繁榮的追殺

在市中心的櫥窗中陳列著在我眼中一點都沒有價值的新產品。人們趨之若鶩得去購買這些行頭以確保自己跟得上時代。「為何我要進入這個荒唐的迴圈之中?」我想。

繭居族流浪記,第二回合:「八零年代的日本繭居族」- 不可以無所事事的活著?

我開始無法移動。我無法起床,無法離開我的床,無法離開我的房間。我越想起床,我的身體就越伏貼地被黏在床上,像隻死魚一般。 「我怎麼了?」 甚至到了傍晚我才萬分困難地爬起來,世界在我眼中一片灰暗且杳然。

繭居族流浪記,第一回合:「繭居群像」

在超過三十年的時間中,我曾經驗各種不同模式的繭居狀態,即使現在,我仍然是一個繭居族。我稱呼這樣的模式為一趟旅程,甚至是流浪記。

NHK「ハートネットTV」朗読記事:ひきこもり放浪記 第3回『バブル時代』経済的活況に追い詰められて

朝から高級デパートに行列を作り、そこでお買い物できるお金を財布に持っておくために、人々はシャカリキになって稼いでいた。そういう状態が「私は仕事してる」なのであった。そんなバブル経済の恩恵にまったく浴さなかったバブル世代がここに一人いる。

The Odyssey of a Hikikomori, Round 3 : "In the Bubble Economy" - Chased and Pressed by Economic Boom

In 1985, when I started to be a hikikomori at 23 years old, Japan was about to begin to climb up the stairs for the Bubble Boom. But I have no memory that I benefited anything from this energetic era...

ひきこもり放浪記 第2回『1980年代のひきこもり』”何もしないで生きていてはいけないのか”

会社から内定をもらったとたんにうつに。布団から出られない。せめて内定を断わりにいかなければ……。1980年代、内定を断わりに来た学生には、頭からアツアツの鍋焼きうどんが浴びせられるという都市伝説があった。はたして真相はいかに。

The Odyssey of a Hikikomori, Round 2 : "The Japanese Hikikomori in 1980's" - Not Allowed to Live on with Doing Nothing?

This is how my hikikomori life started. Got a job. Unofficial contract with a good company. Looked like a smooth start of hopeful life. But my body became unable to move and ....

ひきこもり放浪記 第1回『ひきこもりの多様性』30数年、様々なカタチのひきこもりを遍歴してきた 

地理的に放浪していなくても、ひきこもりは狭い部屋の中で放浪していることが多い。一人のひきこもりの脳内は、いかに世界や宇宙の果てまで放浪しているものか。……三十余年にわたる、ひきこもり人生を振り返る回想記、改訂版。

The Odyssey of a Hikikomori, Round 1 : "Various Patterns of Hikikomori"

For over 30 years, I have been living the various patterns of hikikomori and I am a hikikomori for now as well. "Hikikomori" is not the stereotyped image of a young boy shutting himself in his dark room, playing the online games all day an…