ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

当事者手記

無人の曠野を抜けて - ウクライナのひきこもり当事者 ドミトロH. の手記 第3回

僕はいろいろなことが少しずつできる。でも、どれも少ししかできないんだ。それじゃあ、つまらない。もしすべてを手に入れることができないのなら、むしろもう何も手に入れない方がいい……。

Running Through the No-Man’s-Land - Memoirs of Ukrainian Hikikomori Dmytro H. Chapter 3

Now, what am I? - I am a super asocial hikikomori in a country that is in a war of almost WW2 scale for more than one year, with abandoned home, destroyed memories, failing body, too disillusioned about the world and no place among the nor…

ロシア軍占領地域から決死の脱出 - ウクライナのひきこもり当事者ドミトロH.の手記 第2回

このままでは占領軍に徴発されて人間の盾にされてしまう。そこで僕たちは占領されている街から脱出して、自由ウクライナへ逃亡を図ることにした。ところが……

Attempt to Escape From the Occupied City - Memoirs of Ukrainian Hikikomori Dmytro H. Chapter 2

Our city was captured by Russians. Rumors circulated that civilians would soon be forcibly conscripted into the Russian army as cannon fodder. So my family devised a plan to escape to the unoccupied territory of Free Ukraine. However, it w…

ウクライナのひきこもり当事者ドミトロ H. の手記 第1回「僕はどのようにひきこもりになったのか」

現在進行形で戦争がつづくウクライナ。そんな国でひきこもっている当事者は何を思い、何を考えているのか。稀有な当事者手記。

How I Became a Hikikomori - Memoirs of a Hikikomori in Ukraine, Dmytro H. Chapter 1

I am a hikikomori in Ukraine, 30 years old. I am going to tell you how I became one and I am living in the country where a war is going on.....

毒親戚の物語 カサンドラな私たち ~ 女性ひきこもりの生きづらさ

我が家に毒気をあててきた親戚一家の話

体験から来る冤罪被害者への共鳴  ~男性ひきこもりの生きづらさ~

たしかに私は20年近くひきこもっている、中高年の男性ひきこもりである。だが、ただそれだけだ。 しかし私の街の警察は、そんな私に罪を「自白」させ、逮捕し、犯罪者として立件しようとした。

大の大人に囲まれて 井口(仮)さん当事者手記 第4回

隅っこにある狭い相談スペースで、大の大人二人に囲まれていることはとても辛い状況だった。 いま思えば、社会に参加するために、サポートステーションを訪れる必要も、サポートステーションの隅っこの一角でこのような目にあう必要もなかったはずだ。……

義母からかかってくる電話 ~専業主婦の生きづらさ~

私はひきこもり当事者でもその家族でもありません。でも、私には生きづらさや悩みがあります。そんな悩みを一つ聞いてもらえませんか。

「わたしってひきこもりなの?」 めるかさん当事者手記 第2回

都会の街並みには、他のアーティストが作った作品や仕事があふれていた。それらはこぞって「お前にはこれだけのものを作る才能はないだろう」とわたしをあざ笑っているようだった。わたしは痛くて、外が歩けなくなった。……

履歴書に空白期間があっても 井口(仮)さん当事者手記 第3回

社会参加はしたいが、自分が社会参加をすると周囲に迷惑が掛かる、だから今まで社会参加しなかった。迷惑が掛かるから自分が社会参加しないことは、社会的にも倫理的にも正しいし、そういう状況を社会に強いられている。でも社会参加したい。そして「生活」…

めるかさん当事者手記 第1回 ファッション業界を夢見て

田舎でスナックを営む母の女手一つで育てられたわたしは、高校を卒業して上京した。憧れのファッションデザイナーになるためだった。東京の中でもおしゃれな一等地、南青山のデザイナーオフィスに弟子入りして順風満帆かと思ったら、そこには女性たちの熾烈…

「ひきこもり」の定義を再考する 井口(仮)さん当事者手記 第2回

これまでの「ひきこもり」の定義には、当事者の主体性と経済面が表現されていないことが僕にとって不満だった。そこで僕は新しい「ひきこもり」の定義を作ってみた。

「もう一度、踊りたい。」 ~ひきこもった私がダンスを再開するまで~

福祉でもなく労働でもなく精神医療でもなく、ひきこもり当事者が自己を実現しながら社会に参加する道はたくさんあるはず。 橋本汐さんの当事者手記はそんなことを考えさせてくれます。

職場の人とうまく〈雑談〉ができたとき、私ははじめて「人間になれた」と思えた

(文 喜久井伸哉) もし私の「ひきこもり」にゴールがあるとしたら、「職場で雑談ができたとき」だ。 「就労」ではない。 「ひきこもり支援」では、よく「就労」がゴールのように言われている。 外で働いて、自分のお金を稼ぐという点では、たしかに「社会的ひ…

地元の精神科で友人と再会した時の話

通っている小さな精神科。診察予定時刻を過ぎても、まだ呼ばれない。あと何人くらいいるんだろうと、周囲をぐるりと見まわした。すると、見覚えのある横顔が……。 「あ、この人は……」

ホームレスなのに女性から告白される!  中年ひきこもり当事者子守鳩さんの手記 第13回

若い頃は毎週のように合コンや恋活、婚活パーティーに足を運んでいたけど、それまでの人生で一度も女性とつきあえなかった。ところが、ホームレスの中年という最もモテなさそうな自分の前に、一人の女性が現われた……

農場から脱出、シェアハウスの居候に  中年ひきこもり当事者子守鳩さんの手記 第12回

「無料の宿泊施設がある」……そんな歌い文句に誘われて、住む家をなくした「私」はその農場を訪れた。そこで働きながら住むつもりであった。ところが宿泊施設が無料であるわけが次第にわかってきた。そこは……

お金は儲かっても返済を繰り返す日々  自転車操業の地獄を見た  中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの手記 第11回

クレカを作ったのが運の尽き、たしかに売り上げも利益も倍増できたが、さまざまなものをカード払いにしていくので、お金を使っては稼ぎ、使っては稼ぎ、という自転車操業になってしまった。 始めたころは楽しかったのに、いつの間にか借金を返すために追い立…

絶頂から転落へ  中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの手記 第10回

儲かる仕事を見つけて、私は絶頂期を迎えた。こうして儲かったお金を何に投資するのがよいか。答えは「自分」だろうと考えた。そこで片っ端から自分への投資にお金をつぎこんでいった。 ところが、その先に私を待っていたものは転落だったのである。……

「儲かるうえに感謝されるなんて!」 中年ひきこもり当事者 子守鳩さんの手記 第9回

何とか働かないで金を稼ぐ方法を模索して、アフィリエイトで挫折した私は「せどり」にたどりつく。そこではまるで「濡れ手に粟」のように儲かるだけでなく、人々に感謝までされるという夢のような生活が待っていたのだが……

宗教団体を辞めて「さて、どうしよう?」  中年ひきこもり子守鳩さんの当事者手記 第8回

長年、生活した宗教団体から離れたら、とにかく収入源を確保しなければならなかった。何とか働かずに稼ぐ方法はないものか。新聞配達、葬儀屋、インターネット商売とさまざまな職業を転々とした。当時のアフィリエイト手法の詳細な解説は時代の証言でもある。

新型コロナと母の不在 ~みそ汁は家族の空白を埋められるか~

(文・南 しらせ) 母、突然の自宅待機 「母が勤めている会社の関係者に新型コロナの陽性者が出た」というニュースが我が家を駆け巡ったのは、2022年が明けてすぐ、オミクロン株による第6波が始まった頃だった。 保健所によると母は濃厚接触者ではなく単なる…

「宗教団体は私にとって何であったか」 中年ひきこもり子守鳩さんの当事者手記  第7回  宗教団体時代 その3

「人生に無駄なことなど一つもない」 とよく言われる。 では、12年間も宗教団体にのめりこんだ歳月は、自分にとって何であったのか。なぜ月給2万円で過酷な労働を続けたのか。・・・

〈余命宣告を受ける衝撃〉と同じように人生の苦しさを受け入れる

自分を受け入れられない 私は、自分が良い人間になれると思っていた。 働いて、親孝行をして、恋愛や結婚をして。 本当はもっと、幸せに生きていけたはずだと思う。 しかし半生をふり返ってみると、どれもうまくいかなかった。 私は世の中から孤立して、引き…

私は「ガラスの墓」があって進めない 「多様性」や「イノベーション」を能天気に語る人たちへの違和感 

「多様性」対「多様性」 私は一人のゲイとして、同性婚に賛成だ。 自由に結婚できたらよいと思う。 しかしそこには、「人は結婚してこそ幸せ」という価値観がある。 セクシャルマイノリティ(性的少数者)のなかには、性的感情のない「アセクシャル(無性愛…

ひきこもりのままならぬ日々「作業所・趣味・ポイ活地獄」

(文・南しらせ) B型作業所や趣味の読書にまつわる話、ポイ活から抜け出せないこと。最近の私の生活についてのとりとめのない話です。 工賃は自分の分身 私のひきこもり生活の数少ない趣味が読書だ。とても好きな作家さんがおり、その人の本を読むのが生き…

「挫折、そして脱会へ」 中年ひきこもり子守鳩さんの当事者手記  第6回 宗教団体時代 その2

その宗教団体では、上から結婚相手を決められた。まったく好みの相手ではなかった。でも、そういう相手と結婚生活を営むことが宗教的な修行だと教えられている。そこで主人公、子守鳩さんが取った選択とは……。

ひきこもりの日常 「コピペ人間」

(文・南しらせ) 来客対応1 夕方5時を知らせる町内放送のメロディがスピーカーから鳴り響く2分前に、自宅のチャイムが鳴った。 鏡も見ずに急いで手に取ったマスクを顔に貼り付けて玄関を開けると、そこにはマスク越しに薄い笑顔を浮かべているだろうスーツ…