ひきポス -ひきこもりとは何か。当事者達の声を発信-

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。ひきこもりや、生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになるような記事をお届けしていきます。

ウクライナのひきこもり当事者ドミトロ H. の手記 第1回「僕はどのようにひきこもりになったのか」

現在進行形で戦争がつづくウクライナ。そんな国でひきこもっている当事者は何を思い、何を考えているのか。稀有な当事者手記。

How I Became a Hikikomori - Memoirs of a Hikikomori in Ukraine, Dmytro H. Chapter 1

I am a hikikomori in Ukraine, 30 years old. I am going to tell you how I became one and I am living in the country where a war is going on.....

画面越しの顔は欠けている 私が〈オンラインの居場所〉に期待していない理由

(文 喜久井伸哉 / 画像 Pixabay) 近年、ひきこもりの人などに向けた〈オンラインの居場所〉が増えています。ネット上で人と交流できるのは便利ですが、メリットばかりではありません。ひきこもり経験者の声をお届けします。 コロナ禍以降、ZOOMなどを使っ…

「地域で支えるひきこもり」を考える 第6回 日本の社会福祉、第4の転換点

「地域で支えるひきこもり」は支援者の都合で作られている。それに無理がある以上、何を参考にして「地域を超えるひきこもり支援」をデザインしていくか。ヒントは意外なところにあった。……

「孤独」は日常に溶け込んでいる 私が行政の無料相談を使いたくない理由

文・写真 喜久井伸哉 / 画像 Pixabay 執筆者の喜久井(きくい)さんは、コロナ禍において、強い孤独を感じていたといいます。しかし、行政のサポートがあると知っても、どこにも相談しませんでした。サポートに頼らなかったのは、どうしてなのでしょうか。ひ…

【世界のひきこもり】お隣の国、韓国のひきこもり事情  第3回 新自由主義がもたらした社会の変化

就職氷河期が日本の中高年のひきこもりの形成に大きく影響したように、韓国でも同じような時代的変化があった。

「正当な差別」を受けている日常 今日を「事件」にしないためのLGBT法案

文・写真 喜久井伸哉/画像 Pixabay 現在、国会では「LGBT理解増進法案」の議論がおこなわれています。ひきこもりの経験者で、ゲイでもある執筆者は、この法案に問題があると指摘。LGBTの当事者の声をお届けします。 日本にも、ようやくLGBTへの「差別禁止法…

毒親戚の物語 カサンドラな私たち ~ 女性ひきこもりの生きづらさ

我が家に毒気をあててきた親戚一家の話

体験から来る冤罪被害者への共鳴  ~男性ひきこもりの生きづらさ~

たしかに私は20年近くひきこもっている、中高年の男性ひきこもりである。だが、ただそれだけだ。 しかし私の街の警察は、そんな私に罪を「自白」させ、逮捕し、犯罪者として立件しようとした。

AIはひきこもりを幸福にするか ~ 国際オンライン会議のお知らせ 第23回4D

AIが加速度的な進化をとげています。それはひきこもりの生活にどのように作用するのでしょうか。AIはひきこもりを幸福にするのでしょうか。 ヨーロッパと日本をつなぎ、グローバルな視点からこの問題を話し合っていくオンライン対話会のお知らせです。

大の大人に囲まれて 井口(仮)さん当事者手記 第4回

隅っこにある狭い相談スペースで、大の大人二人に囲まれていることはとても辛い状況だった。 いま思えば、社会に参加するために、サポートステーションを訪れる必要も、サポートステーションの隅っこの一角でこのような目にあう必要もなかったはずだ。……

義母からかかってくる電話 ~専業主婦の生きづらさ~

私はひきこもり当事者でもその家族でもありません。でも、私には生きづらさや悩みがあります。そんな悩みを一つ聞いてもらえませんか。

【ご案内】5月21日開催の〈文学フリマ東京〉 に出店します

いつも『ひきポス』をご覧いただきありがとうございます。「文学フリマ」出店のご案内です。 このたび『ひきポス』は、2023年5月21日(日)開催の、「文学フリマ東京」に初出店いたします。 「文学フリマ」は、作品を制作した本人が、来場者に自ら手売りする…

Has Covid-19 Increased Hikikomori in Japan? --- At the End of the Corona Era

Here is the truth of the increase of hikikomori population in Japan during the Corona Era. This is an extremely in-depth analysis of the current situation in the hikikomori community in Japan.

ひきこもりと発達障害のモヤモヤを解く ~ オンライン対話会「4D」のお知らせ

かねてよりリクエストが多い「ひきこもりと発達障害」の関連について、徹底的にモヤモヤを晴らすオンライン対話会、4Dが開催されます。

イップスも不登校もメンタルのせいではない 「『学校に行きたいけど行けない』身体」を伝えるために

「不登校」最終解答試論(文 喜久井伸哉) 人はほんたうにいゝたいことが何だかを考へないでゐられないと思ひます。(宮沢賢治「学者アラムハラドの見た着物」) 私は「不登校」について語りたいと思います。 しかし私が記憶した「不登校」は、かつて誰から…

「ひきこもりと少子化を考える」第2回 ミクロな視点からの仰望

「ひきこもり」と「少子化」の問題はマクロな視点からパブリックな俯瞰が求められると同時に、地を這う虫が街を見上げるようなミクロな視点からの仰望も必要である。そして後者は「少子化をめぐる当事者手記」「少子化に関する当事者研究」になっていく。

意味不明には意味がある!〈現代アート〉がわけわからない5つの理由

めちゃくちゃな形にぐちゃぐちゃな絵の具……〈現代アート〉っていったい何?なぜ「わからない」作品を作っているのか?どうして高額な値段がつくのか?今回は「わからなさ」をテーマにした〈現代アート〉入門をお届けします。 現代アートが「わからない」のは…

「不登校」とイップスの共通点 「『学校に行きたいけど行けない』身体」を語るために

「不登校」最終解答試論(文 喜久井伸哉) かつて描かれたことがない境地(残雪) 私は「不登校」の体験を語りたいと思います。 しかし、従来の言葉で私の「不登校」が伝えられるとは思えません。 「不登校」が語られるべきでない方法で語られてしまっている…

漫画『たそがれたかこ』に見る親子関係のふんばり方 わたしが悩んでいるとき親にどう接してほしかったか

今回は、2018年の漫画『たそがれたかこ』に注目。「不登校」と「ひきこもり」の経験者が、親子関係の秘訣に迫ります。 漫画『たそがれたかこ』は、親子関係の苦しさを描いた傑作です。有名とは言えませんが、私には忘れがたい名作でした。 漫画は雑誌『BE・L…

「不登校」の名称の歴史 類語・関連語小辞典 ③なぜ「登校拒否」が「不登校」になったか 関連用語リスト付き

「不登校」最終解答試論 喜久井伸哉 かつては「学校恐怖症」や「登校拒否」だった名称が、なぜ「不登校」になったのか。言葉の歴史をたどることで、現在の「不登校」論の問題点を洗い出します。(全3回 /文・喜久井伸哉) 「不登校」と名付けられるまでの歴…

私が引きこもっているとき親にどうしてほしかったか 「わからない」をこなすためのネガティブケイパビリティ

(文 喜久井伸哉) 「子どものことがわからない」とき、親はどうすればいいのでしょうか。今回は不登校とひきこもりの経験者が、「親にしてほしかったこと」を伝えます。 「寄り添う」だけでいいのか 子どもが引きこもっているとき、多くの親は、どうしたらい…

「不登校」の名称の歴史 類語・関連語小辞典 ②「登校拒否」以後

「不登校」最終解答試論 喜久井伸哉 かつては「学校恐怖症」や「登校拒否」だった名称が、なぜ「不登校」になったのか。言葉の歴史をたどることで、現在の「不登校」論の問題点を探ります。(全3回 /文・喜久井伸哉) 「不登校」の名称の歴史 類語・関連語小…

「わたしってひきこもりなの?」 めるかさん当事者手記 第2回

都会の街並みには、他のアーティストが作った作品や仕事があふれていた。それらはこぞって「お前にはこれだけのものを作る才能はないだろう」とわたしをあざ笑っているようだった。わたしは痛くて、外が歩けなくなった。……

「子どものことがわからない」理由は〇〇にある わたしが親にしてほしかったこと

(文 喜久井伸哉) 「子どものことがわからない」とき、親はどうすればいいのでしょうか。今回は不登校とひきこもりの経験者が、「親にしてほしかったこと」を伝えます。 そもそも「わかる」ことが不思議 「子どものことがわからない」という親御さんの声が…

「不登校」の名称の歴史 類語・関連語小辞典 ① 欠席・学校恐怖症・学校ぎらい他

「不登校」最終解答試論 喜久井伸哉 現代の日本では、「学校に行かないこと」や「学校に行かない子ども」のことを、「不登校」と言っています。しかし私が幼少期から学校に行かなかった体験は、この言葉におさまるものではありません。「不登校」をめぐる調査…

「ひきこもりと少子化を考える」第1回 マクロな視点からの俯瞰

「ひきこもり」と「少子化」はまるで異なる社会問題のように語られている。しかし根っこを掘り下げていくと、そこには共通の原因があるのではないか。 日本社会だけでなく世界のデータを比べながら、「ひきこもり」と「少子化」の原因を考えていく。

On Increase in Hikikomori and Decrease in Children - Part 1 - Macroscopic Overview of the Situation

In Japan, the issue of declining birthrates is currently the subject of much debate. Both hikikomori and the declining birth rate are thought to be caused by something in the development of civilization that prevents people from moving tow…

履歴書に空白期間があっても 井口(仮)さん当事者手記 第3回

社会参加はしたいが、自分が社会参加をすると周囲に迷惑が掛かる、だから今まで社会参加しなかった。迷惑が掛かるから自分が社会参加しないことは、社会的にも倫理的にも正しいし、そういう状況を社会に強いられている。でも社会参加したい。そして「生活」…

めるかさん当事者手記 第1回 ファッション業界を夢見て

田舎でスナックを営む母の女手一つで育てられたわたしは、高校を卒業して上京した。憧れのファッションデザイナーになるためだった。東京の中でもおしゃれな一等地、南青山のデザイナーオフィスに弟子入りして順風満帆かと思ったら、そこには女性たちの熾烈…