ひきこもり
雲母書房が潰れた。 雲母(きらら)書房という珍しい名前の出版社が、しばらく前になくなってしまった。 今どき出版社が潰れるなんて珍しくもないが、ここがなくなるのはいけない。 評論家の芹沢俊介さんという方の本を多数出していたところなのだ。 『引き…
今回は、斎藤環さんの『改訂版 社会的ひきこもり』を、ひきこもり当事者がレビューする。「ひきこもり」の定義を広めた歴史的な一冊は、現代の読者にどう響くのか。新たな発見に満ちた書評をお届けする。 斎藤環『改訂版 社会的ひきこもり』PHP研究所 2020年…
While the lives of normal people are shaken, there is no fundamental change in the lifestyles of hikikomori and futoko. The hikikomori way of life, which has little direct interaction with others, could be the future standard of living.
Alors que la vie des gens normaux est ébranlée, il n'y a pas de changement fondamental dans les modes de vie des hikikomori et des déscolarisés. Le mode de vie «hikikomori», qui a peu d'interaction directe avec les autres, pourrait être le…
(文 喜久井ヤシン 画像 pixaday) 新型コロナウイルスの感染拡大にともない、各地で混乱がひろがっている。 政府は不要不急の外出を控えるように呼びかけ、全国の学校に臨時休校の要請が出された。 企業でも時差出勤やリモートワーク(在宅勤務)の実施など…
I am becoming an “adult” that I didn't want to be that much I confined “myself” in my vessel in the past Because I stack to being pure... Painful feelings described by a hikikomori girl.
(文 『ひきポス』編集部) 不登校・ひきこもり経験者の喜久井ヤシンさんが、詩集『ぼくはまなざしで自分を研いだ』を発表しました。 書籍情報題名:ぼくはまなざしで自分を研いだ(ぼくはまなざしでじぶんをといだ)著者:喜久井ヤシン(きくいやしん)制作…
(文・マナキ) この記事が出る頃であろうか。2月初旬は中学受験のシーズンでもある。 今年も東大合格者を多数輩出する“御三家”中学の合格発表の様子がテレビで流れ、お茶の間でも見られることであろう。 昨今、この中学受験がどうやら過熱気味という話を最…
不登校やひきこもりの子をもつ親にとって、テレビゲームは悩みの種です。やりすぎを規制しようという自治体も出てきました。はたしてゲームは問題の原因なのでしょうか。子どもの側からの声をお届けします。 (文 喜久井ヤシン 画像 Pixabay) ゲームがなけ…
(文・南 しらせ) 年末年始のTV特番。TVの傍にある録画レコーダーが、胃に映像を入れようと懸命に働いていた。彼に暴飲暴食を強いていることを申し訳なく感じつつ、一方で私はそんな彼を少しうらやましくも思うのだった。 レコーダーをうらやむ私 年末年始…
ひきこもりを非難する人と議論をしても、なかなか話が噛み合いません。当事者の喜久井ヤシンさんは、「何が正しいか」の前に、アタマとカラダの違いに目を向けるべきではないかと提案します。「対話」に至るための、素朴で根本的なアイデアをお届けします。 …
(文・南 しらせ) これは私が何度か夢に見る、就活を思わせる面接でのやりとりである。私は着慣れないスーツを着て、年配の男性社員と二人きりで話しているらしい。 どこの会社のどんな求人を受けているのかも分からない。ただ一つ分かっていることがある。…
(文・湊 うさみん) お正月といえば親戚で集まるのが定例行事となっています。年始くらい血縁者で集まってぱーっと楽しもうという趣旨なのだと思います。 しかし、ひきこもりにとっては地獄です。 久しぶりにあった祖父母は私にこう聞いてきます。「最近ど…
(文 『ひきポス』編集部 / 編集 喜久井ヤシン) 2019年も残りわずかとなり、新たな年が近づいています。 “ひきこもりの人や生きづらさのある人の声を届けるポスト”『ひきポス』は、今年も活動を続けることができました。 おかげさまで、2019年は冊子版3冊…
(文・南 しらせ) 「南さん、お荷物でーす」 玄関先で響く声に、私の体が瞬間にしてこわばる。掌をぎゅっと握り、うめき声が漏れる。 「また来たか、世界の危機が・・・・・・」 避けられない宅配便の受け取り ひきこもり世界に、緊急事態を告げるサイレン…
資本主義の経済戦争の戦場から撤退した者。現代の徴兵拒否としてのひきこもり。そこには、貨幣経済では得られない価値への探求がある。
今回は、おそらく史上初の「ひきこもり×古生物」特集をお届けします。 5億年前の謎の化石から、日本が世界に誇る古代種まで、「ひきこもり目線」でベスト3を選出。時代区分をまたいだオールタイムベスト の「ひきこもり古生物」ランキングです。 (文・ア…
当事者の喜久井ヤシンさんは、ひきこもりや不登校になった「原因」がはっきりせず、人にどう説明するかをずっと悩んできました。しかし最近になってようやく「原因」がわかるようになったといいます。今回は、特に親御さんと支援者に聞いてもらいたい「原因…
(文・湊 うさみん) 結論から言えば儲かりました。 そもそも私がFXを始めたのは、生活費のためです。アラフォーにもなって親にお小遣いをもらって生活している身ですから、なんらかの収入源がほしかったのです。 しかし、普通にバイトしようとしても落とさ…
今回はひきこもり当事者による、〈戸塚ヨットスクール〉への旅行記をお届けします。戸塚ヨットスクールは、80年代に多数の死者を出して社会問題となった団体。しかし現在でも運営が続けられており、在籍者の自殺などが発生しています。本稿は、その戸塚ヨッ…
今回は、戸塚ヨットスクール事件と、暴力的支援団体が起こした死亡事件をふり返る。ひきこもりに対する暴力的な対応はなぜ起こるのか。過去と向き合うことで、あらためて見えてくるものがあるかもしれない。 (文・写真 喜久井ヤシン) 「こらあーッ! 見え…
今週の10月26日(土)に、シューレ大学で「研究イベント」が開催されます。イベントでは、学生たちが自分の生きづらさと向き合った成果を発表。身近な悩みを掘り下げた「当事者研究」は、聞く人に新たな気づきをもたらすかもしれません。シューレ大学の卒業…
「最低限度の生活、ホームレスのちょっと上くらいの生活ができればいい」 ひきこもり名人勝山実が、コストの高い都市部での生活を捨て、地代の安い田舎でひきこもってみた。その結果はいかに。
ひきこもりはマイノリティであり、少数派です。そのうえに「セクシャルマイノリティ」という生きづらさを抱えていて、ひきポスのライターである二人。喜久井ヤシンと湊うさみんが対談を行いました。 お互いのセクシャリティへの興味、体験談、コンプレックス…
「記憶力を鍛えよう!」……といった言葉はよく聞かれます。しかしひきこもり状態のように、心が疲れているときには、むしろ「忘れていく力」こそが大事なのではないか?今回は、記憶をテーマにした当事者手記をお届けします。 (文・写真 喜久井ヤシン) 「ど…
家族に縛られたくない。大阪にも追ってきたから、多分東京にも追ってくるだろう。だから、外国行く。…… 沖縄に暮らすひきこもりから絞り出される苦い言葉の数々が、いま詩となって不思議な世界を描き出す。
ひきこもりはマイノリティであり、少数派です。そのうえに「セクシャルマイノリティ」という生きづらさを抱えていて、ひきポスのライターである二人。喜久井ヤシンと湊うさみんが対談を行いました。 お互いのセクシャリティへの興味、体験談、コンプレックス…
(文・湊 うさみん) ひきこもりはネットゲームの世界でなら英雄になれます。 私はかつて、ネットゲーム(オンラインゲーム)を一日18時間くらいやっていたことがあります。 食事する時はモニターの前で食べ、トイレはできるだけ速やかに済ませ、お風呂は臭…
「ひきこもりの原因は社会にある」…専門家たちは断言する。はたしてそれは本当か。なぜ彼らはそういうのか。官民一体となってひきこもり支援が盛り上がるなか、誤った原因論がもたらす弊害について考える。ひきこもり言論界を挑発!
「親は親の人生を楽しんでください」ひきこもり家族会で教科書のように言われるこのフレーズ。しかし、それぞれの立場からこの言葉を眺めてみると……。ほんらい門外不出の「ひきこもり親子 公開対論」から特別の許可を得て対話を収録、ここに公開します。